2021年12月6日月曜日

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲_シェリング

贅沢な2枚組の中からベートーヴェン。シェリング(V)イッセルシュテット(C)ロンドン交響楽団<録音:1965年>によるヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61を聴こう。このシェリング2度目の録音は、名盤中の名盤。端正で気品ある正統派ベートヴェン。カデンツァは、めずらしく1楽章がクライスラーではなくヨアヒム、3楽章がフレッシュ。イッセルシュテットの伴奏は重厚でありディナーミクが大きく深みのある演奏。圧巻は第2楽章、渋みのある弦楽群の序奏、ホルンが優しく歌うと、シェリングが美音を飛ばしながら応える。凛とした美しさとはこのことか。


0 件のコメント:

コメントを投稿