2024年10月27日日曜日

ブラームス ピアノ協奏曲第2番_コヴァセビッチ:サバリッシュ

 ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83、「5つの歌曲 Op.105」、コヴァセビッチ(Pf)サヴァリッシュ:ロンドンフィルハーモニー交響楽団、(MS)アン・マレイ(1993年・1994年録音)を聴く。コヴァセビッチは、名前は東欧系だがアメリカ人だ。かのアルゲリッチの3人目の旦那である。(もちろん離婚)鋭い打鍵にサヴァリッシュの重厚なサポートが光る。第2楽章が珠玉。第3楽章、美しいチェロの響きがいい。コヴァセビッチのピアノは、少し引きずるようなタッチで、昏き夢想感を際立たせる。終楽章は一転して歯切れよく伸びやかなタッチで晴れやかな高揚感を表現する。

「5つの歌曲」が何故このアルバムに選ばれたのか。
<2曲目:わがまどろみいよいよ浅く>にこの2番の第3楽章のチェロの主題が短調で使われているからだ

ろう。アン・マレイの声は、ブラームスにマッチする深みのあるいい声だ。


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