2020年4月21日火曜日

チャイコフスキー 交響曲第3番_マゼール

引き籠りが続くといつもにも増して音楽鑑賞がどうしても増えてきます。今日は、めったに聴かないチャイコフスキーの初期交響曲から3番を聴こう。
交響曲第3番ニ長調 OP.23「ポーランド」、マゼール;ウィンフィル(1964年録音)。マゼール30代の時の演奏だ。
3番には、チャイコフスキーの6曲ある交響曲の中で唯一のものが、2つある。1つは、調性が長調であるということ。2つ目は、5楽章あるということ。(スケルツォ2つあるが・・風ともいえるのではずす)
「ポーランド」という標題は、5楽章に「ポロネーズ」のリズムが使われていることから、イギリスで付与されたらしくチャイコフスキーのあずかり知らないことみたいだ。
第3楽章がお気に入りだ。冒頭のフルートから始まりファゴット・ホルン・オーボエと続くなんとも哀愁のある旋律、その後の弦楽の美しさ。5楽章は、冒頭からカッコいい。中間部で主要主題によるフーガが出てきますが、これもお洒落。
壮大なコーダになだれ込み最後は華やかなクライマックスで締めくくられる。
マゼールの演奏は、各楽器のバランスが良く効果的な音の妙を心得ている。テンポの変化は彼ならでは。ウィンフィルによるところも大きいが、よく鳴るオケの響きは満点だ。比較するほど、多くの演奏にありつけない曲あるが、人気のないマゼールであるが、私には明快さ・繊細さの良さは十分発揮されているだろうと思う。<マゼール最後の来日演奏会に行ったのが、ついこのあいだのようです。


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