2020年4月14日火曜日

ハイドン 交響曲第98番_セル

今日は、久方ぶりにハイドンを聴こうか。
交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I:98。セル、クリーブランド管弦楽団(1969年録音)。一説にモーツァルトの死を悼んで作られたというこの交響曲が一番のお気に入り。
第1楽章、序奏。何故か短調の弦楽群で始まるのが印象的だ。
第2楽章、イギリス国歌のオマージュと言われているが、私には、モーツァルトの「戴冠ミサ曲」のアニュス・デイ、「フィガロの結婚」の第3幕のアリア伯爵夫人の「楽しい思い出はどこに」にしか聴こえない。また、再現部での対旋律を奏でるチェロの独奏がカッコよすぎて堪らない。
第3楽章、華やかなメヌエットをフルートとファゴットの独奏が彩を添える。
終楽章、飛び跳ねるような軽やかな曲想。展開部では、弦楽合奏となりヴァイオリンの独奏が終結の主題を奏でる。そしてコーダの後、このまま終わるかに見せかけて突然チェンバロが11小節だけ登場。(ここでは、腕自慢のセルが弾いているのだと思うが)そして本当の終結へ。憎い演出。


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