2021年3月22日月曜日

ブルックナー 交響曲第5番_ケンペ

 まったり雨の日曜日、外へは千葉県知事選、市長選の投票へいっただけでお篭り。ブルックナー 交響曲第5番変ロ短調WAB.105、ケンペ、ミュンヘンフィル【1975年録音】にて聴きく。ゆったりテンポで情感豊かに謳わせて、重厚なブルックナーサウンドを構築。ケンペだけに木管群の役割が明確だ。特に第2楽章のオーボエ(ゲルノート・シュマルフス)の侘し気な響きは最高。そして弦楽群の第2主題の哀愁感、ケンペとグントナーの息はピッタリ。ケンペの5番は、実に堅牢にして品格の高い5番である。



2021年3月19日金曜日

マーラー 交響曲第3番_レヴァイン

 40年以上にわたってニューヨークのメトロポリタンオペラを率い、世界でも有数のオペラ座にのし上げたジェームス・レヴァインが3月9日にカリフォルニア州のパームスプリングスで死去していたことがわかった。享年77歳。晩年、セクハラ・スキャンダルで評判を落としたが、解雇したメトロポリタンを不当解雇で訴え勝訴している。沈黙していたレヴァインは、今年1月イタリアで復活するはずだった(ベルリオーズ《ファウストの劫罰》、ブラームス《ドイツ・レクイエム》、モーツァルト:交響曲39,40,41番) が、コロナ過でそれもなくなり、そもまま死去。残念。そんなわけで、マーラー 交響曲第3番ニ短調(レヴァイン:シカゴ交響楽団、録音1975年)を聴く。3楽章、ハーセスのポストホルンはいつ聴いても絶品だ。終楽章の極めて遅いテンポは有名。同じCSOのショルティと6分12秒も違う。夜中の3時に聴くにはこのテンポでちょうどいい。