祝日の昼下がり、シュナイダーハン指揮振りによるベルリンフィルとのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲全集(5曲)&ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ、ロンド(2曲)を聴いている。(録音:1965&1967年:ベルリン・イエス教会)。指揮振りだけでなくカデンツァもすべて自作。ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョK.261もお気に入り。この曲は、協奏曲第5番の緩徐楽章(第2楽章)の代用の楽曲。もともとこの5番は、ザルツブルク宮廷楽団の楽長であったアントーニオ・ブルネッティのために書かれたが、そのアダージョが、あまり技巧の達者でないブルネッティには無理筋と思ったのか、急拠新しくこのアダージョを仕上げて入れ替えたらしい。ともにアダージョ、ホ長調をとるが、このK.261では、協奏曲全楽章を通じて使われていたオーボエがフルートに替えられている。K.269のロンドは、1番の終楽章の代用としてといわれているが、こちらは定かではない。K.373のロンドは、フルート版もあり(K.Anh.184)ニ長調に移調して作られている。シュナイダーハンの柔らかく温かみのある演奏を満喫。
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