2026年1月28日水曜日

ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 44 _ハーディング

 ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 44

ダニエル・ハーディング (指揮)クリスティアーネ・カルク (ソプラノ)マティアス・ゲルネ (バリトン)、スウェーデン放送交響楽団
スウェーデン放送合唱団 (合唱指揮 : マルク・コロヴィッチ)=2018年:ベルワルトホール (ストックホルム)を聴く。
この独唱者、合唱団!!悪かろうはずがない。
第1曲冒頭、変に重くならずも、厳格でありながら清涼な響きのコーラス陣は雲間に光が差し込むごときのスタート。テンポは比較的遅めでコーラス重視の抑制のきいた音量配慮がうかがえる。
第2曲、長調へ転じた部分のコーラス陣の柔らかさは聴きものだ。悲痛な空気を吹き払う「Aber des Herrn・・・」さすが、スウェーデン放送合唱団!!一糸乱れぬ呼吸でいとも簡単に決めている。アレグロ以降も変に威力を誇示しないテノールの巧さよ。
第3曲、ゲルネの深い低音にはほれぼれする。答えの得られないモノローグの表現もさすがだ。フーガ部分は、少し推進力にゆるみが出てしまったのは残念。
第4曲、この清涼剤的な役割を果たす曲におけるコーラスのハーモニーの美しさ、柔らかさは素晴らしい。
第5曲、カルクのソロは、リリック・ソプラノの代表らしく清楚な声質、憂い、伸びやかさ、さすがです。
第6曲、大フーガ直前の勝手に七色のハーモニーと呼んでいるクライマックスは圧巻だ!大フーガのアルトの入りも安定、テノールに力みもなく良き。質の高いコーラス群の圧倒的な賛歌。
第7曲、祝福と慰めの旋律。テンポはもう少しゆったりとして欲しかった。合唱とオーボエの謡い合いは美しい。




2026年1月25日日曜日

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番_グリュミオー

 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.28 グリュミオー(Vn)ハイティンク:コンセルトヘボ管弦楽団(1962年録音)で聴く。グリュミオーはこの曲を3度録音しているが、これは真ん中の2度目のもの。ちなみに1回目→パウムガルトナー指揮、ウィーン交響楽団(1950年)3回目→ワルベルク指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1973年)である。低中音から高音域に至るまで隙なしのグリュミオーならではの美音と丁寧なビブラート、ヘボウ管のこの時代の弦楽、木管の柔らかな音色を聴くことが出来る。



2026年1月24日土曜日

メンデルスゾーン 交響曲第1番_ハイティンク

 メンデルスゾーン 交響曲第1番ハ短調Op.11、ハイティンク(C)ロンドンフィルハーモニー管弦楽団(1978年録音)で聴く。

一番好きなのは、第3楽章だ。 メヌエット:アレグロ・モルト - トリオ、4分の3拍子でなく変則的な4分の6拍子だ。そしてこの4分の6拍子好きなのさ。ブラームス3番の第1楽章、シベリウス2番の第1楽章、リスト愛の夢3番、バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第4番 の前奏曲などなど。脱線してしまったが、いずれにしてもこの交響曲が15歳の時に作られたことに驚かされる。


2026年1月20日火曜日

ワーグナー 歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」_コンヴィチュニー

 ワーグナー 歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」ドレスデン版、フランツ・コンヴィチュニー指揮 シュターツカペレ・ベルリン/ベルリン国立歌劇場合唱団、 ハンス・ホップ(タンホイザー)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォルフラム)エリーザベト・グリュンマー(エリーザベト)マリアンネ・シェヒ(ヴェーヌス)ゴットロープ・フリック(領主ヘルマン)フリッツ・ヴンダーリヒ(ヴァルター)ゲルハルト・ウンガー(ハインリヒ)(1960年録音/EMI盤<西独エレクトローラ社・東独エテルナ共同制作>:ベルリン、グリューネヴァルト教会)を聴いている。「タンホイザーー・・」には、ドレスデン版・ウィーン版・パリ版とあるのです。ベルリンの壁が作られる前で、東西の歌手が入り乱れての録音は興味深いです。



2026年1月15日木曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲第18番_ジュリアード弦楽四重奏団

 モーツァルト 遡って弦楽四重奏曲を聴いていこう。その⑥ 

弦楽四重奏曲第18番イ長調 K.464、ジュリアード弦楽四重奏団(1962年録音)。「ハイドンセット」5曲目。18番は、有名な「狩り」「不協和音」に挟まれた地味な印象を受ける曲だが、最も哲学的であり、如何にもベートーヴェンが好みそうな瞑想かつ内省身を帯びたとんでも曲である。実際、ベートヴェンが最も感銘と影響を受けた曲であった。
第2楽章、メヌエットは、単なる舞曲に留まらず、三拍子の中に短い不協和や対位が差し込まれたりします。またTrioではお得意の色彩的に暗転する部分や和声の微妙な移り変わりが施され、表情の変化を楽しめます。第3楽章アンダンテカンタービレは、変奏曲で低弦を中心にした陰影の深い変奏を、第一ヴァイオリンが叙情的に歌う変奏を、対位法的展開による変化をと各声部の性格を如実に表現します。この曲は情緒に流されすぎず、音楽の骨格をしっかりと味うには、ジュリアードは最適かも知れません。


2026年1月12日月曜日

チャイコフスキー 交響曲第4番_ハイティンク

 チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調OP.36 ハイティンク(C)コンセルトヘボウ管弦楽団(1978年録音)で聴く。劇的なカタルシスや「爆演」をお好みの方は無視してください。「大人じゃん」のオーケストラーの質の高さと統一感をまとった極上の演奏かと。「コンセルトヘボウの奇跡」と呼ばれた木管群の品格、特に第2楽章冒頭のハンス・マイヤーのオーボエ、グッときます。第3楽章のピッツィカート演奏の巧さも必聴!



2026年1月11日日曜日

ショパン ピアノ協奏曲第1番_ポリーニ

 ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調OP.11 ポリーニ;クレツキ+フィルハーモニア管弦楽団(1960年録音)ポリーニ18歳、ショパンコンクール優勝直後の録音、を聴こうか。ちょうど生まれた年の録音であるのが郷愁を余計に誘うが、ど素人からしてもやはりポリーニは凄いなと思う。此れ聴いてからは、しばらくは他のものは聴かない時期がありました。



2026年1月2日金曜日

ブラームス 交響曲第1番_ミュンシュ

 今年も新年一発目は、ブラームス交響曲第1番ハ短調Op.68。かのパリ管ではなく、ミュンシュ(C)ボストン交響楽団(1956年録音)で。男気溢れるミュンシュのストレートな熱気ある演奏。新年にふさわしいボストン管の金管群に拍手!



2025年12月30日火曜日

ドヴォルザーク 交響曲第6番_ケルテス

ドヴォルザーク 交響曲第6番ニ長調Op.60B.112 ケルテス(C)ロンドン交響楽団(1965年録音)にて聴く。ドヴォの交響曲1-6番ってめったに聴かないから、年末に聴いてみる。ブラームスはドヴォルザークが国際的な名声を上げていくいわば恩人である。この6番はブラ2っぽさをよく取り入れているのは有名だ。そもそも二長調だから、その気満々だ(ドヴォの交響曲唯一のニ長調)あっここ!ここも!ってな具合だ。特に第4楽章は何をかいわんやレベル。(知らない方は1回聴いてもらいたいくらいだ)第2楽章の優しい雰囲気は、メロディメーカーたるドヴォの真骨頂、そして第3楽章スケルツォいや「フリアント」(2拍子×3」の後に「3拍子×2」)がドヴォらしい民族的な要素を際立たせる激しさを纏った民族舞曲だ。7-9番に隠れてしまっているが、ドヴォらしさを感じる名曲だ。




2025年12月28日日曜日

シューベルト 交響曲第3番_マルケビッチ

 シューベルト 交響曲第3番ニ長調D.200:奇才マルケビッチ(C)ベルリンフィル(1954年mono録音)で聴く。シューベルト18歳の時の作品。「野ばら」や「魔王」と同じ年に書かれたもの。

この初期の小交響曲をマルケビッチは4回(ベルリンRIAS響<1953>・ベルリンフィル<1954>・ソヴィエト国立響<1963>・ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管<1967>)も録音している。他に類を見ないのでないかと思う。弦楽器が刻むリズムの上で、木管楽器が独奏楽器のようにメロディを歌い継いでいくのが面白い。第2楽章は、ハイドンやモーツァルトの影響を色濃く受けている。第3楽章のトリオでの、オーボエとファゴットによる民謡風の旋律は素敵です。終楽章プレストでの木管群のタンギングの技の巧拙とスピード感が見ものです。


2025年12月26日金曜日

モーツアルト ピアノ協奏曲第23番_ポリーニ

モーツアルト ピアノ協奏曲第23番イ短調 K.488、ポリーニ(P)ベーム:ウィフィルハーモニー(1976年録音)にて聴く。
ポリーニ 34歳の時のベームとの競演だ。
さて、K.488は、オーボエを外してクラリネットを加えた編成なのが特徴だ。K.488がイ長調なのはうなづけよう。第1楽章、清涼な朝の風のようなメロディ。主題を繰り返すピアノが登場してもその爽やかさは失われない。しかしいつしかモーツァルトお得意の短調に支配され再現部まで続く。カデンツァはモーツァルトのもの。緩徐楽章は、あまりにも悲しい。ピアノのモノローグを受けたクラリネットの高音の悲痛な叫び!ここにモーツアルトの神髄を垣間見ることができよう。終楽章は、うって変わって明るく快活だ。軽快に踊るピアノ、ファゴットとクラリネットがしっかりと味付け。ではあの緩徐楽章のメロディは一体何だったのだろう。と誰もが感じるだろう。ポリーニのピアノは円やかな響きで、躍動感をわざと抑え込んだ演奏。この曲のイメージにはよく合う。ピアノの硬質な響きの場面では、管弦楽がふんわりと包み込むのも良き。やはりこの演奏は23番でお気に入りの1つである。



2025年12月21日日曜日

ブラームス 弦楽六重奏曲1&2番_アマデウス弦楽四重奏団+セシル アローノヴィッチ、ウィリアム プリース

 ブラームス 弦楽六重奏曲1&2番、アマデウス弦楽四重奏団+セシル アローノヴィッチ、ウィリアム プリース にて聴く。(1966年録音)。ウィリアム プリースはあのジャクリーヌ・デュ・プレの先生ですね。もちろん、1番第2楽章があまりにも有名であるが、1番第1楽章がお気に入りだ。シューマンほどではないが、甘さを吹き込んだメロディ、心の揺さぶり具合があの渋顔のブラームス似つかわしく、思わず笑みが零れる。



2025年12月18日木曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲第19番 _エマーソン弦楽四重奏団

 モーツァルト 弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465《不協和音》。ハイドンセット6曲目、エマーソン弦楽四重奏団(1988-1991年録音)で聴く。第19番は、画像にある冒頭アダージョ序奏(22小節)の独特な不協和音から《不協和音》と呼ばれる。 チェロが刻む「C」の音に対し、他の楽器が半音階的に重なることで不協和音が生まれる。しかし安心してください。アレグロの開始とともに明るく曇りないハ長調にしっかり着地するのだから。エマーソンは、精緻なアンサンブル、クリア・明晰な音により表現がとてもスリリングだ。



2025年12月16日火曜日

レスピーギ ローマの祭り_ムーティ

最近、レスピーギにハマっている友人がいるので、流れで聴いてみる。ローマ三部作から選んだのは、順番も3番目で多分視聴も3番目に選ばれるであろう「祭り」。ところで画像を作成するにあたりレスピーギの写真初めて見た。こんな顔してるんやと思った。なんか<グスターボ・ドゥダメル>似てるなぁ。。。。。。さて、選んだのは、ムーティ;フィラデルフィア管(1974年録音)。まさにムーティ;フィラの絶頂期の演奏だ。ゴージャス金管に耳が行きがちだが、それだけではない、弦楽群の巧さよ!いち推しの名盤だ。いや、今日はそんな話ではない。「ローマの祭り」1曲目<チルチェンセス>についてだ。日本人からして「祭り」の語感からくるニュアンスにしては、何かおかしいなと感じなかっただろうか。その違和感は内容にある。ファンファーレは、「皇帝ネロ万歳!!」であり、トロンボーン・チューバのスタッカートでライオンが檻から放たれる!野獣の咆哮が大気に漂い、群集は高揚しまくり。やがてキリスト教徒たちの祈りの中、惨劇が繰り広げられ静かに消えてゆく。あな恐ろしい、ローマの「パンと見世物」と呼ばれる政策の中、皇帝ネロが自らの出火を疑われ、それをかき消すために濡れ衣を当時、異教徒であったキリスト教信者に着せ、囚人として競技場で飢えたライオンに食わせる「見世物」とした、そんな曲だからだ。チルチェンセスというのは、アヴェ・ネローネ祭(ネロ万歳祭り)なのだ。違和感の要因がお判りいただけただろうか。ちなみに往時キリスト教徒を一番惨殺したのは、ネロではなく、ガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・ディオクレティアヌスである。 



2025年12月12日金曜日

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番_ガブリエル・タッキーノ

 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37、ガブリエル・タッキーノ(P)クリュイタンス;BPO<1965年録音>にて聴く。フランス人のタッキーノと同じくフランス語圏出身のクリュイタンス(実際はベルギー出身)、ベルリンフィルによる珍しい競演。インテンポの中、タッキーノの力強くも小気味よい鍵打が正統派の力量を示す。録音もEMIとは思えない鮮明さだ。ラルゴでのタッキーノは、慈愛に満ちており、終楽章は変に悲壮感を持たず、中庸のテンポにクリアで粒立ちの良いタッチ。実にエレガンスといえよう。全般を通し支えるBPOは豊かで深みのある響きを持ちタッキーノのピアノと程よく調和し良きかな。



2025年12月9日火曜日

シューマン 交響曲第3番_ミトロプーロス

シューマン 交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」,ミトロプーロス(C)ミネアポリス響<1947年録音;mono)にて聴く。

第1楽章冒頭、ラインのさざ波を感じさせるテンポで良し。第2主題で大きくテンポを落とし、ロマンティックな表現を織り込む。展開部前のパウゼ、デクレッシェンドなど溜めや息遣いを漂わせる棒さばきはミトロの為せる技か。めちゃくちゃ音は悪いがつい最後まで聴いてしまう。第2楽章は、史上最速!ミトロは「レントラー」ではなく「スケルツォ」として、こう来るか!と思う。4楽章、荘重さを意識し低重心な展開。テンポもこの章だけは中庸。ラストは思い切り粘りを見せるもわざとらしくはない。終楽章、やや速いテンポに。明確に弾むように波立つデュッセルドルフのカーニバル。良いものを聴かせてもらいました。 



2025年12月7日日曜日

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲_モントゥー

 モントゥー爺さんのデッカの名盤より、大好きな2曲の変奏曲。その中で今日は、いつも聴いているエルガーではなくてブラームス;ハイドンの主題による変奏曲 作品56aを聴きます。

2025年12月2日火曜日

リムスキー・コルサコフ 「シエラザード」_コンドラシン

 リムスキー・コルサコフ 「シエラザード」Op.35 キリル・コンドラシン(C)アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1979年録音)(V)クレバース。

お気に入りは、なんと言ってもトロンボーンだ!!<2>のソロのセンス溢れる吹きっぷり、終楽章のド迫力も魅力だ。
コンセルトヘボウ管は低重心でありながら高音は上品で心地よさが光る。渋みと洗練さとエネルギーを合わせ持つコンドラシンの逝去2年前の名盤。


2025年11月29日土曜日

ベートーベン ピアノ協奏曲第5番 _ジーナ・バッカウアー

 ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」、スクロヴァチェフスキー指揮 (P)ジーナ・バッカウアー  ロンドン交響楽団 (1962年7月録音:マーキュリー)にて聴こう。バッカウアー といえば、音の粒立ち、男勝りの鍵打・野太さが代名詞のようだが注目すべきは、第2楽章の緩徐楽章(Adagio un poco mosso)だ。深い内省と叙情性が求められるこの楽章において、慎重かつ豊かなニュアンス、優しさと気品を持ち合わせた叙情性が発揮されパルランドな旋律線を奏でる。

スクロヴァチェフスキーは、バッカウアーのピアニズムを支え、対話の確かさ・弱音器をつけたヴァイオリンの高貴な雰囲気づくりに徹している。お見事!!
ちなみに、この楽章、変ホ長調から離れたロ長調という、きわめて異例な選択をおこなっている所、末尾、低音で明確にロ音から変ロ音への「ずり下がり」が起こり、次楽章の主題(ロンド)をひそやかに探り出し予示し、そのまま切れ目なく第3楽章アタッカに移行してゆく所、この2点が大好きです。


2025年11月20日木曜日

R.シュトラウス「最後の4つの歌」_セル・シュヴァルツコップ

 R.シュトラウス「最後の4つの歌」、エリーザベト・シュヴァルツコップ  ジョージ・セル; ベルリン放送交響楽団(1965年録音)にて聴こう。言わずとしれた不滅の名盤。

「春」「九月」「眠りにつくとき」「夕映えの中で」。


2025年11月18日火曜日

マーラー 交響曲第3番_スワロフスキー

 マーラー交響曲第3番ニ短調、スワロフスキー(C)ベルリン放送交響楽団、(A)ソニャ・チェルヴェナー  RIAS女声合唱団・ ベルリン大聖堂少年合唱団<録音:1963年1月21日、ベルリン(ライヴ)>にて聴く。スワロフスキー先生は、ウィーン国立音楽大学指揮科教授として、アバド、メータ、ヤンソンスなど錚々たるメンバーを育成しているよ。ちなみに1967年のウィーン芸術週間でのマーラーフェスティバル 全曲演奏でもスワロフスキーは3番を担当しているよ。『第1番』(プレートル)、『第2番』(バーンスタイン)、『第3番』(スワロフスキー)、『第4番』(サヴァリッシュ)、『第5番』(ソモギー)、『第6番』(アバド)、『第7番』(マデルナ)、『第8番』(クーベリック)、『大地の歌』(クライバー)、『第9番』(マゼール)、『第10番』のアダージョ(トイリング)である。スワロフスキー先生は、3番が得意かつ好きだったのだろう。



2025年11月14日金曜日

ブラームス ドイツレクイエム 43

 ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 43

先月、仏ハルモニア・ムンディから発売されたばかりの出来立てほやほや 自身もカウンタテナーのラファエル・ピション(指揮)ピグマリオン(合唱、管弦楽)ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)ステファヌ・ドゥグー(バリトン)<2024年12月録音>を聴く。

1.冒頭、古楽器らしく低重心ではなく少し明るめの中間底部の音作りか。コーラスは、ノンビブラートの純正コーラス(1人ソプラノに若干ビブラートのあやしさ有>。倍音重視の男性群は巧いです。テノールも変な押し出しがなく繊細さが光ります。
テンポは、中間速度コーラス中心の展開、ソノリテを意識した感情に頼らぬ仕上げだ。
2.ティンパニー控えめで、優しい立ち上がり。コーラスは特に重々しくならず淡々と進む。繰り返しでは逆にティーパニーは、激しさを増す強打。長調に転じてテンポを速め、前者とのメリハリをつける。悲痛な空気を吹き払う「Aber des Herrn・・」からの華々しきコーラス、劇的なオーケストラは聴きもの。
3.バリトンのステファヌ・ドゥグーは、悲哀と影に満ちた歌声。斉唱的なコーラスとの対比も面白い。「Der Gerechten Seelen sind in Gottes Hand」からのD線上のフーガは、意外もにオーケストラの音もしっかり出力させ、各声部のカオスさをちゃんと引き締めているのは、驚きだ。声楽家あがりの秀逸さなのか。。。
4.短い舞曲だが、各声部に上手にフォーカスし、優しさとメリハリ<mein Leib und Seele freuen sich in dem lebendigen Gott.の強いアクセント>に聴いたコーラス。
5.ソプラノのザビーヌ・ドゥヴィエル(ピジョンの奥さんだ)は、コーラスと違ってビブラートかけまくり。超美声ではあるが、個人的にはもう少し憂いが欲しいところか。(すいません)
6.テンポは速めだ。ドゥグーのモノローグは、ドイツ・リート的でこの6曲には合っている。決然としたコーラス群も巧い。中間部の七色のハーモニー(個人的にそう呼んでいる)は、若干不満。大見得後の大フーガのアルトの入りは合格点。ここではバス群の巧さが際立つ。ラストの絢爛さはさすがだ。
7.弦楽群を想像以上に前面に出して始まる。中間部のコーラスの洗練された歌声も気を引く。フルートとオーボエの音力が印象的だった。
素晴らしい1枚でした。





2025年11月10日月曜日

シューマン 交響曲第2番_カザルス

 シューマン 交響曲第2番ハ長調Op.61 カザルス、マルボロマルボロ祝祭管弦楽団(1970年ライブ録音)で聴く。この曲を愛してやまないカザルス94歳の時の演奏。



2025年11月1日土曜日

モーツァルト 交響曲第34番_ケンペ

 モーツァルト 交響曲第34番ハ長調 K.338 を聴く。ケンペ、フィルハーモニー管弦楽団(1995年録音)。何故、ケンペが数少ないモーツァルトの交響曲の演奏の中で、この34番を残したのかはわからない。オーボエ奏者のケンペらしくオーボエ・ファゴットは細部でよく奏で、全体的にはドイツ風味の強靭なアクセントと強弱がおもしろい。



2025年10月26日日曜日

メンデルスゾーン 交響曲第1番_アバド

 メンデルスゾーン 交響曲第1番ハ短調OP.11, MWV N 13、アバド(C)ロンドン交響楽団<1985年録音>。久しぶりに1番を聴く。お気に入りは第3楽章だ。大好きな変則的な4分の6拍子で書かれているのだ。トリオ部の木管の裏でうごめく弦楽群が妙に良き。終楽章、なぜコーダ最後にハ長調へ!!激情のロマンティシズムのまま行って欲しいやん!!