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2026年6月13日土曜日

R.シュトラウス メタモルフォーゼ ン~23の独奏弦楽器のための習作~_ケンペ

 R.シュトラウス 「メタモルフォーゼ ン~23の独奏弦楽器のための習作~」、ケンペ(C)シュターツカペレ・ドレスデン<1973年、ドレスデンの聖ルカ教会にて録音>、23の内訳は(10のヴァイオリン、5のヴィオラ、5のチェロ、3のコントラバス)である。

圧倒的なレガート・音響美で、しかも「悲劇的な死への恐怖」を投影するがごとき巨匠らの演奏とは一線を画し、あくまで冷静に淡々と一点の曇りもなく旋律を紡いでゆく。それが、「喪失感」と「静かな祈り」を深く突き刺す。SKD特有の「重い・しかし柔らかい」弦の音色が、ケンペの透明な指揮と組み合わさることで、この曲に得も言われぬ「気品」を与えている。



2025年11月20日木曜日

R.シュトラウス「最後の4つの歌」_セル・シュヴァルツコップ

 R.シュトラウス「最後の4つの歌」、エリーザベト・シュヴァルツコップ  ジョージ・セル; ベルリン放送交響楽団(1965年録音)にて聴こう。言わずとしれた不滅の名盤。

「春」「九月」「眠りにつくとき」「夕映えの中で」。


2020年12月31日木曜日

R.シュトラウス メタモルフォーゼン_ケンペ

 今年の締めの曲は、R.Strauss「メタモルフォーゼン~23の独奏弦楽器のための習作」。今年の世界情勢を振り返ると締めはこの曲しかない気がする。演奏は、ケンペ;ミュンヘンフィル(1968年ライブ録音)。フルヴェン(1947)コンヴィチュニー(1955)クレンペラー(1969)バルビローリ(1969)カラヤン(4回目1969)ケンペ;ドレスデン(1973)オーマンディ(1978)など数々の名盤・名演があるが、これが一番のお気に入り。濃厚な弦楽群の音色、それでいて感情抑制的なケンペの棒、この二律背反が見事なまでの哀切を響かせる。来年は良い年でありますように。

ところで、今朝ニュースで観たが反日・売国報道を相も変わらず繰り返すTBSの親韓「日本レコード大賞」まだやっていたんだな。もはや日本もレコードも関係ないのに。










2020年5月3日日曜日

R・ストラウス 交響詩「英雄の生涯」_ケンペ

今日の1曲。ケンペ:シュターツカペレ・ドレスデンによる
R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」OP.40(1972年録音)を聴く。やはり、ベンちゃんの「英雄」を意識していたのか調性は<ホ長調>。当初、「エロイカ」と呼んでいたらしい。
曲は6つの部分から成り、切れ目なく演奏される。以下
1)英雄、2)・・の敵、3)・・の伴侶、4)・・の戦場、5)・・の業績、6)・・の隠遁と完成。
1)冒頭、ドレスデンの低弦とペーター・ダム率いるホルンでのテーマの上昇音型に思わずニッコリ。2)はスケルツォ風で木管楽器による戯画的な音楽。「敵」はフルートで表現され、時折チューバが敵意を顕す。
3)独奏のヴァイオリン、ペーターミリングの美しくも儚い音色が抜群に良い。ヴァイオリン・ソロが恋人(伴侶)を表わす。何やら二人の駆け引きが続き、やがて壮大な愛の情景へ。暫し甘美なメロディを堪能。
4)遠くからトラッペットのファンファーレ。戦場へ。小太鼓のリズムに乗って「敵」のテーマがトランペットに出て来て,行進曲風に進んで行く。勝利を謳歌するところでは4本のハイトーンのホルンの咆哮が聴こえる。
5)英雄の業績は、「ドン・ファン」「ツァラトゥストラはかく語りき」「死と変容」「ドン・キホーテ」「マクベス」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」など,よくぞこれだけ,という感じで主題が絡み合って演奏されてゆく。そうだ、英雄とはR・ストラウス自身なのだ。
6)イングリッシュホルンが鳴り響くと静かなメロディに。そして、浮き立つホルンに、美しいヴァイオリン・ソロがぴったりと寄り添うようにして優しく幕は閉じられる。
ケンペは、豪快で推進力のある場面、蕩けるような情景も
ドレスデンのコクのある響きを余すことなく引き出し表情豊かな交響詩を繰り広げてくれた。


2016年10月22日土曜日

R.シュトラウス_4つの最後の歌

今日の一枚。シュワルツコップの「R.シュトラウス歌曲集」より
<四つの最後の歌>。
歌唱力が素晴らしいヤノビッツを聴くために、しょうがなく唯一持っているカラヤン盤と当該セル:ベルリン放送交響楽団(1965年録音)は、双璧をなす不滅の演奏であろう。
私の好みは、ヤノビッツの声なのだが、今日はシュワルツコップで。二羽の「雲雀」はフルートにより表現され、最後には深い夕映えの中に静かに高らかに天に昇っていきます。いずれにしてもアイヒェンドルフによる理想の死が、死を間近にしたシュ
トラウスにより美しくも儚く表現されています。



2016年9月10日土曜日

ウィンナ・ワルツ・コンサート_ケンペ:SKD

本日は、蚊の大群と闘いながら、庭の雑草取り。大量に刺されてしまいました。おっさんの血が何故そんなに欲しいのだ。というわけで「リラックスタイム」!!ケンペ:ドレスデン・シュターツカペレによる「ガラ・コンサート~ウィンナーワルツ・コンサート」(1972-73年録音)。ケンペお得意の「金と銀」もありますよ。ケンペの多彩な表現力がよくにじみ出ている一枚かと思われます。ドレスデン黄金期の録音でもあり、美しき響きは重厚でドイツ的ではあるが、それでいて野暮ったさもなく、颯爽としている。思わず聞き入ってしまう名盤です。

2016年2月19日金曜日

ホルンを聴こう!_P.ダム

今宵は、ペーター・ダムのホルン:ヴァルター・メーニッヒの優しく暖かい音に酔いしれながら一服です。
モーツァルト ホルン協奏曲1~4番、ホルンとオーケストラのためのロンド 変ホ長調 K.371 (P.ダム-ブロムシュテット:SKD)
R.シュトラウス ホルン協奏曲1.2番(P.ダム-ケンペ:SKD)を聴く。

2015年12月12日土曜日

リヒャルト・ストラウス_メタモルフォーゼン_4つの最後の歌


今朝の音楽。リヒャルト・ストラウスです。
50を越えたあたりから、すっかり嵌ってしまっている2曲。
まずは、「メタモルフォーゼン」をコンヴィチュニー:シュターツカペレ・ドレスデンで。
「メタモルフォーゼン」は、23の独奏弦楽器のための楽曲で、第二世界大戦によってドイツの町並みや農村の風景などが破壊されて行き、自作の初演が行われた多くの劇場や音楽会堂も次々と瓦礫と化していく中で、ドイツの歴史や古くからの文化、伝統の喪失に対する悲しみや、崩壊していく祖国への惜別の思いを表現しています。有名なベートーヴェンの「エロイカ」の葬送行進曲の動機が根幹となっています。

そして「4つの最後の歌」。ヤノヴィッツ(S):カラヤン:ベルリンフィルを。
カラヤンを聴かない私の唯一のカラヤンのCD。
グンドラ・ヤノヴィッツの声が聴きたくて持っている。
ヤノヴィッツといえばヨッフムのオルフ「カルミナ・ブラーナ」の<In trutina>の独唱を思い浮かべる方も多いかと。
「4つの最後の歌」は、エリーザベト・シュヴァルツコップという人もいるかと思うが、やはり私の中ではヤノヴィッツが最高峰である!!。
アイヒェンドルフの詩による4曲目「夕映えの中で」。
~私たちは苦しみと喜びとのなかを
 手に手を携えて歩んできた
 いまさすらいをやめて
 静かな土地に憩う
 まわりには谷が迫り
 もう空はたそがれている
 ただ二羽の雲雀が霞の中へと
 なお夢見ながらのぼってゆく
 こちらへおいで ひばりたちは歌わせておこう
 間もなく眠りのときが来る
 この孤独の中で
 私たちがはぐれてしまうことがないように
 おお はるかな 静かな平和よ!
 こんなにも深く夕映えに包まれて
 私たちはさすらいに疲れた
 これが死というものなのだろうか?~
と謳う。
二羽の「雲雀」はフルートにより表現され、最後には深い夕映えの中に静かに高らかに天に昇っていきます。
死は本来は孤独なもの。しかしここにアイヒェンドルフによる理想の死が、死を間近にしたシュトラウスにより美しくも儚く表現されています。