2016年2月28日日曜日

「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン2から

Amazonプライム「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」 シーズン2 エピソード6で使われた曲。Arturo Márquez の Danzón No. 2(1994年作曲) 素敵な曲で気に入りました。




マーラー 交響曲第2番「復活」_クレンペラー

今朝の一枚。マーラー 交響曲第2番 ハ短調 「復活」。
クレンペラーは、数多くの「復活」を残しています。
シドニー響(1950年)に始まり、世界最速といわれているコンセルトヘボウ管(1951)とのライブ録音、ウィーン響(1951)とのセッション録音とスタジオ録音、ウィーンフィル(1963)とのライブ録音、フィルハーモニア管(1961/62、1963・1964)(1971)との3つのスタジオ録音とライブ録音。そして、今朝聴いているバイエルン放送響、ジャネット・ベイカー(S)、ヘザー・ハーパー(Ms)によるライブ録音などなど。(まだあるかも)
その中で最上の演奏がこのバイエルン盤だと思っている。
定重音をベースにして高音においても美しいバイエルンの弦楽群は素晴らしい。変にテンポを揺らさず淡々と進む中、オーケストラのバランス、迫力、繊細さを如何なく発揮させた名盤ではないか。
第4楽章、ジャネット・ベイカーがまた最高。その美声を優しく包み込む金管群・木管群の柔らかさ、弦楽群の美しさ。バイエルンは本当に上手い。
最終章、クライマックスへ向けての高揚感もライブならでは。壮麗にして謹厳。ゆったりと聴かせる合唱陣も圧巻。
クレンペラーは、大音量でもオーケストラを遠くで聴いてるかのようにガシャガシャにならずに高らかに響かせる天才ですね。
第5楽章終盤、実はクレンペラーの気合の息遣いが聴こえるところがあります。これも珍しい。
是非、聴いていただきたい一枚です。

2016年2月23日火曜日

ブラームス ピアノ作品

週末ではないので夜更かしはできないのです。毎朝4時半起きですから。
「ブラームス 後期ピアノ作品集」からOp.118の「6つのピアノ曲」だけ聴こう。鬼才 アファナシエフで。
誰と比べても、かなり遅いのだ。1.5-1.7倍は遅い。
でもこれはこれでじっくり心に一音一音が滲みてくる。
「第5曲 ロマンス ヘ長調」が特に好きだ。この曲でブラームスの違った一面を感じた。

2016年2月21日日曜日

チャイコフスキー 弦楽四重奏曲集

今朝の音楽。チャイコフスキー 弦楽四重奏曲集です。
チャイコフスキーには、1番があまりに有名過ぎて他が全く演奏されない、聴かれないものが2つあります。
1つは、言わずと知れたピアノ協奏曲。2.3番は置いてけぼり。
そしてこの弦楽四重奏曲。1番のアンダンテカンタービレが飛びぬけてメジャーなため、やはり2.3番は蚊帳の外状態。そんな2.3番と学生時代に作曲した「変ロ長調第1楽章」も今日は一緒に聴いてあげましょう。
演奏は「ボロディン四重奏団」。今でも彼らのショスタコービッチの弦楽四重奏曲集は、歴代最高だと思っています。
こちらは、そのオリジナルメンバーではありませんが、伝統のロシアの情感溢れる演奏は失われておらず、その憂愁美は健在。
2番の第三楽章のアンダンテの深い哀しみのメロディーも魅力的です。
3番の第三、第四楽章の対比も見事です。悲嘆から希望へと言う言葉がぴったりか。
そしてこのCDには、おまけに弦楽六重奏曲がついています。「フィレンツェの想い出」と名付けられたこの六重奏曲も素晴らしいです。
ボロディンSQの六重奏曲は、3回録音(1:タラリャンの第二ビオラ、ロストロボーヴィツチの第二チェロ 2:バシュメット第二ビオラ、グートマンの第二チェロ)がありますが、勿論こちらは3回目(ユーロフの第二ビオラ、ミリマンの第二チェロ)。
第2楽章 アンダンテカンタービレ。ピチカートに乗せた美し旋律は、筆舌。クライマックスは、六重奏ならではの絶妙な絡み合いの中、イタリア風と思わせといて、やはりロシア民族的な舞曲の主題。
悲愴の3楽章を思わせる盛り上がりぶり。非常に面白い弦楽六重奏です。

2016年2月20日土曜日

バレンボイム シュターツカペレ・ベルリン 演奏会


ブルックナー 交響曲ツィクルス 最終日。聴いてきました。
まずは、モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488。
この曲は、私がモーツァルトに嵌った曲なのです。
第1楽章の右手の長いトリルと左手の六連符。うーん綺麗です。
第2楽章アダージョの美しさと哀しみを湛えた絶妙なパッセージ。消え入りそうなピアニシモ 最高です。
第3楽章のロンド、切れ味最高のアクセント。\(^o^)/。
オーケストラとも息がぴったりで見事な弾きぶりでした。
そして、4度の挨拶の後、アンコール。「なんだろう?」
おっ!K.330のピアノソナタ(10番)だ。
これはまた贅沢の極みでしたね。
そしてブルックナーの9番です。
ホールを震わす大伽藍、パウゼの残響 鳥肌が立ちました。
シュターツカペレベルリン!チェロが効いています。
木管群も最高に美しい音を奏でます。
本日のLB席は対角線上にホルン。この席は本当にGOODでした。
素晴らしい時間と音楽を有難う!!






まもなく演奏会へ

今日は午後から雨、こちらを楽しんできます(^^♪
ブルックナーの交響曲ツィクルス最終日。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109 (ノヴァーク版)

2016年2月19日金曜日

ホルンを聴こう!_P.ダム

今宵は、ペーター・ダムのホルン:ヴァルター・メーニッヒの優しく暖かい音に酔いしれながら一服です。
モーツァルト ホルン協奏曲1~4番、ホルンとオーケストラのためのロンド 変ホ長調 K.371 (P.ダム-ブロムシュテット:SKD)
R.シュトラウス ホルン協奏曲1.2番(P.ダム-ケンペ:SKD)を聴く。

2016年2月14日日曜日

ブルックナー 交響曲第5番_コンヴィチュニー

今日の一枚。ブルックナー 交響曲第5番 変ロ長調。
コンヴィチュニー:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(1961年録音)。
この演奏からは、コンヴィチュニーがよく言われる「ドイツ的な無骨さ」は、微塵も感じない。緩急・強弱のメリハリを自在に、軽快さも忘れず、それでいて低弦の重さは失わずです。実によく歌うコンヴィチュニーです。加えて豪快な金管とティンパニーもゲヴァントハウス管の魅力です。隠れた名盤。

2016年2月13日土曜日

ベートーヴェン 交響曲第7番_カイルベルト

風邪が治りそうで中々完治しない。
元気をもらうために今朝は、ベートーヴェン 交響曲第7番 カイルベルト:BPO(1959年)です。
カイルベルトの「ベト7」を一言で言うと<風林火山のベト7>。
<其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し>である。
第1楽章 主部におけるインテンポ 動かざること山の如く、
第2楽章 低重心の純朴な響き 其の徐(しず)かなること林の如く
これこそ、カラヤン色に染まる前のベルリンフィルの古き良き時代の響き
第3・4楽章 明確な縦線でのリズミカルなテンポ、自然な緩急と強弱   動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し
コーダからの加速とフォルテシモ 侵掠(しんりゃく)すること火の如く。
それでいて整然。煽らず、威風堂々。知りがたきこと陰の如く である。

2016年2月11日木曜日

カンテルリ_29番シンフォニー

せっかくの祝日ですが、一人でお留守番です。(っていつもですが。)
週の前半より風邪気味で熱も出てリンパも腫れ苦しみました。「鼻」以外はだいぶ回復です。
今日は、グィード・カンテルリ(カンテッリ)で楽しみましょう。
まずは、モーツァルトの交響曲第29番、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」からのシューマンの交響曲第4番、ブラームスの交響曲第3番となだれ込みます。(全てフィルハーモニア管)
天才カンテルリとデニスのホルン。魅力いっぱいの9CDからです。

2016年2月7日日曜日

エルガー 「エニグマ変奏曲」

以前、モントゥーのドヴォルザーク7番は、私にとって最高の一曲と書いたことがありますが、実は、この1枚のカップリング曲 エルガー「エニグマ変奏曲」も、知る人ぞ知る名演です。今日は、この曲から始めたい。
14の変奏曲には、それぞれイニシャルが付けられており、奥さんや自分や友人をなぞらえた曲。しかし第13変奏曲だけは、イニシャルがない。まさに未だに誰なのか「謎:エニグマ」となっている。
そしてもう一つ「この変奏曲は、主題とは別の、作品中に現われない謎の主題も使われている」エルガーの言葉に基づく「謎:エニグマ」。何なのでしょうか?

2016年2月6日土曜日

シベリウス 交響曲第2番_モントゥー

今週は、木・金と2日続きの飲み過ぎで今日はゆっくり昼寝をしておりました。
やっと音楽鑑賞の時間です。
シベリウス 交響曲第2番をモントゥー:ロンドンフィルで。
さすが、DECCA。1959年録音であるが非常に良い音。
カップリングは、ホルストシュタイン先生:スイス・ロマンド管の「トゥオネラの白鳥」と「フィンランディア」です。ホルストシュタイン先生のN響での同曲の演奏も好評でした。(確か81年、90年)
モントゥーのシベリウスはこの2番のみ。
テンポは、自然体でありながら雄大そして決して重くならない。
低弦の使い方がうまい。艶としなやかさがある。特にピチカートなど渋いなぁと感じる。
立春も過ぎた頃なので、ガシガシの北欧風ではなく、こういったシベリウスがいいかも。