2015年12月31日木曜日

マーラー 交響曲第3番_ノイマン新盤

2015年最後の一枚(2CDですが)はマーラー 交響曲第3番 ニ短調  ノイマン:チェコフィル(1994年録音:新)。チェコフィルの美しい弦、ホルン・トランペットの音色を聴きながら今年の最後の曲としたい。ノイマン史上屈指の演奏だと思っている第6楽章に酔いしれて、良いお年を!!

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」_フルトヴェングラー

昨日、今年の仕事納めでしたので、大晦日やっとゆっくり「第九」を聴くことができます。
フルトヴェングラー:フィルハーモニア管弦楽団/ルツェルン音楽祭合唱団:エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、エルザ・カヴェルティ(アルト)、エルンスト・ヘフリガー(テノール)、オットー・エーデルマン(バス)<1954.8.22 ルツェルン音楽祭公演>。
51年「バイロイトの第九」ではなく、こちらを選んだのは、やはり音質であるが、好きな3楽章の差でもある。兎に角「第九における3楽章」のプライオリティは私にとって大きい。また、音の色(暗の比重)としか言いようがないが、この「第九」は、大地そのものの、そして生きとし生けるものすべてが歓喜にいたる、苦悩と安寧が織り込まれていると勝手に思っている。
だから大晦日は当盤を聴く。

2015年12月27日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第15番_カサドシュ

今朝の音楽は、Robert Casadesus plays Mozart」より、ピアノ協奏曲第15番&17番を聴きましょう。セル:クリーブランド管(1968年録音)。
20番台は勿論名曲ぞろいですが、この15番も傑作と呼ばれるもので、大のお気に入りです。
チャーミングなオーケストラで始まる第1楽章は、流れるようなピアノが加わることで、その魅力は倍増します。移り行くパッセージの中で木管が顔を覗かせることで更にシンフォニックな要素を高めます。
第2楽章は、なんて美しのでしょう。モーツァルト独特の「赦し」のメロディ。全ての人々の心に「安らぎと慈愛」をもたらすでしょう。
第3楽章は、ご存じ映画「アマデウス」にも使われました。ザルツブルグから出てきた父レオポルドと再会する直前、市場をワイン片手に飲みながら闊歩するシーンです。活き活きとした舞曲風のメロディーが、ウィーンによく合います。(ウィーンに行った事は無いが・・・早く行きたい!!)
15番と言えばミケランジェリですが、今朝は、昨夜のセルつながりでこちらを選びました。


2015年12月26日土曜日

ブルックナー 交響曲第8番_セル

久し振りにブルックナーを聴いている。
セル:クリーブランド管にて交響曲第8番。
セルのブルックナー? と言われる方もいるかと思いますが、やはりというべきか「あり」です。
第1楽章の透明感のあるサウンドと堂々たる弦楽の刻みが緊迫感を高めています。遅めのテンポの第2楽章も何度も聴くとこのテンポがいいのだと思ってしまう。
第3楽章Adagio これは実に素晴らしいです。セルの静謐さと気品がすべてこの楽章には顕れているようです。
第4楽章 あそこのティンパニーはもっと来てほしいが・・、フィナーレの荘厳さはさすがセルというべきか。
3番も良いのでまたいずれ書きます。

2015年12月23日水曜日

バッハ クリスマス・オラトリオ


夜中に、かみさんがごそごそとクリスマスツリーを飾っています。もう少し早く出してもいいのでは・・・
ということで今朝の音楽は毎年お馴染みのバッハ「クリスマス・オラトリオ BWV.248」で。ガーディナー:イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団(1987)。
「クリスマス・オラトリオ」
でも実は、クリスマスだけに演奏される音楽ではない。
キリストの生誕をお祝いし、生誕日から13日間の6つの祝日のための典礼的な音楽である。
1-6部まであり、
第1部 降誕節 第1祝日(12月25日)用 全9曲
第2部 降誕節 第2祝日(12月26日)用 全14曲
第3部 降誕節 第3祝日(12月27日)用 全13曲
第4部 新年(1月1日 キリストの割礼と命名記念日)用 全7曲
第5部 新年後の主日(日曜日:1月2日から5日の間の日曜日に限る)用 全11曲
第6部 主顕節(顕現節 1月6日)用 全11曲 となる。
今朝はとりあえず、第1部を聴きましょう。

2015年12月20日日曜日

ブルックナー 交響曲第5番_チェリビダッケ

今朝は、1986年来日時のチェリビダッケ:ミュンヘンフィルの演目から、ブラームス;交響曲第4番」「ブルックナー;交響曲第5番」を聴いてしまいます。
調べてみると、1986年はすごい年なんですね。
小澤:ボストン、ショルティ:シカゴ、マゼール:ウィーンフィル、クライバー:バイエルン国立、フェドセーエフ:モスクワ放送、ヨッフム:コンセルトヘボウ、小澤:ベルリンフィル(カラヤンの代わり)などなど。
指揮者だけでは、スイトナー、ザヴァーリッシュ、ブロムシュテット、フルネ、マーク、ライトナー、ピンカス・スタインバーク、ノイマン、ケーゲル、レークナーとお馴染みの指揮者が勢ぞろいです。
当時は上記来日目白押しの中で、さほど注目されていなかっであろうが、今ではチェリの名演中の名演として残っているんですね。
それでは、暫くさようなら。

2015年12月19日土曜日

ドイツ・レクイエム 5

月に一度は聴いてしまうブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。今夜は、セル:クリーブランド管&合唱団 グンドラ・ヤノヴィッツ(Sp)、トム・クラウゼ(Bar) - 1969年LIVE(海賊版)で。さすがに音はあまりよくない。セルのドイツ・レクイエムは珍しいので愛聴。クリーブランド合唱団は意外といっては失礼かもしれないが、かなりハイ・レベル。(私が知らないだけだろう)独唱もヤノヴィッツ、クラウゼとくれば言う事なし。
セルの音には、陰鬱さは無くしかし厳粛に、そして第6曲は極めてドラマチックに。終曲は優美に聴かせます。

2015年12月13日日曜日

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番_グルダ


今朝の一枚。
グルダ:ホルストシュタイン+ウィーンフィルの「ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58」。強弱共によどみなく色彩豊かなグルダの音色が活かさせた演目ではないでしょうか。4番の美しさを教えてくれたのがこのグルダの演奏です。

2015年12月12日土曜日

リヒャルト・ストラウス_メタモルフォーゼン_4つの最後の歌


今朝の音楽。リヒャルト・ストラウスです。
50を越えたあたりから、すっかり嵌ってしまっている2曲。
まずは、「メタモルフォーゼン」をコンヴィチュニー:シュターツカペレ・ドレスデンで。
「メタモルフォーゼン」は、23の独奏弦楽器のための楽曲で、第二世界大戦によってドイツの町並みや農村の風景などが破壊されて行き、自作の初演が行われた多くの劇場や音楽会堂も次々と瓦礫と化していく中で、ドイツの歴史や古くからの文化、伝統の喪失に対する悲しみや、崩壊していく祖国への惜別の思いを表現しています。有名なベートーヴェンの「エロイカ」の葬送行進曲の動機が根幹となっています。

そして「4つの最後の歌」。ヤノヴィッツ(S):カラヤン:ベルリンフィルを。
カラヤンを聴かない私の唯一のカラヤンのCD。
グンドラ・ヤノヴィッツの声が聴きたくて持っている。
ヤノヴィッツといえばヨッフムのオルフ「カルミナ・ブラーナ」の<In trutina>の独唱を思い浮かべる方も多いかと。
「4つの最後の歌」は、エリーザベト・シュヴァルツコップという人もいるかと思うが、やはり私の中ではヤノヴィッツが最高峰である!!。
アイヒェンドルフの詩による4曲目「夕映えの中で」。
~私たちは苦しみと喜びとのなかを
 手に手を携えて歩んできた
 いまさすらいをやめて
 静かな土地に憩う
 まわりには谷が迫り
 もう空はたそがれている
 ただ二羽の雲雀が霞の中へと
 なお夢見ながらのぼってゆく
 こちらへおいで ひばりたちは歌わせておこう
 間もなく眠りのときが来る
 この孤独の中で
 私たちがはぐれてしまうことがないように
 おお はるかな 静かな平和よ!
 こんなにも深く夕映えに包まれて
 私たちはさすらいに疲れた
 これが死というものなのだろうか?~
と謳う。
二羽の「雲雀」はフルートにより表現され、最後には深い夕映えの中に静かに高らかに天に昇っていきます。
死は本来は孤独なもの。しかしここにアイヒェンドルフによる理想の死が、死を間近にしたシュトラウスにより美しくも儚く表現されています。

2015年12月6日日曜日

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲_ケンプ・シェリング・フルニエ

夕食までの束の間、ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲 5番、7番」をケンプ・シェリング・フルニエの名手達の演奏(1970)で聴く。
今年タワーから全集が出ているので、大好きなボザール・トリオに次いでいずれ買うつもりです。「大公」好きですなぁ。
ケンプの柔らかな音とフルニエの品格ある低弦、艶のあるシュリングのヴァイオリン。すべてがこの曲の優雅さと気品をもたらしています。

2015年12月5日土曜日

モツレク_ムーティ

本日は、モーツァルトの224回忌ですので、只今より「レクイエム」を聴きます。ムーティ;ベルリンフィル:スウェーデン放送合唱団、ストックホルム室内合唱団(1987)。Amen

シベリウスで朝食を

「シベリウスで朝食を!」。ベルグルンド;ヘルシンキフィル(1986)による交響曲第5番を聴き、ジャケ買いの王道(きっとあなたも・・、でもその名演に圧倒されたはずの)諏訪内様のヴァイオリン協奏曲を。