第18弾は、「ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K450」。
なんと名曲揃いのピアノコンチェルトにもかかわらず、第1弾の「17番」、第4弾の「20番」、もっとも好きな「23番」以来の登場となった。
1784年、28歳の時の作品だ。この年に、14番から19番までの6曲ものピアノコンチェルトを作曲している。
15番は、映画「アマデウス」で第3楽章が使われている。ザルツブルグから出てきた父レオポルドと再会する前、市場をワイン片手に飲みながら闊歩するシーンに使われているのだ。20番台の円熟した名作群の始まりは、この15番からではないだろうか。シンホニックな調べの確立がなされている。モーツァルト自身もこの15番以降の6曲を「大協奏曲」として以前のコンチェルトと区別している。そしてピアニストとしては、16番とともに「どちらも汗びっしょりになる曲」だと父宛の手紙に書いている。
1楽章、3楽章はなんて軽快にして楽しいのだろう。思わず心が沸き立ってくる。
そして2楽章(11:08あたりから)のやすらぎのメロディー。静かに心を休めるには、この曲が最高だ。
それでは、聴いてください。mozart_15_k.450 (クリック)
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