2024年11月30日土曜日

ドヴォルザーク 交響曲8番_ジュリーニ

 ジュリーニは、ドォボ8が、超お気に入りだったらしい。正式録音だけで3度も行っている。1回目がこのフィルハーモニア管:1962年、2回目は、シカゴ響:1978年、そして3度目がコンセルトベボウ管:1990年だ。EMI,DG,SONYといずれも違うレーベル。そしてもちろんのこと、どんどんテンポは遅くなっている。ということで、8番は、もっとも速い48歳のジュリーニで聴こう。1楽章の溌溂とした躍動感と得意の歌心が堪能できる。そして3楽章、とてもallegrettoとはいえないが、ジュリーニなら想定の範囲内の速さ。60年代前半の良きフィルハーモニア管の響きが聴ける1枚。



2024年11月29日金曜日

フォーレ レクイエム_ジュリーニ

昨夜、NHK:Eテレ「クラシックTV」でフォーレが没後100年ということで、とり上げられていたので、久々に「レクイエム」を聴きたくなった。ジュリーニ:フィルハーモニア管弦楽団&合唱、ティモシー・ファレル(オルガン)、キャスリーン・バトル(ソプラノ)、アンドレアス・シュミット(バリトン);1986年ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール録音)。リリック・コロラトゥーラの女王バトル・宮廷歌手の称号を持つシュミットを揃えての、ジュリーニの熟年の棒さばきにより崇高かつ慈愛に満ちた「レクイエム」。4曲のバトルの透明感ある歌声、6曲シュミットの決然とした伸びやかな声、見事です。 




2024年11月17日日曜日

ブラームス 交響曲2番_モントゥ

 ブラームス 交響曲第2番 ニ長調 Op.73 、名盤モントォー;VPOで久しぶりに聴こう。(1959年録音)。3年後にLSOとも録音しているのだが、「やはり私はこちらに軍配をあげる」。第1楽章提示部は両盤とも繰り返しだ。ホルンの響きはVPOならでは。第2楽章の管とチェロのバランス(チェロ大き目)はこれぐらいが好きだ。弦楽群のブラームスを熟知した響きもVPOならではか。

終楽章、不自然な速度変化なしはさすがだ。