2006年12月30日土曜日

新たなモーツァルト作品

Honbun20061230_004_001  【ウィーン30日共同】今年で生誕250年の天才音楽家モーツァルト(1756-91年)が幼少期に作曲した可能性が極めて高く、これまで知られていなかった新たなピアノ曲が29日、モーツァルト生誕の地オーストリア・ザルツブルクで演奏された。
楽譜は、ザルツブルク大司教区の文書保管所が数カ月前に入手した18世紀後半の楽譜本の中から見つかった。「ウォルフガング・モーツァルトのアレグロ」と書かれている。
同保管所のヒンターマイヤー氏によると、一部欠損もある楽譜本は紙や筆跡の分析から当時モーツァルト一家と関係のあった教会の音楽教師らが書いたとみられ、すでに知られているモーツァルトの曲も含む。同氏はピアノ曲について、モーツァルト作品に間違いないと話している。

2006年12月17日日曜日

冬もアマデウス - モーツァルトを語る 第6弾

1756au3_1 第六弾は、弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465「不協和音」。
第三弾の「春」に続き、ハイドンセットからです。
この曲の特徴は、題名にあるように「不協和音」から始まる。そしてそれは、2分あまりの序奏の(出だしの22小節の和音効果)だけである。低音のチェロに始まり、ビオラ、第2バイオリン、第1バイオリンと少しずつ遅れながら入ってゆくのだが、その音が、「ド」「嬰ソ(ソの半音上)」「変ミ(ミの半音下)」「ラ」となっており、「嬰ソ」と「ラ」は半音違いしかないわけで、調和していない濁った響きになる。連結すべき2個の和音の構成音のうちに半音階的関係を成す2音が含まれる場合には,それらの2音を同一声部で処理しなければならないという規則がある。(それに反することを「対斜」というが)この禁を破ったのだからたまらない。これがこの曲が「不協和音」と呼ばれる所以である。しかし、現代に生きる我々にはそれは、さほど奇異に感じない音なのだ。ロマン派・現代音楽を経て、こういう音があるとわかっているからだ。しかしモーツァルトの生きた18世紀では理解されなかったであろうと想像する。ハイドンに献呈された中にこれがあるのは、ハイドンならこの斬新さがわかってくれると思ったのではないだろうか。
さて、その不協和音部分はおいといて、それに続くアレグロの主題の快活さはなんだろう。いつもの秩序を取り戻した響きに満ちた音のシャワー。陽の光が燦々と降り注ぐ大地にいるのような気分にさせてくれる。形も色も距離も極めて明確な音楽とはこのことか。

それでは、k.465- 1.Adagio.mp3 (クリック)をお聴きください。

2006年11月26日日曜日

十字架上のキリストの最後の7つの言葉

Uccg1193emersonsq久しぶりにCDを購入。
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲版 「十字架上のキリストの最後の言葉」~エマーソン弦楽四重奏団 である。輸入版を買ったので、1000円程安かった。

はじめ司祭による言葉と管弦楽という編成で作曲されたこの作品は、後に作曲者自身によって弦楽四重奏曲用に編曲され、これが人気を呼び、さらには独唱、合唱、管弦楽による大規模なオラトリオ版も作曲された。スペインのカディス大聖堂の依頼により作曲されたもので、聖金曜日に、福音書の七つの言葉を読み瞑想する時間に演奏されるための音楽となっている。調性は、ニ短調。
  • 序曲
  • 第1ソナタ 「父よ!彼らの罪を赦したまえ」 Largo
  • 第2ソナタ 「おまえは今日、私と共に楽園にいる」 Grave e cantabile
  • 第3ソナタ 「女性よ、これがあなたの息子です」 Grave
  • 第4ソナタ 「わが神よ!何故私を見捨てたのですか?」 Largo 
  • 第5ソナタ 「渇く!」 Adagio
  • 第6ソナタ 「果たされた!」 Lento
  • 第7ソナタ 「父よ!あなたの手に私の霊を委ねます」 Largo
  • 地震 Presto e con tutta la forza
ほとんどが緩徐楽章からなるこの異色作の演奏には、静謐なテンションの持続、響きの純正さ、デリケートなニュアンスといった要素が求められる。

演奏のエマーソン弦楽四重奏団は、アメリカが建国200年を祝った記念すべき年である1976年に、フィリップ・セッツァーとユージン・ドラッガーというジュリアード音楽院に学ぶふたりのヴァイオリニストが、同窓生の他ふたりと一緒に結成した弦楽四重奏団である。
エマーソン弦楽四重奏団というこの演奏団体の名称は、アメリカの偉大な哲学者であるラルフ・ウォールド・エマーソンの名前に由来するものである。エマーソン弦楽四重奏団の結成後すぐにときめきと頭角を現し、2年後の1978年にはナハトマジーク室内楽賞を受賞した。そして、1980年にワシントンD.Cスミソニアン・インスティテートのイジデント・クワルテットになった彼らは、その2年後にはニューヨークのリンカーン・センター室内楽協会の第1レジデント・クワルテットにも迎えられ、それ以後は、ハートフォード大学のハート音楽学校で教授活動と演奏活動を行うレジデントになり、1983年にはアスペン音楽祭のレジデント・クワルテットとしても活動するようになった。1985年に初めてヨーロッパに演奏旅行を行なってセンセーショナルな成功を収めた彼らは、間もなく現代を代表する弦楽四重奏団のひとつとして数えられるようになったが、高度な演奏技術とシャープなモダンな感覚を兼備」した彼らはそれによって伝統と矛盾することのない新鮮でみずみずしい演奏様式を打ち出している。(グラモフォン:コメントより)

管弦楽版は持っていたので、とにかく「弦」が聴きたくて。聖堂で聴くには、管弦楽版のほうがいいかもしれないが、弦の引き締まった音は、第一音から背筋に電気が走るのだ。十字架のキリストを瞑想するには、弦楽四重奏曲があっているかもしれない。素人には、音楽性はわからないが、序曲と終曲{地震}以外、7つの言葉に合わせソナタが並ぶという異色さは、ハイドンならではかもしれない。
それでは、序曲introduzione_i__maestoso_ed_adagio(クリック)をお楽しみください。

2006年11月4日土曜日

芸術の秋 - モーツァルトを語る 第5弾

Mozart21 やはりこのところ、モーツァルト生誕250年でTV番組がよく組まれている。
昨日も日本テレビで天才の謎をテーマに2時間番組が。
ミーハーの私はつい見てしまう有様。
そういえば、月9の「のだめカンタービレ」も娘の影響で見ているこの頃である。
2台のピアノのためのソナタ 二長調 K.448が、早速出てきたのには驚かされた。なにせモーツァルトは、<2台のため>は1曲しか作曲していないのだから。

さて第五弾は、「大ミサ曲ハ短調K.427」である。
これは、残念ながら未完の曲である。「クレド」は、途中のエト・インカルナトゥスは一部未完であり、クルチフィクスは書かれていない。「アニュス・デイ」は完全に欠落している。現在は、未完部分を補ったアロイス・シュミット版かロビンス・ランドン校版、最新のレヴァイン版が用いられる。
この曲は、誰からの依頼でもなく自分のために作曲されたものらしいが、初演でのソプラノは妻 コンスタンチェがつとめている。「キリエ」のソプラノの独唱にまず圧倒されてしまう。あわれみたまえ とはこういう音なのかと信じさせるにたるメロディーである。その音の先にキリストの十字架が臨める。(カトリック教徒でもないのに)不思議だ。グロリアの最終節の壮大なフーガは見事で、まるでオペラのラストのような輝きを放つ。クレドは、やっぱり エト・インカルナトゥス・エストのフルートとソプラノの美しい掛け合いだろう。神の恩寵はこうしてもたらされると言われれば、納得するかもしれない。ちなみに私のCDは、ウィーンフィル:レヴァイン指揮 ソプラノは、キャサリン・バトルである。

ブラボー アマデウス!!

それではkyrie_eleison(クリック)をお楽しみください。

2006年11月3日金曜日

芸術の秋 - モーツァルトを語る 第4弾

Mozart_1756 第四弾は、「ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466」である。モーツァルトには、短調のピアノ協奏曲が2曲しかない。20番と24番だ。どちらも名曲である。この曲は、低音域で蠢く悲劇的な音で始まる。悲しみを奏でるピアノは圧巻。弦楽器のシンコペーションは重苦しく、哀願するピアノはカデンツァまで一瞬の緩みもなく続く。心を突き刺すようなファルテシモは、暗闇に出会った死神への驚きのようで恐怖がつきまとう。つづく第二楽章は、ロマンスと呼ばれている。変ロ長調による陽だまりのような甘美なメロディーで始まるが、突如として中間部のト短調では、嵐のような激情につつまれる。また、変ロ長調に戻り安らぎを迎える。第三楽章は、明るいリズムでハッピーエンドのようなエンディングを迎える。何故、この時代(宮廷音楽花盛り)にこのような曲が書けるのか?天才としか言い表せない。さて1984年アカデミー賞作品賞、主演男優賞、監督賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門の受賞に輝いた「アマデウス」に、この第一楽章と第二楽章が使われている。第一楽章は、サリエリが、父レオポルドに扮するためにマスクを買い、モーツァルトに鎮魂ミサ曲を依頼する場面で使われ、第二楽章は、ラストのサリエリが車椅子で去ってゆくエンディング、エンドロールに使われている。とにかくブラボー、アマデウス!!
それでは、第二楽章k_466_2 (クリック)をお楽しみください。

2006年10月22日日曜日

芸術の秋 - モーツァルトを語る 第3弾

第三弾は、「弦楽四重奏曲第14番「春」ト長調K387」である。

14番から19番は、ハイドンセットと呼ばれている。
モーツァルト はハイドンの「ロシア・セット」に啓発され、6曲の弦楽四重奏曲(第14番~第19番)を作曲した。その1曲目がこの「春」で、第15番ニ短調 (K421)、第17番「狩」(K458)、第19番「不協和音」(K465)と、名曲ぞろいで、彼の弦楽四重奏曲全作品の中で頂点をなしている。

この6曲に、まる2年間をかけているが、筆の速い彼としては、異例の時間のかけようである。そこには尊敬するハイドンに捧げるために、全力を尽くす姿が見えてく る。さて、モーツァルトといえば、耳障りの良い肩のこらない曲ばかりが流布され、それがモーツァルトだと思われている。しかしモーツァルトがそうした肩のこらない曲ばかりしか作らなかったとしたら彼の名は現在のように音楽史に燦然と輝く存在とはならなかったであろう。4つの楽章からなるこの曲は、溌剌とした明るい第1楽章から始まり、第2楽章のメヌエット(ハイドン風に)、第3楽章のアンダンテ・カンタービレと続く。しかしなんといってもこの曲のすごいところは第4楽章モルト・アレグロである。簡単に言うと、5分足らずの中に技巧の粋が詰め込まれている。半音階の多用(モーツァルト・クロマティシズム)、そしてフーガとソナタ形式の統合(前人未到のホモフォニーとポリフォニーの統合)は、かの「ジュピター」に先立ちこの曲で見事に完成されていたのである。フーガによるポリフォニックな構成で始まり、第17小節後半より突然古典派特有のホモフォニックな和声が響いてくる。そしてまた第31小節より今度はまたポリフォニックな構成となる。ここは、バロック時代に確立された係留音が伴う。第39小節よりまた今度はホモフォニックな新たな楽句があらわれ、第50小節まで続く。天才モーツァルトを印象付ける一曲である。ブラボー アマデウス!!
それではMolto Allegro.mp3 (クリック)をお聴きください。

2006年10月19日木曜日

芸術の秋 - モーツァルトを語る 第2弾

第ニ弾は、「弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K516」である。
この曲の出だしを知らないで「モーツァルトが好き」といってる人は真っ赤な偽者である。
モーツァルトとト短調という調性は切っても切り離せない「宿命の調性」といわれている。
交響曲25番、40番。クラヴィーア四重奏曲。そしてこの曲。

「疾走する悲しみ」と言われたこの曲を聴かずして決してモーツァルトは語れない。心をえぐる という言葉がぴったりくるかもしれない。小林秀雄が有名にした冒頭の第一主題の半音階は、一種独特の情緒を持つ。第二主題は、休止符が絶妙で声の出ない嗚咽のようでもある。第ニ楽章のメヌエットは、あまりに悲しいのだ。下降音階と鋭い和音が悲愴感を込みあがらせる。もし後に続くトリオでのヴァイオリンが明るく振舞ってくれなければ、何処までも落ち込んでしまうだろう。つかのまの安息だ。そしてこの曲の最終楽章(第4楽章)は、悲しいト短調(アダージョ)の調べから突如 ト長調(アレグロ)へ移行する。しかし手放しで明るいものではなく、どこかそこはかとない寂しさの痕跡をなおも引きずっている。「慰めなき長調」と呼ばれるこの音を聴いて初めて天才モーツァルトを知るであろう。ブラボー アマデウス!!

それでは、第一楽章allegro(クリック)をお聴きください。

2006年10月7日土曜日

芸術の秋 - モーツァルトを語る 第1弾

芸術の秋を迎えて「モーツァルト」を語りたい。
第一弾は、「ピアノ協奏曲第17番ト長調K453」である。モーツァルトの中で一番好きな曲は、Hpにも書いたが「ピアノ協奏曲第23番」である。でも最近この17番が何故かお気に入りである。優雅な形式の中で虹のような色調の変化に身をゆだねてゆくうちに、「やさしさ」が、いつしか心いっばいにしみ渡ってくる。木管楽器を効果的に使い弦と管、オーケストラとピアノの掛け合いが洗練された色彩豊かな響きを生み出している。
第1楽章は、ロンド風の踊り跳ねまわるような第1主題に始まり、転調を何度も何度も繰り返す。音という個々の素材が、様々に組み合わされていくとき、一つのメロディーとなる。展開部はまさにその真骨頂で、素材は単なる分散和音に過ぎない。それがこのような世界を作り上げるのだからすごい。
第2楽章は、なんと美しいのであろうと思う。荘重なテーマに始まり、長調と短調との間をさまよいながら、抑えきれなくなった感情が徐々に溢れ出してくる。変則的なロンド形式だが、幻想曲と呼ぶのが最も良い気がする。短調に転調したところなどは、ショパンでも聴いているかのようだ。
第3楽章は楽しく軽快に、そしてまたさわやかに流れていく。モーツァルトが飼っていたムクドリがこの楽章の第1主題を歌うことができたというエピソードはよく知られているが、確かに小鳥が歌うにふさわしい旋律ではないだろうか。私たちも社会の喧騒から離れて、鳥のさえずりに耳を傾ける時のように、心を澄ましてモーツァルトの音楽に耳を傾ければ、生命の中にもともとあったものが響きを始めるのであろう。

 ブラボー アマデウス!!
それでは、聴いて下さい。mozart_17_k.453(クリック)


2006年7月9日日曜日

独りで悲しみに浸りたい時は

Amadeus_top この美しく、魂をゆさぶられる音はなんだろう。単純な音階だというのに。それは最も私を魅了してやまないピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488 第二楽章である。モーツァルトファンにはおなじみであるが、「アイネクライネ・・」ぐらいしか知らない人からすれば、これがモーツァルト?という曲であろうか。モーツァルトほど悲しみのバリエーションを多くもつ作曲家はいない。この曲は是非、独りで聴いてもらいたい。ゲオンは、弦楽五重奏第4番ト短調K.516の冒頭の譜を書いて、「モーツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。涙の裡に玩弄するには美しすぎる・・・」と。小林秀雄は「Tristesse(かなしさ)を味わうために涙を流す必要がある人々には、モーツァルトのTristesseは縁がないようである」と書いた。確かに、K.516はそうかもしれない。しかし、このアダージョの、救いようのない悲しさに涙してしまうのは、私だけだろうか。

それでは、K488(クリック)第二楽章、お一人でじっくりお聴きください。

2006年5月1日月曜日

何度もアマデウス

Img52今年は、モーツァルト生誕250年である。1984年、今から22年前「アマデウス」という映画が あった。モーツァルトを非常に下品な人物として描いていたのを覚えている。そして、凡庸なる宮廷作曲家アントニオ・サリエリが、凡庸なる自分を生かした神に復讐するため、精神的に追い込み死に至らしめるという内容である。

モーツァルトの音楽の中で好きな曲はいろいろあるが、その中でも好きな「フルートとハープシコードのための協奏曲 ハ長調K299より 第二楽章 Andantino」を紹介しよう。(ピアノ協奏曲第23番 第二楽章が一番好きなのですが・・)

1778年にパリのドゥ・ギーヌ公爵親子とアドリアン・ルイ・ドゥ・ボニエール公爵のために作曲され、モーツァルトとしては最もフランス風の作品。ボニエール公爵がフルートの名手であり、その娘が結婚する際に依頼されたといわれている。モーツァルト特有の天真爛漫で自由に流れる旋律、様々な音色が作品全体に満ち溢れているのでお楽しみください。

映画では、妻コンスタンツェがモーツァルトに無断で楽譜をサリエリに審査してもらいに来た時、「これはオリジナルです」と言い、そしてその言葉を聞いて楽譜を見たサリエリの驚きは、そのままモーツァルトの音楽を聴くすべての人々の驚きにつながるという場面がある。そのオリジナルは一ヶ所の訂正もなく書かれているのだ。誰しもモーツァルトの曲を聴くと、不思議と神がモーツァルトの手を借りて曲を一筆書きしたかのような印象を受ける。映画のこの場面はそのことを表現しているのである。その時に一瞬使われた曲の一つです。13小節めからのフルートが始まると心が洗われます。


さて、このアマデウスにはその他にも多くの曲が登場する。映画の冒頭は、「交響曲第25番・第1楽章」で始まる。モーツァルト登場のシーンでは、「セレナーデ第10番 グランパルティータのアダージョ」。結婚式の場面では、大ミサ曲「キリエ」。もちろん、フィガロの結婚、ドン・ジョバンニ、魔笛といった三大オペラやレイクエムも出てくる。そして、ラストは、ピアノ協奏曲第20番第2楽章で終わる。十分に音楽も堪能できる映画で、古いテープで録画しており今までに年に2回くらいは思い出して見ている。

さて、ここからは薀蓄の世界。モーツァルトが登場して指揮をするグランパルティータの演奏は、実は3番目のアダージョと最後7番目のアレグロの合体である。この映画は前述のようにモーツァルトの曲をふんだんに使っているのだが、1曲だけ違う作曲家の曲がバックに流れている。前半でサリエリが、音楽の道を歩ませてくれたら、神に賛歌を捧げると祈るシーンでは、ペルゴレージの「スタバト・マーテル」の終曲”肉体は死んで朽ち果てるとも”が使われているのだ。こうして結局何度も見てしまう。


それでは、フルートとハープシコードのための協奏曲 ハ長調K299より  Andantinono2 (クリック)をお聴きください

2006年2月25日土曜日

モーツァルト お気に入りベスト5

モーツァルトの作品からお気に入りを選ぶのは至難の技だが、現在の自分のベスト5を挙げるとすると以下のようになる。

① ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K488

② 弦楽三重奏のためのディヴェルトメント 変ホ長調 K563

③ ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 k364

④ 交響曲第29番 イ長調 K201

⑤ クラリネット五重奏曲 イ長調 K581

以上だ。あっ イ長調と変ホ長調だけだ。これもおもしろい。