2016年7月9日土曜日

フォーレ レクイエム


昨日は、会社の人事異動による送別会があり、5名を送り出し、終電ぎりぎりの午前様でした。でも4時過ぎ、普段通りの時間に目が覚めてしまう悲しい性(サガ)。
そんなわけで今朝の一枚。
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ミュージク・オブリク/シャペル・ロワイヤルcho & サン=ルイ少年合唱隊、アニエス・メロン(S)、ペーター・コーイ(B)による、フォーレの「レクイエム」(1988年録音)。
こちらは、Ⅱ版と言われている1893年版である。Ⅰ版の五曲プラス二曲(②オッフェルトリウム⑥リベラ・メ)計七曲。
ヘレヴェツヘは先ず41歳にこのⅡ版にて録音をしている。
「ドイツレクイエム」に負けず劣らずよく聴くフォーレの「レクイエム」であるが、「ドイツレクエム」のように数多くの演奏を保有しているわけではない。
Ⅲ版(オーケストラ)によるクリュイタンス、コルボ、Ⅲ版(オルガン伴奏)によるマルムベルク:スウェーデン放送合唱団。そしてⅡ版(室内楽曲版)のネクトゥー&ドゥラージュ版によるこちらのヘレヴェッヘとエキルベイ:アクサンチェスほど。
その中で、とりわけ絶品と思っているのが、こちらヘレベッヘ盤。
古楽の一人者アニエル・メロンのソプラノの歌声がまず素晴らし。ほぼノンビブラートの伸びのある透明感溢れるその美しさは圧巻。ピエ・イエズはこうして歌う曲というお手本であろう。
コーラスの純度も高く、室内版でのヴァイオリンのソロやハープの音は極めて効果的になっている。
今朝は少し涼しいようで、書斎の小窓から少しヒンヤリした空気が流れ、いっそうこの曲を聴くのに嬉しい空間です。



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