3連休3日目、今日は家でまったり過ごします。モーツァルトのピアノ協奏曲三昧でいきます。紹介の一曲は、「モーツァルト ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415」。
ジュリアス・カッチェン、ペーター・マーク+ロンドン交響楽団(1956年録音)で。
カッチェンと言えば、ブラームス。ブラームスと言えばカッチェンですが、カッチェンのデビュー曲は、実はモーツァルトのピアノ協奏曲20番なんです。同じく、メーター・マークとの20番は、名演の誉れ高い1曲です。
今日は、あえて13番を書きます。トラッペット、ティンパニーを加えて極めて華やかさをもつ曲である。
第1楽章、いきなり壮麗な弦楽のフーガで始まる大らかなオーケストレーションです。カッチェンのキラキラしたピアノが加わると、音場がさらに雄大に広がっていくのがわかります。シンフォニックな管弦楽、その中で華麗なピアノは、時折憂いを見せながらソリスティックに展開してゆく。
第2楽章、優しさに満ちた緩徐楽章。
第3楽章、これが「白眉」。モーツァルトのフィナーレらしく軽やかなテンポのハ長調で始まるのですが、アダージョに変化してハ短調のエピソード。胸がグッと詰まりそうなほどの寂しさを感じるメロディ。ここでのカッチェンの冴えた音は流石だ。(エピソードはもう一度出てくる)このエピソードに挟まれた中間部の陰陽の面白さも魅力の一つである。
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