2020年3月27日金曜日

モーツァルト クラリネット協奏曲&五重奏曲

今日はおとなしくお留守番。モーツァルト クラリネット協奏曲イ長調K.622、ウラッハ、ロジンスキー&ウィーン国立歌劇場管、(1954年録音)&クラリネット五重奏曲イ長調K.581、ウラッハ、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(1951年録音)を聴く。
五重奏曲、ウラッハの音色は言わずもがな。だがこの曲で一番好きな箇所は、3楽章メヌエットの短調のトリオ(第1トリオ)なのである。
協奏曲第2楽章は、その蕩けるような天国的調べに誰もがうっとりするであろう。過去にも未来にもなく誰も後を継げない唯一無二のメロディセンス。モーツァルトはやはり宇宙人だったのかもしれないと思わせるのだ。


2020年3月18日水曜日

ベンちゃんはアマデウスがお好き

モーツァルト好きには有名ですが、モーツァルトに 聖節の奉献歌「主の御憐みを」 ニ短調 K.222 (205a)という曲がある。ここには、ベートーヴェン第9の喜びの歌が隠れているよ。 
56秒に弦楽で登場するよ。そのあと、短調に変化したりで何度が登場するよ。

モーツァルト 「バスティアンとバスティエンヌの序曲 K.50(46b)」というオペラというかジングシュピールがある。12歳の時に書いた曲だ。その序曲の冒頭から、ベートーヴェン 3番「エロイカ」の有名なメロディーがでてくるよ。おいおいベンちゃん、結構やっちまってるなぁ。


モーツァルト 「ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457」の第2楽章adaigo にベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」のあの有名なフレーズが出てくるよ。おいおいベンちゃん、どこまでアマデウス好きやねん!
3:15の中間部からだよ。


2020年3月14日土曜日

ブラームスは「さくらさくら」を知っていたか

ブラームスは、「さくらさくら」を知っていたのか?「さくらさくら」は、くしくも作られたのは江戸時代末期と言われており、ブラームス(1833-1894)と同時代。
https://www.youtube.com/watch?v=sgcOhcEDBBo
①「幻想曲 ロ短調 Op.79 1番」と
https://www.youtube.com/watch?v=vDnUHini86U
②「7つの幻想曲 OP.117 第2曲 イ短調 間奏曲」。
①は、1:49より、②は出だし。

2020年3月8日日曜日

モーツァルト ピアノ協奏曲第26番_グルダ

雨の日曜日、久しぶりに、グルダ、アーノンクール ロイヤル・コンセルトヘボウ管によるピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」を聴く。そして、この26番の紹介をしてなかったことに気づく。この26番は、1790年10月にフランクフルトで行われたレオポルド2世の戴冠式の祭典に19番とともに演奏された。(初演ではない、たぶん2度目)それがこの曲が『戴冠式』と呼ばれるようになった所以である。やや不完全で、第2楽章は実は左手のパートは欠落しており現在の演奏はほぼJ. A. アンドレによって書き込まれたものである。第1楽章、行進曲風で華やかな幕開け。管弦楽を引き継ぐピアノも春の陽気に誘われて公園を闊歩するような楽し気な音色。時よりお得意の短調風味の色彩を帯びるが、あくまで繋ぎであり26番では快活さは失わない。この曲の魅力は「淡々」。
第2楽章、ピアノが主題を奏でオーケストラがそれに続く。柔らかい響きを奏でながらグルダの鼻歌が聴こえてくるのが面白い。テンポを微妙に変えながら自由に遊ぶ。きっとモーツァルトも即興で遊んでいたに違いない。
第3楽章、再び快活なメロディ。変幻自在に転調しながら、翳りを見せながらフィナーレへ。名曲揃いのピアノ協奏曲の中で評価の低い作品ではあるが、19世紀には最も好んで演奏されていたらしい。全く深読みする必要のない分、気軽に聴ける颯爽した曲である。だから、今日のような雨の日にはちょうど良い。