2015年6月28日日曜日

モーツァルト クラリネット五重奏曲_サビーネ・マイヤー


今朝は、なでしこJAPANの準々決勝があるので早起き。
試合の時間まで、アマデウス・タイム。
サビーネ・マイヤーフィルハーモニア・クワルテット・ベルリンによる
「モーツァルト クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581」
マイヤーは4度この曲を録音しているが1982年最初の録音です。
モーツァルトのクラリネットには、K.621のクラリネット協奏曲と2つある。
どちらもアマデウス旋律美の王様と勝手に名づけているイ長調。不滅の名曲だ。
これらの曲をモーツァルトに書かせたのはボヘミアに近い国境の町ブルックに生まれた名人クラリネット奏者アントン・シュタトラーである。モーツァルトは1781年から死ぬまで10年間ウィーンで暮らしていたが、シュタトラーとは特別に仲の良い友人同士であったようだ。借金で苦しむモーツァルトから借金をして返済もしていないかったという話もあるくらいだ。そんな友の為にクラリネットの為の名曲を書いた。「クラリネット五重奏曲 イ長調 K581」通称「シュタトラー五重奏曲」。
K581は1789年にA管のクラリネットのために書かれています。<B管が変ロで、A管がイで半音低い>K581は4つの楽章があります。弦楽四重奏を相手にクラリネットがソリストのように活躍します。また、クラリネットが「従」になったりもします。3オクターブの広い音域で魅力をあますことなく繰り広げます。
第一楽章アレグロ、第二楽章ラルゲット、第三楽章メヌエット、第四楽章アレグレット・コン・ヴァリアチオーネ で、先にも書きましたが第一楽章は弦楽四重奏をバックにあたかもクラリネット・コンチェルトの様相です。ラルゲットはクラリネットがそれはそれは美しいメロディーを気高く歌い上げます。
メヌエットは優しく美しいメロディーです。トリオは二つあり、イ短調・イ長調と調性がガラッと変化します。第2トリオでは再びクラリネットが牧歌的雰囲気で活躍します。
第四楽章は主題と変奏曲6曲という形式です。快活な第4変奏に続く番号の振られていない第五番目のアダージョは優雅な旋律、さらに番号なしの第六番目のアレグロで華やかに曲を閉じます。
この曲の中で、クラリネットが登場しない、弦楽四重奏部分があります。実は、ここも大好き。第3楽章Menuettoの「TrioⅠ:イ短調」です。思わず涙がこぼれそうになるくらいです。楽譜も載せておきます。


2015年6月27日土曜日

ドイツ・レクイエム 2

何故か無性に「ドイツレクイエム」聴きたくなった。
幾つかある中で、今日は、サヴァリッシュ;バイエルン放送交響楽団&合唱団(1983)のものを。
バイエルンは合唱がいい!!
特に第6曲は、堪りません。陰りと厳しさを備えたバスの独唱から「どこにあるのだ、おまえの勝利は?」と謳うクライマック!!そしてそのまま繋がるアルトから始まるフーガの部分 いいんです。。。



2015年6月21日日曜日

サン=サーンス ピアノ協奏曲全集


今朝は、ゴルフの練習と車の定期点検などで時間がつぶれ、午後からの音楽鑑賞。
今日の一枚(2CD)は、サン=サーンス ピアノ協奏曲全集 パスカル ロジェ;デュトワ指揮 PO/RPO/LPOより 2番・4番を。
サン=サーンスといえば、あの有名な交響曲第3番{オルガン付}が好きでいつも同じくデュトワとミュンシュで聴いているが、この前、黄桜酒造のCMに第2部第1の冒頭が使われていて思わず拍手をしたものだ。
さて、あまり演奏会などでも聴く機会もないが、ピアノ協奏曲もいいんです。(カビラ風に)
なかでも2番ト短調。
いきなりピアノからの美しいパッセージのカデンツァ。そしてドラマチックなフランス風序曲。2楽章スケルツォは、ロジェの蝶のような軽やかなタッチが可愛らしい。最終楽章プレストは、疾走するピアノとオーケストラの競演。聴いていて飽きない2番です。
そして4番ハ短調。
2楽章2部構成は{オルガン付}と一緒。
それだけで十分興味が沸々と湧いてきますが、
第一楽章 協奏曲というより競争曲的な面持ち。変奏曲的な面も。ピアノがアルペジオを多用して初めて協奏曲へ。面白い。曲想も穏やかに。
第二楽章 
とにかく軽快なロジェのタッチが冴えわたる。スケールとアルペジオの「のぞみ」号的速さ。中間部の愁いを帯びた弦楽の響き。
それに続くピアノの優しいフレーズ。と思いきや劇的なフィナーレ。やはりこちらも聴いていて飽きない。
サン=サーンス ブラボーどぇす!!

2015年6月20日土曜日

マゼールの指輪管弦楽曲


今朝の一枚。数少ないワグナーの管弦楽集の中からお得感満載の「マゼール:ベルリンフィルの<ニーベルングの指輪管弦楽集>を聴こう!! 全20曲 80分のエッセンス。

2015年6月19日金曜日

メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲


今週も慌ただしい平日でした。今夜はゆっくり音楽に耳を傾ける事が出来ます。
今夜の一枚目は、ボザール・トリオによる「メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲」。
1985年の録音です。ボザール・トリオは、米国の三重奏団。半世紀に渡り活躍しました。1995年ピアニストのメナヘム・プレスラーが結成。ヴァイオリニストとチェリストは何度か交代しています。こちらの録音時は、ヴァイオリン:イシドーア・コーエン(2代目)とチェロ:バーナード・グリーンハウス(初代)とピーター・ウィリー(2代目)です。メンデルスゾーンのピアノ三重奏は、極めてメランコリックで美しい。
第1番 1楽章のチェロから始まるメロディの哀愁さは堪りません。そして2楽章アンダンテのピアノの旋律美。まるで無言歌のようです。それを追いかける弦の二重奏もまた魅力的です。タバコを燻らせながらホッとするひと時。3楽章スケルツォは、軽快にして溌剌。三重奏の妙味を十分に味わえます。よどみなく三つの音を楽しめるようなバランスの良さは天才的です。終楽章アレグロはピアノの独特なリズムに加え、中盤の弦のデュエットの美しさが曲のフィナーレを盛り上げます。
第2番 出だしから、ハ短調好きな私にとってはノックアウト。まるでタンゴのような情念をもつ旋律。そしてピアノの高速のアルペジオが情熱を迸らせながらドラマチックに曲を盛り上げる。2楽章アンダンテは1番と同じように美しくそして切ない 3楽章 スケルツォ 三重奏の醍醐味。宿命の調性 ト短調。3つの音が戯れながら疾走してゆきます。そしてフィナーレ。バッハのライプチッヒ・コラール(定説BWV.668とは言い切れないか??)を用いてのクライマックス。
ピアノ三重奏 ほんまよかとです。

2015年6月13日土曜日

バーバラ・ボニー

本日、夕食前の一枚「バーバラー・ボニー;モーツァルト歌曲集」です。
1990年の録音ですから、34歳ですね。本当に優しい声で癒されます。ゲーテの詩に唯一曲をつけた「菫」K.476 いいですね。「別れの歌」K.519の透き通った歌声とため息のような囁き最高です。もちろん「春への憧れ」K.596 モーツァルトらしく可愛らしい曲調で好きです。



2015年6月12日金曜日

メンデルスゾーン 弦楽曲全集


今週は、連夜の飲み会。久しぶりに早く帰ったので今晩は、メンデルスゾーンの室内楽曲を。GEWANDHAUS QUARTETTがメインの弦楽四重奏曲集、五重奏曲、六重奏、八重奏・・などなど。

2015年6月7日日曜日

ベートーヴェン 後期ピアノ・ソナタ_グルダ

今朝の一枚。グルダの1967年録音「ベートヴェン ピアノソナタ全集」から後期ソナタ群 30番、31番、32番を聴いています。



2015年6月6日土曜日

ブルックナー 交響曲第7番_マタチッチ

今朝の一枚。マタチッチ;チェコ・フィルハーモーニーによる「ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調」。重厚にして豊潤。低音重視のブルックナーです。大好きな第2楽章のスケールはピカいち。