2022年5月7日土曜日

モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲_セル

 モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(K6. 320d)。セル、クリーブランド管弦楽団、(Vn):ラファエル・ドルイアン、(Va):エイブラハム・スカーニック<1963年録音>にて聴く。クリーブランド管のコンサートマスターと主席ヴァイオリニストだった2人を独奏に置き、息ぴったりの演奏。白眉の第2楽章、セルの出だしのテンポは極めてゆったり、独唱部分は、古めかしい録音もあってか、かえって幽玄的な雰囲気を醸し出す。2人の音のバランスの良さが際立つ。

音色も名だたるヴァイオリニストと決して引けを取らない。特に、スカーニックの技術はたいしたもんだ。3楽章は、少し早めのテンポのセル、クリーブランド管の一糸乱れぬアンサンブルは聴きごたえがあるなあ。