2018年12月24日月曜日

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲_モリーニ

今日は、年賀状作成、ふるさと納税で買った高圧洗浄機での窓・網戸の掃除、油まみれのガスコンロ横の洗浄などなど年末へ向けてひと働き。今より音楽Timeです。
ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26。
エリカ・モリーニ、フリッチャイ(指揮)ベルリン放送交響楽団
(1958年10月;ベルリン、イエス・キリスト教会)
第1楽章、ティンパニの静かな響きで始まり、木管の後、いきなり始まるカデンツァ。最低音のGから一気に駆け上がっていく切ないメロディ。モリーニは最後の一音まで芳醇だ。第1主題の力強さの何と「男前」なこと。第2主題の優美なメロディに入ってもモリーニにかかれば実に清冽なブルッフなってしまう。フリッチャイもザッハリッヒカイトな伴奏でモリーニを支える。切れ目なく始まる第2楽章は甘美な旋律と和音が広がるAdagio。モリーニのヴァイオリンは、変に甘くないところがいい。哀愁を漂わせながらそれでいて実に崇高だ。
第3楽章Allegro。民族音楽風の第1主題は勇ましくここでもモリーニの「男前」さと、その見事な指捌きを発揮。コーダに入っても全く緩みなく駆け抜ける爽快な演奏です。



2018年12月15日土曜日

マーラー 交響曲第6番_ミトロプーロス

今週は、のんびりの土日です。朝からマーラー 交響曲第6番イ短調「悲劇的」を聴いています。ギリシャの名匠ミトロプーロス指揮;ケルン放送交響楽団:1959年Liveです。NYフィルとのスタジオ録音も持っていますが、今朝はこちらをチョイス。NYフィルとの演奏では、Andanteが、2楽章に来ていますが、こちらは、Scherzoが2楽章です。
第1楽章、冒頭からかなり迫力ある音質で始まる。テンポは中庸だが、かなりアゴーギクを効かした味付け。中間部の音彩が意外と明るく吃驚。メリハリは十分。展開部のヴァイオリンソロ&ホルンの実に艶っぽい音にモノラルながら感服。
第2楽章、高速のスケルツォ。トリオに至るまで緊張感のある演奏。当時のケルンの実力に驚嘆。
第3楽章、アンダンテの優しさも一級品。弦楽群の美しさも際立っている。終結部は悲しみが波の如く押し寄せるようです。
終楽章は、変幻自在のテンポで七色に変化すると表現したらいいだろうか?ダイナミックさと繊細さを持ち合わせ最後まで突き進む。マーラー演奏の先駆者の一人、ミトロプーロスの情熱を感じる演奏です。ハンマーは、3回です。