2026年1月31日土曜日

シベリウス ヴァイオリン協奏曲_クレーカンプ

 シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47 クーレンカンプ:フルトヴェングラー;ベルリンフィル(1943年録音)。この時代にしては、録音も結構いけてる。北欧らしいのかと問われれば、ウーンとなるが、極めてロマンチックな演奏。フルトヴェングラーは、かなり寄り添い型のバックアップでオーケストラは低重心でこの時代の粗削りな面も見せており面白い。カデンツァは、現在一般的に聴かれるのは1905年の改訂版。シベリウスはこの曲の構成上、カデンツァを非常に重視していたため、自ら楽譜に書き込んでいたのでほぼどの演奏も1905年版だろう。ちなみに1903年初稿版はとてつも長く、気が遠くなるほど難しかったので、1905年版で整理されたようです。



2026年1月28日水曜日

ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 44 _ハーディング

 ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 44

ダニエル・ハーディング (指揮)クリスティアーネ・カルク (ソプラノ)マティアス・ゲルネ (バリトン)、スウェーデン放送交響楽団
スウェーデン放送合唱団 (合唱指揮 : マルク・コロヴィッチ)=2018年:ベルワルトホール (ストックホルム)を聴く。
この独唱者、合唱団!!悪かろうはずがない。
第1曲冒頭、変に重くならずも、厳格でありながら清涼な響きのコーラス陣は雲間に光が差し込むごときのスタート。テンポは比較的遅めでコーラス重視の抑制のきいた音量配慮がうかがえる。
第2曲、長調へ転じた部分のコーラス陣の柔らかさは聴きものだ。悲痛な空気を吹き払う「Aber des Herrn・・・」さすが、スウェーデン放送合唱団!!一糸乱れぬ呼吸でいとも簡単に決めている。アレグロ以降も変に威力を誇示しないテノールの巧さよ。
第3曲、ゲルネの深い低音にはほれぼれする。答えの得られないモノローグの表現もさすがだ。フーガ部分は、少し推進力にゆるみが出てしまったのは残念。
第4曲、この清涼剤的な役割を果たす曲におけるコーラスのハーモニーの美しさ、柔らかさは素晴らしい。
第5曲、カルクのソロは、リリック・ソプラノの代表らしく清楚な声質、憂い、伸びやかさ、さすがです。
第6曲、大フーガ直前の勝手に七色のハーモニーと呼んでいるクライマックスは圧巻だ!大フーガのアルトの入りも安定、テノールに力みもなく良き。質の高いコーラス群の圧倒的な賛歌。
第7曲、祝福と慰めの旋律。テンポはもう少しゆったりとして欲しかった。合唱とオーボエの謡い合いは美しい。




2026年1月25日日曜日

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番_グリュミオー

 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.28 グリュミオー(Vn)ハイティンク:コンセルトヘボ管弦楽団(1962年録音)で聴く。グリュミオーはこの曲を3度録音しているが、これは真ん中の2度目のもの。ちなみに1回目→パウムガルトナー指揮、ウィーン交響楽団(1950年)3回目→ワルベルク指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1973年)である。低中音から高音域に至るまで隙なしのグリュミオーならではの美音と丁寧なビブラート、ヘボウ管のこの時代の弦楽、木管の柔らかな音色を聴くことが出来る。



2026年1月24日土曜日

メンデルスゾーン 交響曲第1番_ハイティンク

 メンデルスゾーン 交響曲第1番ハ短調Op.11、ハイティンク(C)ロンドンフィルハーモニー管弦楽団(1978年録音)で聴く。

一番好きなのは、第3楽章だ。 メヌエット:アレグロ・モルト - トリオ、4分の3拍子でなく変則的な4分の6拍子だ。そしてこの4分の6拍子好きなのさ。ブラームス3番の第1楽章、シベリウス2番の第1楽章、リスト愛の夢3番、バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第4番 の前奏曲などなど。脱線してしまったが、いずれにしてもこの交響曲が15歳の時に作られたことに驚かされる。


2026年1月20日火曜日

ワーグナー 歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」_コンヴィチュニー

 ワーグナー 歌劇「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」ドレスデン版、フランツ・コンヴィチュニー指揮 シュターツカペレ・ベルリン/ベルリン国立歌劇場合唱団、 ハンス・ホップ(タンホイザー)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォルフラム)エリーザベト・グリュンマー(エリーザベト)マリアンネ・シェヒ(ヴェーヌス)ゴットロープ・フリック(領主ヘルマン)フリッツ・ヴンダーリヒ(ヴァルター)ゲルハルト・ウンガー(ハインリヒ)(1960年録音/EMI盤<西独エレクトローラ社・東独エテルナ共同制作>:ベルリン、グリューネヴァルト教会)を聴いている。「タンホイザーー・・」には、ドレスデン版・ウィーン版・パリ版とあるのです。ベルリンの壁が作られる前で、東西の歌手が入り乱れての録音は興味深いです。



2026年1月15日木曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲第18番_ジュリアード弦楽四重奏団

 モーツァルト 遡って弦楽四重奏曲を聴いていこう。その⑥ 

弦楽四重奏曲第18番イ長調 K.464、ジュリアード弦楽四重奏団(1962年録音)。「ハイドンセット」5曲目。18番は、有名な「狩り」「不協和音」に挟まれた地味な印象を受ける曲だが、最も哲学的であり、如何にもベートーヴェンが好みそうな瞑想かつ内省身を帯びたとんでも曲である。実際、ベートヴェンが最も感銘と影響を受けた曲であった。
第2楽章、メヌエットは、単なる舞曲に留まらず、三拍子の中に短い不協和や対位が差し込まれたりします。またTrioではお得意の色彩的に暗転する部分や和声の微妙な移り変わりが施され、表情の変化を楽しめます。第3楽章アンダンテカンタービレは、変奏曲で低弦を中心にした陰影の深い変奏を、第一ヴァイオリンが叙情的に歌う変奏を、対位法的展開による変化をと各声部の性格を如実に表現します。この曲は情緒に流されすぎず、音楽の骨格をしっかりと味うには、ジュリアードは最適かも知れません。


2026年1月12日月曜日

チャイコフスキー 交響曲第4番_ハイティンク

 チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調OP.36 ハイティンク(C)コンセルトヘボウ管弦楽団(1978年録音)で聴く。劇的なカタルシスや「爆演」をお好みの方は無視してください。「大人じゃん」のオーケストラーの質の高さと統一感をまとった極上の演奏かと。「コンセルトヘボウの奇跡」と呼ばれた木管群の品格、特に第2楽章冒頭のハンス・マイヤーのオーボエ、グッときます。第3楽章のピッツィカート演奏の巧さも必聴!



2026年1月11日日曜日

ショパン ピアノ協奏曲第1番_ポリーニ

 ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調OP.11 ポリーニ;クレツキ+フィルハーモニア管弦楽団(1960年録音)ポリーニ18歳、ショパンコンクール優勝直後の録音、を聴こうか。ちょうど生まれた年の録音であるのが郷愁を余計に誘うが、ど素人からしてもやはりポリーニは凄いなと思う。此れ聴いてからは、しばらくは他のものは聴かない時期がありました。



2026年1月2日金曜日

ブラームス 交響曲第1番_ミュンシュ

 今年も新年一発目は、ブラームス交響曲第1番ハ短調Op.68。かのパリ管ではなく、ミュンシュ(C)ボストン交響楽団(1956年録音)で。男気溢れるミュンシュのストレートな熱気ある演奏。新年にふさわしいボストン管の金管群に拍手!