エイドリアン・ボールトといえば、ちょっとしたクラシック好きならホルスト「惑星」ね。という答えが返ってきそうだが、ボールトには、貴重な隠れ名盤「モーツァルト 交響曲第41番ハ長調k.551」がある。奇しくも「ジュピター」と惑星名がついているが、こちらはローマの全能の神「ユピテール」のこと。ということで、ボールト、ロンドンフィル(1974年録音)を聴こう。
2020年12月12日土曜日
2020年12月7日月曜日
シューマン 交響曲第4番_ボールト
シューマン 交響曲第4番ニ短調Op.120。エードリアン・ボールト;ロンドンフィルハーモニー(1956年録音)で聴こう。
2020年12月5日土曜日
2020年11月28日土曜日
ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲_シュナイダーハン・シュタルケル
最近大学時代の同級生が我が敬愛する「フリッチャイ」にご執心なので触発されて初冬に似合うブラームスのダブルコンチェルト、通称ドッペル(ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲イ短調Op.102)を聴く。フリッチャイ:ベルリン放送交響楽団、シュナイダーハン(V)シュタルケル(VC)<1961年録音>。堂々たるトゥッティとそれを受けるシュタルケルの切れ味抜群の重量感ある太刀筋、続くシュナイダーハンの凛としていながら色気のある太刀筋。そして2つの独奏楽器が絡み合い,オクターブで同じメロディを演奏する時、2つの太刀筋が見事に融合してゆく。第2主題は、ヴァイオリンと木管。その優しく憂いに満ちたメロディも好きだ。第2楽章、ホルンの牧歌的な響きの後、独奏ヴァイオリンとチェロがシンプルに主題をオクターブのユニゾンで演奏する。このふるさと感が郷愁を誘う。中間部でのメロディは、ブラームスの優しさの一面を感じ取れずにはいられない。第3楽章、行進曲風なのに何か暗いチェロの独奏。このロンドは、2つの副主題をもちまるで室内楽のように進む。二人の持ち味を支えながら、重量感を維持しつつ胃もたれさせないフリッチャイと手兵ベルリン放送響の充実ぶりにも感服。
2020年10月17日土曜日
ベートーヴェン 交響曲第4番_ムラヴィンスキー
今日はゴルフの予定だったが木曜日に早々とキャンセル。強行せずに正解。雨もさることながら寒すぎて書斎の足元のヒーターをつけて音楽鑑賞。ムラヴィンスキー;レニングラード・フィルハーモニー【1973年LIVE録音】によるベートーヴェン 交響曲第4番変ロ調 OP.60。ムラヴィンスキーのドイツ物といえば、やはりベト4とシューベルトの「未完成」だろう。こちらは、ベト4の有名な東京公演の前のレニングラード大ホールでのLive録音。
シャープな切れ味をもつ見事なアンサンブル、強弱の振幅の大きさ、感傷を排除した純粋さ。特に好きな所は、第2楽章の再現部でとてつもない短調のアンサブルの登場。ここでの峻厳さはムラヴィンスキーならではか。第4楽章、ファゴット巧い!
2020年9月26日土曜日
モーツァルト ピアノ協奏曲19番&23番_グリモー
エレーヌ・グリモーの弾き振りによるライブ盤【2011年)で、モーツァルト ピアノ協奏曲19番、23番を聴いています。オーケストラは、バイエルン放送室内管弦楽団(いわゆるバイエルン放送交響楽団メンバー)。グリモーの1音1音は明快に粒立ち煌く。そして流れるようなタッチは、モーツァルトの明るいアレグロによく似合う。23番第1楽章のカデンツァは、ブゾーニによるもの。これは、ホロヴィッツ:ジュリーニ(ミラノ・スカラ座O)以外聴いたことがなかった。こういうのは、得した気分になる。アダージョは、淡々としてるが美しい響きが心に浸みわたります。さて余談ですがバイエルンのファゴットは、激ウマです。
2020年9月19日土曜日
シューベルト 交響曲 偶数番一人チクルス
今頃は、本当ならプラハに向けてドバイを出発している頃だ。無念。4連休初日、曇り空。しょうがないのでまったりと<シューベルト 交響曲 一人偶数チクルス>スタート。考え抜いて決めたのは、2番変ロ長調は「シャルル・ミュンシュ;ボストン交響楽団」4番ハ短調”悲劇的”は「ペーター・マーク;フィルハーモニア・フンガリカ」6番ハ長調は、「ヘルベルト・ブロムシュテット;スターツカペレ・ドレスデン」8番ロ短調””未完成”は「フェレンツ・フリッチャイ;ベルリン放送交響楽団」。
2020年8月29日土曜日
ブルックナー 交響曲第7番_アイヒホルン
コロナ禍がなければ、来月おとずれる予定だった「リンツ:ブルックナーホール」にて録音された演奏を聴く。無念。
リンツは、モーツァルトが交響曲第36番「リンツ」をベートーヴェンが交響曲第8番を作曲したオーストリアの第3の都市。 そしてブルックナーが生まれ、この街の旧聖堂のオルガニストを務めていた。リンツ・ブルックナー管弦楽団は、リンツ州立劇場のオーケストラであったが、1968年に「ブルックナー管弦楽団」の名称を冠する。アイヒホルンは、この7番を皮切りにブルックナーチクルス録音を始めたが「5.2.9番」を終えた段階で道半ば逝去した。滋味に満ちた優しさ溢れる柔らかな演奏。何ら小細工なしに、ブルックナーのゼグエンツ、和声を紡いでゆく。
2020年8月20日木曜日
サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」_パレー
第2部①、ティンパニーを伴ってエネルギッシュに弦楽が奏でる有名な旋律。「宝酒造」を思い出す。トリオでピアノが登場。木管と戯れながらリリカルに舞う。第2部②、ハ長調のオルガンの印象的な和音に導かれ、①後半で暗示されたコラールが展開されると、リリカルなピアノが循環主題を長調で変奏され、オルガンのトッティと金管のファンファーレが壮麗なカテドラルを構築する。弦楽のフガートが始まるとクライマックスへ向けて荘厳さが増してゆく。ラスト、ティンパニーとオルガンが絢爛たるハ長調を決め込み金管が咆哮するともうブラボーとしか出てこないだろう。
2020年8月11日火曜日
ベートーヴェン 交響曲第2番_コンヴィチュニー
ベートーヴェン 交響曲第2番ニ長調OP.36を聴く。コンヴィチュニー、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1959年録音)にて。2番は、最も地味で中々演奏会でも扱われることのない影の存在。しかし、モーツアルトのジュピターを引き継ぎ、第九へと通じる下地的な曲であり、「遺書」を書いた1802年にハイリゲンシュタットで作曲された実はかなり重要な曲でもある。楽曲的にも長い序奏の展開、メヌエットからスケルツォへの変貌など革新への下地でもある。今晩のように、ちょいとベトシンでも聴こうかとした時に手に取るのはコンヴィチュニー盤。その分厚い音の響きが安心感をもたらす。低重心でありながら木質な弦楽群、まろやかな木管群が耳に心地よい。第1楽章、序奏部途中、ニ短調のアルペジオの下降旋律に第九の予感を感じる。第2楽章は、この曲の白眉ともいえる。一般的なベートーヴェン像を覆す甘美で優しさに満ちたメロディ。しかしコンヴィチュニーはそんな情緒にとらわれず、男前に演奏する。しかし弦楽群の暖かみのある音色が加わりいい塩梅となっている。弦楽群とホルンとの対話、フルートとオーケストラの対話も楽しみたい。第3楽章、非常に短い舞曲であるが、トリオにおいて第九のトリオを暗示させる。強弱・高低の面白さも味わおう。終楽章、快速展開。チェロの温かな主題に続いて木管群の第2主題が即座に現れる。キビキビとした動きの中で、管楽群が有機的に絡んでくる。ひっそり始まると思いきややや情熱的なコーダに胸を弾ませながらエンディングを迎える楽しさを有難う。2番、たまに聴くといいですね。
2020年8月2日日曜日
マーラー 交響曲第1番「巨人」_アンチェル
いずれも素晴らしい演奏であるが今日は、その中で1番ニ長調「巨人」を聴こう。チェコフィル【1964年録音】。
第1楽章、まず驚かされるのが、弦楽群のAのフラジオレットに乗せて下降するオーボエとファゴットに始まり、登場する木管群の良質の音色、そしてホルンのいかにも牧歌的な響き。チェロの第1主題が始まる頃には、誰もがこのバランスの良い色彩感に魅了されているであろう。そうボヘミアの「朝の野ばらを歩く」姿が明確に見えてくるようだ。またノヴァークのフルートが素晴らしい。展開部のホルン斉奏後の弦楽群の何とシルキーで魅了的なこと。すべての楽器が明確に分離され耳に届けられる。アンチェルの尋常ならざるバランス感覚の成せる業か。第2楽章、低弦による力強いオスティナート・リズムによる心地よいテンポ。中間部の弦楽群の優美さ。第3楽章、コントラバスで始まるフレールジャック。決して重すぎず淡々と。オーボエも巧い。中間部の弦楽群も艶っぽい。第4楽章、激しい中にも美しいと表現したくなるのは、アンチェルの品性の由縁か。(余談だが、展開部で好きな所はハ長調で凱歌を挙げると見せかけてニ長調へ上昇するところ)管楽器を含め、巧みに音量がコントロールされ、決して暴発しない。コーダ直前に徐々にテンポをあげながらコーダ・フィナーレに突入するさまもアンチェルならではの至芸。更に付け加えるなら、ケイマル入団前にもかかわらずトラッペットの巧さ。アンチェルも是非、チェコフィルで5番を録音しておいて欲しかった。
2020年7月26日日曜日
チャイコフスキー 序曲「1812年」 聴きだめ
初めて圧倒されたのが、スピーカー音量に気をつけろと言われたドラティ、醍醐味NO.1はストコフスキー、総合点ではプレヴィン、ムーティか。。。千秋真一も良かったよ。余談ですが、この「1812年」の【のだめ】の撮影場所は、スロヴァキアのブラティスラヴァにあるレデュタ劇場、外観はスロヴァキア国立劇場です。
2020年7月25日土曜日
ベートーヴェン ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲_フリッチャイ
2020年7月22日水曜日
ブラームス ヴァイオリン協奏曲_バティアシヴィリ
ドレスデンの豊潤な響きが、バティアシヴィリの美音を支える。バティアシヴィリは、日本音楽財団よりストラディバリウス1709年「エングルマン」、1715年「ヨアヒム」を貸与されていたが、この演奏では「ヨアヒム」を使用している。なお現在は、グァルネリ デルジェス1947年「ドナルドソン」を使用している模様。第1楽章、冒頭の第1主題は、朗々。低重心の弦楽群がコデッタを力強く下降してリサの独奏が情熱的に応える。リサは、美音でありながら線もしっかりしており、重音奏法でも濁らず。カデンツァは、「ブゾーニ」版という珍しいもの。(「ヨアヒム」使用してるのに・・・)これは、ティンパニーが先に入り、オーケストラの伴奏が入るもので、ルッジェーロ・リッチ、イザベル・ファウストしか聴いたことがない。第2楽章、オーボエの響きが綺麗。リサは、コロラトゥラのアリアを自在のテンポで揺らす。ある時は溜め、ある時は堰を切って。オーケストラはしっかりついてくる。これは、リサのテンポなのかティーレマンのテンポなのかわからない。第3楽章、軽快なロンドをキレをもって颯爽と駆け抜ける。重音音型でもやはりしっかりと美音を保つ確かな技術で弾き切る。SKDの厚みのあるサポートを受けた名演といえるだろう。
2020年7月18日土曜日
シューマン 交響曲第3番「ライン」_ジュリーニ
2020年7月11日土曜日
シューベルト 交響曲第8(9)番「ザ・グレート」_フリッチャイ
幾多ある「グレート」の名盤の中でも5本の指に入ると思っている造形美豊かな隠れ名盤。ヘッセン・・とは、現在のフランクフルト放送交響楽団のことです。フリッチャイ唯一の録音でもある。テンポのメリハリに加え符点リズムの跳ねとレガートの息の長さを自然な形で表現する棒振りの上手さ。躍動と雄大さ、美しさと優しさを併せ持つ「グレート」のコントラストを余すところなく構築するフリッチャイに一言「ブラボー!!」
2020年6月27日土曜日
マーラー 交響曲「大地の歌」_クリップス
2011年にクリップスの遺族が保管していたテープからのCD化したもの。ディースカウ40歳、ヴンダーリヒは亡くなる2年前の34歳、両雄絶頂期の歌声を堪能しよう。
2020年6月21日日曜日
ブルックナー 交響曲第8番_プレトール
2020年6月13日土曜日
ショパン ピアノ協奏曲1番&2番_クピーク
「ショパン ピアノ協奏曲1番・2番」を聴こう。
エヴァ・クピーク(P)スクロヴァチェフスキ(指)ザールブリュンゲン放送交響楽団。
ミスターSことスクロヴァチェフスキ、日本ではもちろんブルックナー指揮者として名をはせているが、ポーランド人。ショパンでは過去にルービンシュタインやワイセンベルク、N響&ダビドヴィチとの競演もある。2番の評判がいいのでこちらを購入。ピアニストは、こちらもポーランド出身のクピーク。
木管群、金管群の役割が細部にわたってよく分かる構成であり、ピアノとの一体性の強い演奏。1番はあくまでシンフォニックに2番がコンチェルトしての色彩を多く持ち合わせている。クピークは繊細なタッチで強打においても濁りがなくスマート。超濃厚な演奏が好きな人には不向きだろうが、シニア世代の私には、実に大人っぽく好感が持てるピアノであった。
2020年5月26日火曜日
シューマン ピアノ協奏曲_リパッティ
この曲の愛聴盤は、ルプー、プレヴィン+ロンドン交響楽団。
しかし、今日は原点と言うべき一枚。リパッティ、アンセルメ+スイスロマンド管弦楽団(1950年2月ライブ録音)を久しぶりに聴こう。もっとも定番なのは48年のカラヤンとの共演だが、その評判には首をかしげなくてはならなかった。このライブ録音が残っていたおかげで、たとえ録音が悪くともリパッティの本当の凄みを知ることができた一枚である。もちろん、前日には40度の高熱があり、医師が止めるのも聴かず行った演奏会ということもあるだろう。しかし、いささかもそんな苦痛を感じさせない演奏だ。何気ないフレージングで見せる悲哀、情熱、硬質なピアノタッチの奥に見せる抒情。アンセルメは、リパッティの如何なるフレージングにも素早く対応する。これを寄り添うというのであろう。
魂を揺さぶる演奏とはまさにこのようなものなのだろう。
2020年5月16日土曜日
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」_バッカウアー
2020年5月13日水曜日
2020年5月10日日曜日
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」_クレツキ
2020年5月3日日曜日
R・ストラウス 交響詩「英雄の生涯」_ケンペ
R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」OP.40(1972年録音)を聴く。やはり、ベンちゃんの「英雄」を意識していたのか調性は<ホ長調>。当初、「エロイカ」と呼んでいたらしい。
曲は6つの部分から成り、切れ目なく演奏される。以下
1)英雄、2)・・の敵、3)・・の伴侶、4)・・の戦場、5)・・の業績、6)・・の隠遁と完成。
1)冒頭、ドレスデンの低弦とペーター・ダム率いるホルンでのテーマの上昇音型に思わずニッコリ。2)はスケルツォ風で木管楽器による戯画的な音楽。「敵」はフルートで表現され、時折チューバが敵意を顕す。
3)独奏のヴァイオリン、ペーターミリングの美しくも儚い音色が抜群に良い。ヴァイオリン・ソロが恋人(伴侶)を表わす。何やら二人の駆け引きが続き、やがて壮大な愛の情景へ。暫し甘美なメロディを堪能。
4)遠くからトラッペットのファンファーレ。戦場へ。小太鼓のリズムに乗って「敵」のテーマがトランペットに出て来て,行進曲風に進んで行く。勝利を謳歌するところでは4本のハイトーンのホルンの咆哮が聴こえる。
5)英雄の業績は、「ドン・ファン」「ツァラトゥストラはかく語りき」「死と変容」「ドン・キホーテ」「マクベス」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」など,よくぞこれだけ,という感じで主題が絡み合って演奏されてゆく。そうだ、英雄とはR・ストラウス自身なのだ。
6)イングリッシュホルンが鳴り響くと静かなメロディに。そして、浮き立つホルンに、美しいヴァイオリン・ソロがぴったりと寄り添うようにして優しく幕は閉じられる。
ケンペは、豪快で推進力のある場面、蕩けるような情景も
ドレスデンのコクのある響きを余すことなく引き出し表情豊かな交響詩を繰り広げてくれた。
2020年4月30日木曜日
シューマン 交響曲第1番(初稿)_スウィトナー
改訂版との違いは、第1楽章、序奏のボルンとトランペットのファンファーレが3度低いことや展開部が管楽群だけで登場したり、第2主題が何故か短調へ導かれたりします。終結部でもファンファーレが装飾音的に吹かれたりしながら、非常に短く終わりを告げます。
第2楽章は、それほど違いはないかな。低音の対旋律がずっと鳴ってるとか、メロディがオクターブ下で奏される程度。
第3楽章は、スケルツォの第2トリオがまんまないという不思議な構成です。しかし第1トリオで繰り返し2回目でホルンが対旋律で登場する。
終楽章は、序奏後フルートソロがいち早く登場することかな、トロンボーンも何らやおかしいなぁ。他にもあるだろうが、楽譜もないのでこれ以上は素人にはわからない。
いずれにしても、少し翳りを持つ「春」といった感じ。今年の「春」にはいいのかもしれない。
第2楽章のメロディはたおやかで美しい、第3楽章は、主題のリズムの刻みが恰好良すぎて好きだ。スイトナーは少し遅いテンポだが、これは好みかもしれない。あまり速いのもどうかと思う。(クーベリックは死ぬほど早いが)





























