2024年5月11日土曜日

モーツァルト 交響曲第31番「パリ」_ホグウッド

 本日は、午前中はガーデニング作業と洗車、午後からは、音楽鑑賞。パリ五輪も近づいて来たことだし、ホグウッド;モーツァルト交響曲全集から交響曲第31番 ニ長調 K.297 (300a)『パリ』でも聴こうか。(なんの関係もないが)クラリネットを初めて採用した完全な2管編成。これは、その後も35番「ハフナー」でしか採用されなかった稀有な編成だ。また、モーツァルトには珍しく、依頼者の要望により2楽章では第2稿を書いて仕上げたことである。その依頼人であるジャン・ル・グロが支配人を務める「コンセール・スピリチュエル」にて初演が行われた。ホグウッドは、初稿で演奏です。<全集の場合、1稿・2稿ともに収録されている場合が多いが>。華麗でダイナミックな第1楽章、クラリネットは第2主題で登場しますよ。それにしても(マンハイムの花火)や(マンハイムの閃光)(マンハイムのシュライファー)(マンハイムのローラー)(マンハイムのクレッシェンド)(マンハイムのため息)などなど・・・「パリ」当時のマンハイム楽派の特徴を取り入れた実に面白いシンフォニーだ。




2024年5月4日土曜日

ショパン ピアノ協奏曲第1番_ポリーニ

 ポリーニが亡くなって1ヶ月以上経つのか。1960年3月、18歳で第6回ショパン国際ピアノコンクールで満場一致で優勝してすぐに、4月20,21日にパウル・クレツキ / フィルハーモニア管とEMIのアビイロード第1スタジオで行われた出色の録音を聴く。ポリーニの若々しくも硬質なピアノの美しさ。キラキラと輝く爽快な音運び、流れるようなタッチがまざまざと蘇る。この後、10年間は活動をやめた青年ポリーニの貴重な録音だ。