2016年1月31日日曜日

バッハ ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

何だか、あっという間に日曜日の夕方です。昼からHuluで映画「墨攻」を鑑賞しておりました。
(映画館でも見たのですが)
日曜日の夕方に似合うのは、バッハかもしれない。
「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集BWV.1014-1019」
グリュミオー:サルトリ(チェンバロ)で聴こう。(全曲録音は2種あるが本盤は1度目の録音)こちらの方が、若々しい気が・・・。
グリュミオーの優雅な美音と時折見せる濃い艶やかな響きは堪りません。私の中でモーツァルトは勿論、バッハもやっぱりグリュミオーは外せないかなと思っております。
BWV.1017(4番)は「マタイ」の名曲「わが神よ憐れみたまえ」の旋律が出てきますよ。

2016年1月29日金曜日

チャイコフスキー 後期交響曲3連発!!

金曜日の夜は、やはりじっくりと音楽に浸りたい。
というわけでチャイコフスキー後期交響曲3曲連続鑑賞!!
いずれも個性的な名盤を並べてみた。
4番は、カール・ベーム:チェコフィル(ザルツブルグ音楽祭:1971)
5番は、モントゥー:北ドイツ放送交響楽団(1964)
そして6番「悲愴」は、私のベスト フリッチャイ:ベルリン放送交響楽団(1959)。
 4番は、78歳ベームの渾身のライブ。火の玉ベームのお通りだ。
2楽章のむせび泣き、チェコフィルの弦がまたいい。4楽章の一気呵成の追い込み。「恐れ入谷の鬼子母神」とはまさにこのこと。
 5番は、モントゥーのお得意のレパートリー。ボストン交響楽団のセッションもロンドンフィルとのウィーン音楽祭でのライブ盤も「名盤」といわれているが、今夜は、最晩年(88歳)の北ドイツ盤を選択。コクのある円やかな響き。まさにモントゥー・マジック。モントゥーらしさは、何といっても聴かせたい音(聴きたい音)がアンサブルの中から浮かび上がって聴こえてくるところだろう。2楽章は愛情たっぷり、4楽章のテンポの揺れは天下一品。
 6番「悲愴」は、病魔に侵されたフリッチャイの生と死の葛藤を感じざるを得ません。
第1楽章、これ程美しく哀しい第2主題は他にはないだろう。激情的な展開部に突入してもその弦の美しい響きには濁りが無い。その中での金管の慟哭。最後の木管のあきらめの嘆息。この1楽章だけで嗚咽してしまいます。
第2楽章、ニ長調の舞曲は死の影を忘れたかのような軽やかさ、しかしロ短調へ展開すると再び憂鬱な影がよぎる。
第3楽章、冒頭のスケルツォ主題は「タランテラ」。生へのこだわり、あがき、奮闘 にも聴こえる。
第4楽章、死に向かう魂の叫びを、切迫した心の襞をゾクゾクするほど感じながら聴かざるえない。

まさにチャイコフスキー「白鳥の歌」にふさわしい名演です。

2016年1月27日水曜日

モーツァルト 誕生日

本日は、モーツァルト生誕260周年の日。
モーツァルト・フリークとしては、平日と言えどもさすがに1曲は聴いておきたい。
英雄劇「エジプト王ターモス」K.345を聴こう。
これは、フリーメイソン色の強い作品であるといわれています。
「魔笛」の要素を持つ第2曲(第2幕間奏曲)、「ドン・ジョバンニ」を思わせる第7曲と将来の名曲の発端となった隠れた名作品ではないだろうか。
(この辺は、話せば長くなります)
演奏は、アーノンクール:コンセルトヘボウ管弦楽団(1980年)です。

2016年1月24日日曜日

ワグナー 寄せ集めだけど

サヴァリッシュ演奏するワーグナー「リエンツィ」序曲が好きです。
このCDは、ワーグナーの比較的聴かれない作品を集めたものです。
ハ長調 交響曲ではなく、第2楽章冒頭までしか完成していないホ長調の第一楽章も収められています。
ヴェーゼンドンク歌曲集がいいですよ。
「夢」は『トリスタン』第2幕の二重唱に、「温室にて」は『トリスタン』第3幕の前奏曲に楽想が使われています。
ミュンヘンでのベーム追悼コンサート(1981年11月1日)にこの「温室にて」「夢」は、サヴァリッシュの指揮で演奏されました。ちなみに私の大好きなR.シュトラウス:『四つの最後の歌』から「夕映えの中で」も演奏されました。
メゾ・ソプラノのマルヤーナ・リポヴシェクのまろやかで深みのある名唱が光ります。
「リエンツィ」序曲は、ウィーン交響楽団(1960)との演奏とは違いオーソドックスですが、弦楽の響きも金管の響きも一枚も二枚もうわて。
すごく楽しいCDです。

2016年1月23日土曜日

ドイツ・レクイエム 6

月に一度は、ブラームス「ドイツ・レクイエム」の時間がやってきました。
今日は、ミッチェル コルボ:デンマーク放送交響楽団&合唱団で聴きます。
コルボのドイツレクイエムは、とにかく柔らかく、暖かく包み込まれる感覚で好きです。合唱も美しい。

2016年1月17日日曜日

モーツァルト 教会ソナタ

モーツァルト 「教会ソナタ」を聴く。オルガニストは、マリー=クレール・アラン。そしてパイヤール室内管弦楽団。フランス風味の活き活きとした演奏を楽しんでいます。「教会ソナタ」単一楽章で17曲。すべて長調です。「使徒書簡のためのソナタ Sonata all'Epistola」ともいいます。使徒書簡のためのソナタとは、グロリアとクレドにはさまれたミサの間にオルガンと一緒に演奏される短い器楽曲で、 モーツァルトの教会ソナタはコロレド大司教の時代に司教座聖堂の典礼に用いられたものです。15番は、「戴冠ミサ K.317」のソナタ、17番は「ミサ・ソレムニス K.337」のソナタであろうと推定されています。特に17番は、まさにオルガン・コンチェルトのようです。カデンツァまでついています。聴いていて楽しいです。

2016年1月16日土曜日

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番&5番_ムター

久し振りに「飲み過ぎ」で我が家についてすぐにリビングのソファで爆睡。
またまたこんな時間に眼が冴えてしまいました。
まもなくモーツァルトの生誕260年ですね(1/27)。
今日は、モーツァルト ヴァイオリン協奏曲3番.5番を聴きます。
いつもは、大好きなグリュミオーですが、今朝は、同級で無類のムターファン「本多氏」にあやかり、ムター様で。ムターの弾きぶり(ロンドンフィル)<2005年録音>から。
ちなみにムターのカデンツァは、1番:ジット,2番:フランチェスカッティ,3番:フランコ,4番:ヨアヒム,5番:ヨアヒム,オシップ・シュニルリン新版。協奏曲第3番は、ご存じカラヤンとのザルツブルグでのデビューの曲でもある。
adagioを聴いているとムター様もモーツァルトを愛してやまないのがよくわかります。

2016年1月11日月曜日

Facebookグループ「クラシックを聴こう」コンサート

今日は、Facebookグループ「クラシックを聴こう!」(非公開)のコンサートと打ち上げを兼ねた懇親会がありましたので、参加しました。このグループは、4000名強の一大グループです。今日は在京中心に100名程のクラシック好きが集まりました。演奏は、プロ、セミプロ、アマチュアと様々。大変和やかな会でした。




2016年1月10日日曜日

モーツァルト 弦楽五重奏曲集_グリュミオートリオ


今朝は、大好きなグリュミオー・トリオでモーツァルトの弦楽五重奏曲を聴こう。モーツァルトのグリュミオーがやはり一番いい。コリン・デーヴィス:ロンドンフィルとのヴァイオリン協奏曲第5番を聴いて「グリュミオー」のファンになり、それ以来「モーツァルト」と言えば「グリュミオー」です。(といっても他も持っちゃっていますが・・・)
この弦楽五重奏曲も秀逸。明るく伸びやかな音色も、かの「tristesse allante」も極端な暗鬱さにならず、ただ儚く美しい響き。
しばし、堪能します。
さて、このCD裏面の曲番に注目です。
通常2番のK.406(516b)を4番に、通常の3・4番であるk.515、K516を一つずつ繰り上げています。
K.406(516b)の元である「管楽セレナードK.388 (384b) 」の作曲が1982年で、k.515、K516に遡ること5年前であることに起因しているものと思われます。通常は、それを2番に置いているのです。
ここでは、k.515、K516を書き上げた後に、弦楽五重奏に編曲されているので4番としているのでしょう。
PHILIPSは、別々の発売CDでは、k.515、K516を3・4番に置いているのに不思議です。

2016年1月9日土曜日

シューベルト ミサ曲

昨晩は、ラヴェルのピアノ曲全集(パスカル・ロジェ)やピアノ協奏曲(フランソワ)などを聴いてすっかり夜更かし。
今まで昼寝をしておりました。
というわけで、こんな時間にミサ曲を聴き始めました。
シューベルト ミサ曲5番・6番(サバリッシュ; スタッツカペラ ドレスデン:ライプツィヒ放送合唱団)<1971年録音>。
1971年当時の旧東ドイツを代表するソリストを集めての名演です。5番アニュス デイ前半部 6番キリエ の子守歌ような優しさが好きです。

ラヴェル ピアノ協奏曲_フランソワ


ラヴェルの「ピアノ協奏曲 ト長調」。
所有しているは、3種類。
①ミケランジェリ:グラチス+フィルハーモニア管、
②パスカル・ロジェ:デュトワ;モントリオール管 
そして今宵(もう夜更けですが)は、③フランソワ:クリュイタンス+パリ音楽院管弦楽団(1959年)で。
楽しい第一楽章、やはり展開部の切れ味は超一級品だ。
白眉の第二楽章も素敵です。星屑が本当に降り注ぐような高音のアルペジオ。グッときます。
そして、もう1曲「左手のための協奏曲」です。これがまた凄いなぁ。

2016年1月3日日曜日

ムラヴィンスキーの凄技

昨日はゴルフの疲れで、夕方から爆睡。こんな時間に眼が冴えている。
丑三つ時の一枚。ムラヴィンスキー:レニングラードフィルによるベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ短調 Op.60、チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 Op.64 (1973.4.29 レニングラードフィルハーモニーホールLIVE)を聴こう。
同年5月東京公演で、度胆を抜いたと言われるムラのベト4の1か月前、同様にキリリと引き締まったテンポから生まれる美しい弦の響きが素晴らしい。第2楽章も甘さ控えめの中でも、意外にもテンポを揺り動かして歌うところは歌わせている。貴重な演奏。
そして十八番(おはこ)、名盤60年盤にも劣らぬ金管の炸裂する緊迫のチャイ5。こちらも、流石と言わざる得ない。特に2楽章は、とかく甘さに流されてしまいがちなカンタービレを、内にロシアの大地の厳しさを感じさせるにたる演奏。まさにこれがロシアの音なのだろう。4楽章の劇的なエンディングもワクワク感満載。

2016年1月1日金曜日

ブルックナー 交響曲第8番_ケンペ

あけましておめでとうございます。
2016年最初の1枚(2CDですが)は、やはり大好きなブルックナー 交響曲第8番 ニ短調から始めたいと思います。
今日は、昼から、かみさんと娘は、かみさんの実家へ、息子は元日からバイト よって大音量にて聴けるのがいい。
チョイスは、ケンペ指揮:チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(1887年稿および1890年稿・ハース版)。(1971年)
品格あるケンペのブル8、トーンハレ管のブラスセクションの豪快にして、でも冷静な鳴りっぷり、甘くなり過ぎない弦の響き。御馳走様!!