2017年6月16日金曜日

ドイツ・レクイエム 24

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第24回目となりました。早2年というこですね。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト22.ガーディナー23.ハイティンク
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第24回は、アバド;ベルリンフィル+スウェーデン放送合唱団、エリック・エリクソン室内合唱団、 シェリル・ステューダー(ソプラノ)アンドレアス・シュミット(バリトン)です。
アバド+ベルリンフィルには、DVDとなっている1997年のブラームス没後100周年に行われたムジークフェラインでおこなったコンサートのライヴ映像録音もあるが、今日は、1992年録音のCD盤をとりあげる。
コーラスは、誰もがうなずける最高水準のうまさ、特に思わず聴き惚れる第2曲。これほど惹き付けられる第2曲は他にない。
アバドの{DR}は、どことなく明るさと優しさをもつ構成となっている気がする。シュミットの声はその意味でどことなく生真面目で、陰にこもらずアバドの構成に合っていたかもしれない。
個人的には、もう少し低弦部の押しの強さが欲しい気がするが、
暖かみを出すアバドの{DR}には、響きさえあれば不必要だったのかもしれない。ソプラノ:ステューダーは、透明感があり、その美しさは、雲の晴れ間から優しく語り掛けれているようで癒される。
第6曲、ここでもアバドは熱くならず、コーラスを中心に包み込むような構成。これだけコーラスが上手ければ、優美さを強調したくなるのもうなずけるというものだ。
濃いドイツレクイエムをお好みの方には、物足りなさを感じるかもしれないが、美しさと恍惚感に溢れる演奏を聴きたい方にはお勧めの一枚といえるであろう。



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