メンデルスゾーン 交響曲第5番ニ短調Op.107、MWV N.15 ミトロプーロス(C)ニューヨークフィルハーモニー(1954年録音mono)を聴く。
第1楽章、強めのコントラバスの響きを従えた厳かなる序奏。美しき弦楽群にわき上がるように「ドレスデン・アーメン」が現れる。主題以降は強さと緊迫感に満ちた演奏が繰り広げられる。
第2楽章、軽快なスケルツォ。NYPの金管群は晴れやかで木管群は明朗に謡う。第3楽章、54小節の短い章だが、抒情的な第1ヴァイオリンが美しい。終楽章、コラール「神はわがやぐら」を終えると徐々に加速感と推進力を増しながら力強くドラマティックに進んでいく。展開部の代わりに繰り広げられるフガートが魅力的だ。エネルギッシュなミトロプーロスと煌びやかな金管群をもつNYPの魅力的な1枚です。

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