2018年1月2日火曜日

ブラームス 交響曲第4番_クレンペラー

今年の初クラシックは、かみさんの実家へ戻っていたので
昨日の帰りの新幹線で聴いたモーツァルト ヴァイオリンとヴィオラの協奏曲 変ホ長調でした。何故かというと乗ったのが「のぞみ364号」だったからです。それもE席でしたから。
わかる人だけわかってもらえれば・・・。
さて、自宅でのじっくり初鑑賞は、ブラームスで。
クレンペラー:バイエルン放送交響楽団(1957年Live;モノラル)による交響曲第4番 ホ短調 Op.98です。
クレンペラーの4番は、フィルハーモニア管のスタジオ録音で特に第4楽章で度肝を抜かれて以来、かなりの頻度で視聴しておりますが、このバイエルンとのLiveは、それ以上の素晴らしさでモノラルであるのが非常に残念でなりません。
クレンペラー、バイエルンはマーラーの「復活」もですが、極めて情感あふれる演奏をしています。
第1楽章の冒頭の「泣き」のフレージング、不自然さを全く感じさせず、押し寄せる波の起伏にグッと胸に迫るものがあります。大好きな第2楽章のバイエルンの弦楽群の美しさは、筆舌に尽くしがたく、クレンペラーによるブラームスの郷愁の思いを100%伝えています。第3楽章、せわしなくなりがちな楽章を低重心な響きにより堂々とスケールの大きな演奏へ(個人的にはもう少し早いテンポがいいのだが)
そして第4楽章のパッサカリアは、フィルハーモニア管でみせた、印象的なアクセントは姿を消し、極めて細やかに各変奏を謳いあげ、むせび泣き、緊張感を高めつつ劇的なカデンツで締めくくる。
100枚を超えるブラ4のコレクションの中でもはずせない1枚から今年もスタートです。


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