2015年9月27日日曜日

ブラームス ピアノ五重奏曲

今朝もブラームス。「ピアノ五重奏曲 ヘ短調 OP.34」アルバン・ベルク四重奏団がレオンスカヤを指名して演奏したライブ録音です。レオンスカヤは1979年のザルツブルグ音楽祭のデビューリサイタルで一気に西側諸国にその名を知られることとなります。彼女は、2006年の2月に、オーストリアでは最高位の第一等オーストリア学術・文化名誉十字勲章を受賞しています。
第1楽章:ブラームスらしいメランコリー溢れるピアノのパッセージから始まり、それに続くレオンスカヤのピアノタッチと弦楽のアンサブルで一気に曲の中へ引き込まれます。
第2楽章:一転 子守歌のような優しげで情緒的なメロディー。しかしどことなく憂いを帯びてブラームスらしいAndanteです。
第3楽章:スケルツォ この楽章だけ聴くとブラームスとはわからないかもしれない。非常に躍動感たっぷり。そしてこの第3楽章が一番好きだ。
第4楽章:出た-。お化けではありません。まさしくブラームス。一転した暗さ。嘆きの1stヴァイオリン。でもチェロが主題を弾き始めると少し明るさが・・でもどこまでも憂いは消えない。そこがいい
Live録音にもかかわらず精緻なアンサブルを聴かせるアルバン・ベルクSQの面目躍如。それに負けないレオンスカヤの力強い響きが素晴らしいです。

2015年9月21日月曜日

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番_アニー・フィッシャー


本日の一枚。アニー・フィッシャー;フリッチャイ;バイエルン国立歌劇場管弦楽団 「ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 変ロ長調 OP.19」。
アニー・フィッシャーは、今年 生誕100年を迎えます。ハンガリー出身の女流ピアニストです。彼女のベートーヴェンのピアノソナタ全集は秀逸です。フィッシャーは女性とは思えないほど男性的な硬い凛とした音を奏でるかと思えば、女性的なしなやかな艶のあるを音を奏でます。何処となく気品のある彼女の音は最高です。大好きなフリッチャイとのハンガリーコンビで楽しみます。明日は、勤続30年表彰でお休みを頂いていることから、秋の夜長を満喫しております。

2015年9月19日土曜日

ブラームス ピアノ四重奏曲集

今朝もあくまでブラームス。「ピアノ四重奏曲集」。
と言えばデムス;バリリ四重奏団でしょう。(1956年MONO録音)デムスは、スコダ、グルダと「ウィーンの三羽烏」と言われてます。モノラルですが音質は大丈夫です。レトロな雰囲気が醸し出され、逆にこれがいいです。


2015年9月18日金曜日

ブラームス ピアノ・ソナタ集

今宵もブラームス。ジュリアス・カッチェンによる「ブラームス ピアノ・ソナタ全集」より3番 ヘ短調 Op5(1962年録音)を聴こう。詩人シュテルナウの「若き恋」と添えられている”第2楽章”が好きだ。センチメンタルなブラームスを発見できるからである。カッチェンの透明感のある響きがよくマッチしている。

2015年9月13日日曜日

秋はブラームスでしょう!

今朝もブラームス。ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ全集」シェリング・ルービンシュタインのポーランド・コンビから、ヴァイオリン・ソナタ1番を(1960年録音)。「チェロ・ソナタ1.2番」ヨーヨーマ・アックスのコンビ(1985年最初の録音)から1番を。そして「ヴァイオリン協奏曲」をコーガン・コンドラシン+フィルハーモニア管弦楽団(1959年録音)で。
今日も<ブラムジアーナ>。




2015年9月11日金曜日

ブラームス 弦楽六重奏曲

愈々、ブラームスが似合う「秋の夜」の季節が近づいて参りました。といっても年がら年中ブラームスを聴いている私ですが、今夜は「弦楽六重奏曲」といきたい。演奏は、ベルリンフィルハーモニー八重奏団員(1966,1968録音)。
第1番は何といっても第二楽章でしょう。
1stヴィオラから始まり1stヴァイオリンが受け継ぐ儚くも哀しいメロディー、その後の変奏曲のチェロの響き、1stヴァイオリンの3連符、オクターブの2本の32音符のチェロのアルペジオに湧き上がる情熱を感じるのは私だけではないでしょう。そして、ヴィオラとチェロの希望に満ちたメロディ。最高です!!
第2番は、ヴィオラをかの「土屋邦雄氏」が担当しています。
軽やかに振る舞おうとしているのに翳を引きずるこの「憂鬱感」はどこから生まれてくるのだろう。


2015年9月6日日曜日

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

今朝の一枚。チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35」
またまた「強靭」コーガン。レオニド・コーガン:シルヴェストリ+パリ音楽院管弦楽団で。
第二楽章のコーガンならでは美音が心地良い。シルヴェストリも持ち前の芸風を抑えそれでいて情熱的な演奏。コーガンは高音のシャープさに加えて低音の重厚さも魅力的だ。
この曲を聴くと最近は映画「オーケストラ」のメラニー・ロラン(2枚目写真)のラストの美しい涙と笑顔を思い出します。
映画の実際の演奏は、フランス国立管弦楽団の第1コンサート・マスターで、1981年生れのラサ・ネムタヌ(3枚目写真)さんとブダペスト交響楽団です。彼女も美しい。
そして映画のボリショイ交響楽団のコンサートマスター役ルーマニアのジプシーミュージックバンド『タラフ・ドゥ・ハイドゥークス』のカリュさん ジプシー音楽からの「パガニーニの24のカプリース」。カッコいいです。
しかし、この映画 冒頭は、モーツァルトの『ピアノ協奏曲第21番ハ長調』のあの有名な「第二楽章」を使っていますし、終盤にはマーラーの『交響曲第1番ニ長調「巨人」の「第三楽章」が使われています。この映画コメディータッチですが、お勧めです。







2015年9月5日土曜日

ドイツ・レクイエム 3

今朝の一枚。月に一度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レイクレム」。この曲のCDばかりが増えてしまう。今朝は、ヤルヴィ;フランクフルト放送響+スウェーデン放送合唱団で。このCDの売りである歌姫デセイは、私には「少し(>_<)」ですが、当たり前だがコーラスがいいのだ。透明感のある「ドイツ・レクイエム」だ。高音域でもテナー―が『吠えない』のがいい。