夕方より、雨模様で雷まで鳴りだしたので、何となくシューマン 交響曲第4番ニ短調OP.120、 テンシュテット:BPO(1980年)にて聴く。テンシュテットを持ってしても1980年代のベルリン・フィルのカラヤン化された弦楽の響きは如何ともしがたしか。しかし、失われていない低弦の深みを活かしての得意の重戦車風の推進力、管楽群のエネルギー爆発させ能力を発揮しての音楽づくりは流石だ。それにしてもこの4番にカラヤン・レガートは邪魔だ。
クラシック音楽ブログ 音の洪水
旧ブログ「アマデウスで朝食を!」と合体しました。クラシック音楽鑑賞の参考にしてくだされば幸いです。{カラヤン}はありませんよ!
2024年6月2日日曜日
2024年6月1日土曜日
2024年5月11日土曜日
モーツァルト 交響曲第31番「パリ」_ホグウッド
本日は、午前中はガーデニング作業と洗車、午後からは、音楽鑑賞。パリ五輪も近づいて来たことだし、ホグウッド;モーツァルト交響曲全集から交響曲第31番 ニ長調 K.297 (300a)『パリ』でも聴こうか。(なんの関係もないが)クラリネットを初めて採用した完全な2管編成。これは、その後も35番「ハフナー」でしか採用されなかった稀有な編成だ。また、モーツァルトには珍しく、依頼者の要望により2楽章では第2稿を書いて仕上げたことである。その依頼人であるジャン・ル・グロが支配人を務める「コンセール・スピリチュエル」にて初演が行われた。ホグウッドは、初稿で演奏です。<全集の場合、1稿・2稿ともに収録されている場合が多いが>。華麗でダイナミックな第1楽章、クラリネットは第2主題で登場しますよ。それにしても(マンハイムの花火)や(マンハイムの閃光)(マンハイムのシュライファー)(マンハイムのローラー)(マンハイムのクレッシェンド)(マンハイムのため息)などなど・・・「パリ」当時のマンハイム楽派の特徴を取り入れた実に面白いシンフォニーだ。
2024年5月4日土曜日
ショパン ピアノ協奏曲第1番_ポリーニ
ポリーニが亡くなって1ヶ月以上経つのか。1960年3月、18歳で第6回ショパン国際ピアノコンクールで満場一致で優勝してすぐに、4月20,21日にパウル・クレツキ / フィルハーモニア管とEMIのアビイロード第1スタジオで行われた出色の録音を聴く。ポリーニの若々しくも硬質なピアノの美しさ。キラキラと輝く爽快な音運び、流れるようなタッチがまざまざと蘇る。この後、10年間は活動をやめた青年ポリーニの貴重な録音だ。
2024年4月20日土曜日
2024年3月30日土曜日
ワグナー 舞台神聖祭典劇「パルジファル」_クナッパーブッシュ
昨日(聖金曜日)は、「飲み会」だったので1日遅れではあるが、こちらを鑑賞。(クリスチャンではないので許されよ!)
2024年3月10日日曜日
シューマン ピアノ協奏曲_カッチェン
シューマン ピアノ協奏曲イ短調OP.54,カッチェン;ケルテス<イスラエル・フィル><1962年録音>にて聴く。奇しくも40代前半で命を落とした2人の演奏。冒頭のカッチェンの決然さに応えるケルテス。続く第一主題では、さほど甘くないオーボエの主題を受けるカッチェンのピアノが、ロマンの香気とメランコリーの息吹を吹き込む。この第一主題はダーヴィト同盟員としてのクララの名前である「キアリーナ Chiarina」の綴りを音名変換(CーHーAーA)で有名だ。カデンツァのカッチェのピアノは、重ねられた和音の豊かな音色を余すことなく表現し、トリルを伴った繊細で儚い響きもお茶の子さいさい。緩徐楽章では、イスラエル・フィルの極上の弦楽群(チェロ)を堪能できる他、伴奏に廻ったカッチェンの優しい響きを相伴に預かる事ができる。終楽章、カッチェンの軽やかな指の鍵盤の行き来が見えるようだ。煌めくようなピアノの旋律、満を持してのオーケストラの絡み合い。激しさの中でも透明感を失わないカッチェンの珠玉の一枚です。
2024年2月24日土曜日
グリーク ピアノ協奏曲_アンダ
グリーク「ピアノ協奏曲イ短調 Op.16」ゲザ・アンダ(p)クーベリック;ベルリンフィルハーモニー(1963年録音)で聴く。
2024年2月18日日曜日
シューベルト 交響曲第5番_サヴァリッシュ
シューベルト 交響曲第5番変ロ長調 D.485、サヴァリッシュ;ドレスデン・シュターツカペルレ(1967年録音)。
2024年2月10日土曜日
マーラー 交響曲第2番「復活」_小澤征爾
https://www.youtube.com/watch?v=rLt9tyCH4t4
2024年2月9日金曜日
マーラー 交響曲第6番「悲劇的」_ラトル
マーラー 交響曲第6番「悲劇的」、若きラトルとベルリン・フィルの初共演(1987年ライブ)にて聴く。2002年にシェフに就任する15年前の貴重な一枚。2.3楽章は、アンダンテ・スケルツォの順番。2018年、ベルリン・フィル退任ラスト・コンサートもこの6番、順番はアンダンテ・スケルツォでしたね。
2024年2月3日土曜日
サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」_オーマンディ
本日カミさんは、実家に帰省。一人で大音響で聴きたい曲がある。サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 op.78「オルガン付き」、オーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団、(Or)エドワード・パワー・ビッグス<1962年:録音>。オーマンディの18番とも言うべきこの曲の2度めで、当時、人気を博していたエドワード・パワー・ビッグスをオルガニストに招いての録音。グレゴリオ聖歌「ディエス・イレ」を循環主題にしたこの曲のドラマチックさと、主題が変わっても裏で細かい音型を刻みながら動き続ける部分が妙に心を揺さぶられる。第1楽章後半で静かなオルガンの響きに導かれ登場する弦楽群の調べの美しさも捨てがたい。第2楽章、フィラデルフィアサウンドの真骨頂。地柄強い弦楽群、跳ね回る木管群、そしてサン=サーンスならではの、ピアノのIN。美しい弦楽器の調べが静かにながれ、低弦群がおさめるといよいよ後半部、劇的なオルガンの響き、水面のきらめきのような4手のピアノの循環主題。ハリのある金管群。緊張感のあるフーガと牧歌的な木管群の主題が交互に現れながら、その中を循環主題が壮大なコラールのように奏でられていく。フィラデルフィア管は、全く弛緩せず壮麗さを保つ。はい、名盤です。
2024年1月28日日曜日
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」_モントゥー
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」、モントゥー;ウィーンフィル<1957年録音>を聴く。
2024年1月20日土曜日
モーツァルト レクイエム_イッセルシュテット
モーツァルト「レクイエム」、イッセルシュテット;北西ドイツ放送交響楽団・合唱団(1952年録音:THARA)を聴く。
2024年1月19日金曜日
シューマン 交響曲第3番「ライン」_コンヴィチュニー
有給休暇につき、シューマン 交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」,コンヴィチュニー:LGO<1960年録音>にて聴いてます。
2024年1月3日水曜日
ブラームス 交響曲第1番_ボールト
2024年、毎年恒例ブラームス 交響曲第1番での聴き始め。今年の選択は、エイドリアン・ボールト;ロンドンフィルハーモニー管弦楽団(1972年録音)。
ボールトの音楽性に惚れたメニューインがコンサートマスターとして参加。もちろん第2楽章のソロも担当している。
重厚感あるただただ正確なアーティキュレーションで響く冒頭主題が素晴らしい。提示部をリピートしている珍しい録音でもある。あくまでインテンポで進む無骨なブラームスが光る。
2023年12月23日土曜日
R・コルサコフ_「クリスマス・イヴ」組曲_アンセルメ
本日は、久しぶりの有給休暇です。珍しくどこへも行きません。洗車を済ませ、ホット一息。コーヒーブレイク。R・コルサコフの歌劇『クリスマス・イヴ』組曲。アンセルメ;スイス・ロマンド管弦楽団(1958年録音)。
2023年12月16日土曜日
シューマン 交響曲第3番「ライン」_サヴァリッシュ
シューマン 交響曲第3番変ホ長調OP.97「ライン」、サヴァリッシュ、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1973年録音)にて聴く。
2023年12月15日金曜日
2023年12月9日土曜日
ムソルグスキー「展覧会の絵」_オーマンディ
ムソルグスキー「展覧会の絵」、ショルティ;シカゴ交響楽団<1980年録音>を聴こうか。スーパープレミアムブラスセッションに誰しも異論はないはず。冒頭のハーゼスのトランペット「参りました。」ビドロのジェイコブスのチューバ、「惚れてまうやろう!」
ブラームス ドイツレクイエム 41
ドイツ・レクイエムを聴く 41
2023年11月18日土曜日
モーツァルト 交響曲第40盤_ペーター・マーク
モーツァルト 交響曲第40番ト短調 K.550、ペーター・マーク、パドヴァ・エ・デル・ヴェネトー管弦楽団(1996年録音)を聴く。フルトヴェングラーに師事し、若くしてワルターを継ぐモーツァルト指揮者として出発するも、商業主義に嫌気が差し隠遁しギリシャ修道院へ入ったり、禅の修行をしたり。そんな身でありながら、復帰し悠然と好きな音楽をしたマークの晩年の録音。41番は評判だが、この40番はさほどでもないのだが私は好きだ。冒頭は楽譜通り速いテンポでありながら、見事に表情をつけ強弱を利かす。それによって彫りの深い味わいが生まれ、ホルンの力強さが立体感を与える。モーツァルトを愛するマークならではの、内声部の聴かせ方もなるほどと
思わせる。弦楽群は、時には繊細に、時には雄弁に歌う。
2023年11月11日土曜日
モーツァルト 交響曲41番「ジュピター」_カイルベルト
モーツァルト 交響曲第41番 ハ長調 K. 551 『ジュピター』 、カイルベルト(指揮)バンベルク交響楽団(1959年録音)を聴く。そのためのパーカーも用意したぞ!!
モーツァルト レクイエム_ケンペ
なんとなく久しぶりにモツレクを聴きたくなる。ルドルフ・ケンペ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 聖ヘトヴィク大聖堂合唱団 (S)エリーザベト・グリュンマー (A)マルガ・ヘフゲン (T)ヘルムート・クレープス (Bs)ゴットロープ・フリック (1955年MONO録音)。カラヤンに遡ること6年前の録音だ。フルトヴェングラーの録音が残っていないので(演奏はしたらしい)、BPO戦後初の録音とも言えよう。ゆっくりとしたテンポのケンペのモツレクは、その古びたエリーザベト・グリュンマー の発声法も相まって、フルヴェン時代の影響が色濃く残るベルリン・フィルの漆黒の響きを味あわせてくれる。聖ヘドヴィッヒ合唱団のしっかりとした歌唱は、インテンポで進むケンペの棒にマッチし、極上のフーガを奏でる。ゴットロープ・フリックの声は、柔らかみのあるバス、ヘルムート・クレープスは、若々しい歌声。サンクトゥス、ベネディクトス、アニュス・デイと、これまでと違う速めのテンポにしたのは、ジェスマイヤーによるものと区別するためかは分からない。いずれにしても、ベルリン・フィルの貴重な録音であることに疑いはない。
2023年10月9日月曜日
ブラームス 交響曲第4番_ベイヌム
ブラームス 交響曲第4番ホ短調OP.98 ベイヌム:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1958年:録音)。ジャケットには、ロイヤルと書かれているが、これは素人!ベイヌム時代はアムステルダム、ロイヤルが冠されるのは1988年。以上 余談。写真3<コンサートホール:コンセルトヘボウ>写真2<4番が書かれたオーストリア:ミュルツツーシュラーク(ウィーンの南西85km)>。第1楽章、早めのテンポで、幽愁感はみじんもなく、キビキビと進んでいく。ただ往時のヘボウ管の古色なシルキーな弦楽群とセピアをまとった木管群のふくよかな響きに、底知れぬ哀愁を感じ取れる。第2主題のコントラバスの濃厚さも印象的だ。2楽章アンダンテは、第2主題のチェロの泣かせるほどソフトな表現、第2主題再現部の弦楽八声部の柔らかさ、GOODきます。第3楽章、打って変わって男性的な響き。終楽章への見えないブラフをうまく表現している。終楽章、日悪的速いテンポ、霧に包まれるような弦楽群の響きの中から突如現れる、息の長いフルートのソロの美しさ。奏者はフーベルト・バルワーザー。古典的でありながらロマンティックに仕上げるベイヌムの強弱や静動の構成力。オーケストラの持つ音色がマッチした良き香りの名演です。