シューマン 交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」,ミトロプーロス(C)ミネアポリス響<1947年録音;mono)にて聴く。
第1楽章冒頭、ラインのさざ波を感じさせるテンポで良し。第2主題で大きくテンポを落とし、ロマンティックな表現を織り込む。展開部前のパウゼ、デクレッシェンドなど溜めや息遣いを漂わせる棒さばきはミトロの為せる技か。めちゃくちゃ音は悪いがつい最後まで聴いてしまう。第2楽章は、史上最速!ミトロは「レントラー」ではなく「スケルツォ」として、こう来るか!と思う。4楽章、荘重さを意識し低重心な展開。テンポもこの章だけは中庸。ラストは思い切り粘りを見せるもわざとらしくはない。終楽章、やや速いテンポに。明確に弾むように波立つデュッセルドルフのカーニバル。良いものを聴かせてもらいました。

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