2023年6月25日日曜日

ブラームス 交響曲第2番_クーベリック

 正統派のブラームス交響曲第2番、聴きたくなる。クーベリック、バイエルン放送管弦楽団(1983年ライブ録音)2枚持ち。(1楽章提示部リピート有り)2番の弦楽群には、バイエルンのこの音色がとても心地よい。2楽章のチェロのコクのあるうねりはどうだろう。ホルンもブラームスらしい少し憂いのある響き。ティンパニーの決然さも忘れてならない。第3楽章、オーボエの軽やかさ。それに続く弦楽群の切れのある美しさ。終楽章のテンポもちょーど良い。管楽群は見事に統率されており、彫の深い音色。コーダも堂々たるテンポで慌てず騒がず歌いきるうまさ。名盤です。




2023年6月2日金曜日

ベルリオーズ 幻想交響曲_ミトロプーロス

 ベルリオーズ「幻想交響曲」、ミトロプーロス:ニューヨークフィル、1957年にて聴く。ゆっくりのテンポの中、オーケストラを十分に歌わせるミトロならではの大掴みの幻想。ドラマチックであり、木管群の美しさもありこの年代の音としても充分に聴ける。ラストの激しさも迫力も満点。鐘の音とピアノを組み合わせるといった効果もあり面白い。単なる激情性でなく、地底からこみあげる音のバランスも最高。これ名盤です。