ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調 Op.27、アンドレ・プレヴィン(C)ロンドン交響楽団(1973年、キングスウェイ録音)を聴こう。(晩梼)でなくてすいません!
プレヴィンは、この曲を3回録音しているが、これは2回目のもの。1960年代は、曲が長すぎるということでカット版が流行していたが、プレヴィンのこの録音により、ノーカット版が主流となったのは有名。(プレヴィンも1966年同じくLSOでカット版を録音)ラフマニノフの交響曲といえば、「2番」だが、プレヴィンは、ちゃんと1番3番も録音している。
2番は、ややすれば<美しい旋律 → 大きく歌う → クレッシェンド → 大爆発 → また美しい旋律>となる。そうならないのがプレヴィン盤の美点か。それを可能にしているのがLSOの透明度の高い弦楽群とキングスウェイホールの残響。硬質なのに柔らかい!
第2楽章:実質的なスケルツォは、「ロシア風」の重たいアクセントではなく、かなり西欧的なアンサンブルの精密さが踊る。弦の刻み、木管の応答、金管のアクセントがプレヴィンにより巧く整理整頓がなされていて、小気味よい。
白眉の3楽章:クラリネット・ソロは{ジャック・ブライマー}。よく歌うが、露骨さが微塵もない。ただ美しい旋律にゆだねる。
引き継がれた弦楽群は、第1ヴァイオリンの歌+内声部の厚み+低弦の支えにより輪郭がすっきりしている。プレヴィンは、頂点へ向けて余白を作る。頂点は、大きな音を出すから壮大なのではない。その前を抑えているから壮大になるのだ。
終楽章、終結部、LSOの金管は、アメリカのオーケストラのような「輝かしい金属感」ではなく、英国オーケストラらしい少し暗い色。これが、ラフマニノフに合致している気がする。
























