2020年12月31日木曜日

R.シュトラウス メタモルフォーゼン_ケンペ

 今年の締めの曲は、R.Strauss「メタモルフォーゼン~23の独奏弦楽器のための習作」。今年の世界情勢を振り返ると締めはこの曲しかない気がする。演奏は、ケンペ;ミュンヘンフィル(1968年ライブ録音)。フルヴェン(1947)コンヴィチュニー(1955)クレンペラー(1969)バルビローリ(1969)カラヤン(4回目1969)ケンペ;ドレスデン(1973)オーマンディ(1978)など数々の名盤・名演があるが、これが一番のお気に入り。濃厚な弦楽群の音色、それでいて感情抑制的なケンペの棒、この二律背反が見事なまでの哀切を響かせる。来年は良い年でありますように。

ところで、今朝ニュースで観たが反日・売国報道を相も変わらず繰り返すTBSの親韓「日本レコード大賞」まだやっていたんだな。もはや日本もレコードも関係ないのに。










2020年12月12日土曜日

モーツアルト 交響曲第41番「ジュピター」_ボールト

 エイドリアン・ボールトといえば、ちょっとしたクラシック好きならホルスト「惑星」ね。という答えが返ってきそうだが、ボールトには、貴重な隠れ名盤「モーツァルト 交響曲第41番ハ長調k.551」がある。奇しくも「ジュピター」と惑星名がついているが、こちらはローマの全能の神「ユピテール」のこと。ということで、ボールト、ロンドンフィル(1974年録音)を聴こう。

すべての繰り返しを行い、対向配置により小気味よく鳴り渡る弦。ウィリアム・ベネットのフルートの柔らかさ。祝祭的なティンパニの響き。少し早めのテンポからくる躍動感。一楽器として変に飛び出してこない。揺るぎないアンサンブル。自在なテンポの揺れも心地よい。壮大かつ雄渾な音楽づくり。ボールトの男前さが生かされた演奏だ。


2020年12月7日月曜日

シューマン 交響曲第4番_ボールト

 シューマン 交響曲第4番ニ短調Op.120。エードリアン・ボールト;ロンドンフィルハーモニー(1956年録音)で聴こう。

何と情熱的なことか。冒頭から少し早めのテンポでぐいぐい進んでゆく。低弦を効かせ濃厚な味付け。ロンドンフィルの金管群のバリバリ感も常に強いエネルギーを維持し続ける。
第3楽章は圧巻。コントラバスが主役の重量級のスケルツォ。フィナーレの熱き序奏も、第1主題の決然さも魅力的だ。終始重量級のオーケストレーションの中、快速で進んでいく小気味よさ。ボールトの男気が前面に出た演奏だ。

2020年12月5日土曜日

ブラームス 弦楽六重奏曲_ベルリンフィルハーモニー八十奏団員

 今日のような仄暗い冬の日は、ブラームス 弦楽六重奏曲聴こう。演奏はベルリンフィルハーモニー八十奏団員。1966-68録音なので日本のヴィオラの第一人者「土屋邦雄」氏も参加してます。