2016年9月3日土曜日

ハイドン 太陽四重奏曲_ウルブリヒSQ


久しぶりにハイドン「太陽四重奏曲」を聴く。
ウルブリヒ弦楽四重奏団(ドレスデン:ルカ協会 1970年録音)
「太陽四重奏曲」とは、op.20-1 Hob.III:31~op.20-6 Hob.III:36の6曲を指す。(弦楽四重奏曲番号31番から36番)
6曲中、3曲(32番:Op.20-2,35番;Op.20-5,36番;Op.20-6)のフィナーレにフーガが使われている。このフーガが実に素晴らしいのだ。
さて演奏のウルブリヒSQ。素朴で渋い音色が堪らなくいい。
そしてリズミカルな音の処理が実に巧みである。隠れた名盤ではないだろうか。(少なくとも私には)
特にお気に入りは、35番 ヘ短調 Op.20-5である。
3楽章Adagioの美しさ、4楽章フーガの面白さ。5度下がって6度上がって7度下がるという跳躍の主題と、同音反復の主題の二つの主題を持つフーガであるが、ほらモーツァルトの「レクイエムのキリエ」のフーガが聴こえませんか・・・。おそらくモーツァルトの頭のどこかにこの旋律が残っていたのでしょう。。
Op.20-6のフーガも最高です!!一つは飛び跳ねるような主題、もう一つは下降音階主題と2つの主題をもち、何とも粋で美しい!!
ハイドン!「やはり弦楽四重奏曲の父です」なぁ。



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