2017年1月1日日曜日

2017年 迎春 ブラームス交響曲第1番_テンシュテット


あけましておめでとうございます。
よき新春をお迎えのことと、お喜び申し上げます。
2月18日が楽しみですね。
今年もブラームスとモーツァルト中心での投稿になりますが、
宜しくお願いいたします。
年の初めは、もちろん ブラームス 交響曲第1番 からです。
クララ・シューマンへの手紙に「Hoch auf’m Berg, tief im Tal, grüß ich dich viel tausendmal!」(高い山から、深い谷から、君に何千回も挨拶しよう)とある第4楽章のアルペンホルンの「EDCG」が年初に響き渡り、フィナーレの明るい未来へのブラームスの「歓喜の歌」が勇気を与えてくれるでしょう。
テンシュテット:北ドイツ放送交響楽団(LIVE:1981年ではないかと)で聴いていきましょう。
テンシュテットのブラ1も多く録音されていますが、一番秀逸だと思っています。
第1楽章、冒頭の8分音符のティンパニーの厚み、寂寥感を漂わせるNDRの弦楽群。直線的で決然としたテンシュテットのリズム。
第2楽章は、テンシュテット独特の歌わせっぷりに重厚感のある弦楽群がぎりぎりまで弾ききります。ヴァイオリンのソロも甘さを抑え引き締まった音でブラームスの孤独感を表現しているようです。
第3楽章は、ブラームスのメニエット、スケルツォの典型的3拍子を用いない独特のグラツィオーソの楽章。色めくように木管が遊びまわる色彩感。メリハリをつけたテンシュテットの真骨頂。
そして最終楽章、62小節に向けてドラマチックに追い込んでいく。
クレッシェンドするティンパニーのド迫力、ピチカートの明確さ、低弦のうねりと金管の咆哮。どれもテンシュテットならではの情熱的なフィナーレ。ブラボー!!





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