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2026年4月23日木曜日

タリス 40声のモテット「Spem in Alium」_サマリー

 トーマス・タリス 40声のモテット「Spem in Alium」サマリー(C)オックスフォード・カメラータにて聴く。<各5声部からなる8群>やはりこの曲は、ヘッドフォンで。しばらくポリフォニックな楽想が、つづきホモフォニックな楽想で40声が出現、その後再びポリフォニックな楽想となり、ホモフォニック表現で40声・・・計3箇所ゲネラル・パウゼが40声のトゥッティと対置する。

2026年3月27日金曜日

モーツァルト カンタータ「悔悟するダヴィデ」k.469_マリナー

モーツァルト:カンタータ「悔悟するダヴィデ」k.469

ネビル・マリナー(C)マーガレット・マーシャル(ソプラノ)イリス・フェルミリオン(ソプラノⅡ)ハンス・ペーター・ブロホヴィツ(テノール )シュトゥットガルト放送交響楽団、南ドイツ放送合唱団を聴く。ハ短調ミサ曲k.427に2曲の新たなアリア(第6、8曲)加え、イタリア語(ダ・ポンテのテクストとされている;マッテイ『聖書の詩篇集』)の歌詞にて演奏されたことで有名。すなわち知っている人は知っている。




2026年2月2日月曜日

ブルックナー ラテン語によるモテット集_ラトヴィア放送合唱団

 ブルックナー:ラテン語によるモテット集(ラトヴィア放送合唱団/シグヴァルズ・クラーヴァ<C>)(2020年録音)

先日友人がほかのアルバムを聴いていたので、こちらを聴いてみる。以前にラフマニノフの「晩祷」を聴いたことがあるが、その時、ソプラノの美しさとベースの低音の底力に惹かれていたが、やはりという感じ。リガ大聖堂での録音効果か、残響の多さが相俟ってハーモニーの美しさ、敬虔さを引き立てている気がする。


2026年1月28日水曜日

ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 44 _ハーディング

 ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 44

ダニエル・ハーディング (指揮)クリスティアーネ・カルク (ソプラノ)マティアス・ゲルネ (バリトン)、スウェーデン放送交響楽団
スウェーデン放送合唱団 (合唱指揮 : マルク・コロヴィッチ)=2018年:ベルワルトホール (ストックホルム)を聴く。
この独唱者、合唱団!!悪かろうはずがない。
第1曲冒頭、変に重くならずも、厳格でありながら清涼な響きのコーラス陣は雲間に光が差し込むごときのスタート。テンポは比較的遅めでコーラス重視の抑制のきいた音量配慮がうかがえる。
第2曲、長調へ転じた部分のコーラス陣の柔らかさは聴きものだ。悲痛な空気を吹き払う「Aber des Herrn・・・」さすが、スウェーデン放送合唱団!!一糸乱れぬ呼吸でいとも簡単に決めている。アレグロ以降も変に威力を誇示しないテノールの巧さよ。
第3曲、ゲルネの深い低音にはほれぼれする。答えの得られないモノローグの表現もさすがだ。フーガ部分は、少し推進力にゆるみが出てしまったのは残念。
第4曲、この清涼剤的な役割を果たす曲におけるコーラスのハーモニーの美しさ、柔らかさは素晴らしい。
第5曲、カルクのソロは、リリック・ソプラノの代表らしく清楚な声質、憂い、伸びやかさ、さすがです。
第6曲、大フーガ直前の勝手に七色のハーモニーと呼んでいるクライマックスは圧巻だ!大フーガのアルトの入りも安定、テノールに力みもなく良き。質の高いコーラス群の圧倒的な賛歌。
第7曲、祝福と慰めの旋律。テンポはもう少しゆったりとして欲しかった。合唱とオーボエの謡い合いは美しい。




2025年11月14日金曜日

ブラームス ドイツレクイエム 43

 ブラームス: ドイツ・レクイエムを聴く 43

先月、仏ハルモニア・ムンディから発売されたばかりの出来立てほやほや 自身もカウンタテナーのラファエル・ピション(指揮)ピグマリオン(合唱、管弦楽)ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)ステファヌ・ドゥグー(バリトン)<2024年12月録音>を聴く。

1.冒頭、古楽器らしく低重心ではなく少し明るめの中間底部の音作りか。コーラスは、ノンビブラートの純正コーラス(1人ソプラノに若干ビブラートのあやしさ有>。倍音重視の男性群は巧いです。テノールも変な押し出しがなく繊細さが光ります。
テンポは、中間速度コーラス中心の展開、ソノリテを意識した感情に頼らぬ仕上げだ。
2.ティンパニー控えめで、優しい立ち上がり。コーラスは特に重々しくならず淡々と進む。繰り返しでは逆にティーパニーは、激しさを増す強打。長調に転じてテンポを速め、前者とのメリハリをつける。悲痛な空気を吹き払う「Aber des Herrn・・」からの華々しきコーラス、劇的なオーケストラは聴きもの。
3.バリトンのステファヌ・ドゥグーは、悲哀と影に満ちた歌声。斉唱的なコーラスとの対比も面白い。「Der Gerechten Seelen sind in Gottes Hand」からのD線上のフーガは、意外もにオーケストラの音もしっかり出力させ、各声部のカオスさをちゃんと引き締めているのは、驚きだ。声楽家あがりの秀逸さなのか。。。
4.短い舞曲だが、各声部に上手にフォーカスし、優しさとメリハリ<mein Leib und Seele freuen sich in dem lebendigen Gott.の強いアクセント>に聴いたコーラス。
5.ソプラノのザビーヌ・ドゥヴィエル(ピジョンの奥さんだ)は、コーラスと違ってビブラートかけまくり。超美声ではあるが、個人的にはもう少し憂いが欲しいところか。(すいません)
6.テンポは速めだ。ドゥグーのモノローグは、ドイツ・リート的でこの6曲には合っている。決然としたコーラス群も巧い。中間部の七色のハーモニー(個人的にそう呼んでいる)は、若干不満。大見得後の大フーガのアルトの入りは合格点。ここではバス群の巧さが際立つ。ラストの絢爛さはさすがだ。
7.弦楽群を想像以上に前面に出して始まる。中間部のコーラスの洗練された歌声も気を引く。フルートとオーボエの音力が印象的だった。
素晴らしい1枚でした。












2025年6月28日土曜日

バッハ カンタータ「主よ、われは汝を求む」_レオンハルト

 バッハ 教会カンタータ集より カンタータ「主よ、われは汝を求む」 BWV.150、レオンハルト(C)ハノーヴァー少年合唱団 、コレギウム・ヴォカーレ、レオンハルト・コンソートにて聴く。



2024年11月29日金曜日

フォーレ レクイエム_ジュリーニ

昨夜、NHK:Eテレ「クラシックTV」でフォーレが没後100年ということで、とり上げられていたので、久々に「レクイエム」を聴きたくなった。ジュリーニ:フィルハーモニア管弦楽団&合唱、ティモシー・ファレル(オルガン)、キャスリーン・バトル(ソプラノ)、アンドレアス・シュミット(バリトン);1986年ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール録音)。リリック・コロラトゥーラの女王バトル・宮廷歌手の称号を持つシュミットを揃えての、ジュリーニの熟年の棒さばきにより崇高かつ慈愛に満ちた「レクイエム」。4曲のバトルの透明感ある歌声、6曲シュミットの決然とした伸びやかな声、見事です。 




2024年7月12日金曜日

メンデルスゾーン 交響曲第2番_ヤルヴィ

 本日は、有給休暇取得。朝から、昨日大学時代の友人から送ってもらったP.ヤルヴィ;トーンハレ管弦楽団の「メンデルスゾーン交響曲全集」より、H氏が愛してやまない交響曲第2番変ロ長調OP52、MWV A 18を聴いています。<2023年録音>(ちなみに私はほとんど3番と5番しか普段は聴かないが)。

この2番(作曲順で行くと4番目)は、、交響曲としては実にユニークである。2部構成で、1部(シンフォニア)と2部(カンタータ)とに分かれている。「讃歌 - 聖書の言葉による交響カンタータ(Sinfonie-Kantate)」と名付けられている。1曲目、序奏部の3本のトロンボーンによる、なんとも祝典的ながら牧歌的なメロディがこの曲のモチーフとして曲全体を支配ているだ。「セグエンツ」を繰り返しながら。久しぶりにかの「モチーフ」(ファ〜ソ〜ファシシシ〜ド〜ミ〜レレ〜)聴かせていただきました。


2024年1月20日土曜日

モーツァルト レクイエム_イッセルシュテット

 モーツァルト「レクイエム」、イッセルシュテット;北西ドイツ放送交響楽団・合唱団(1952年録音:THARA)を聴く。

リーザ・デラ・カーザ – Lisa Della Casa (ソプラノ)
マリア・フォン・イロスヴァイ – Maria von Ilosvay (コントラルト)
ヘルムート・クレープス – Helmut Krebs (テノール)
ゴットロープ・フリック – Gottlob Frick (バス)
イッセルシュテットならではの緊迫感のある硬質な仕上がり。錚々たるソリストを揃えての隠れた感動の名盤。


2023年12月9日土曜日

ブラームス ドイツレクイエム 41

 ドイツ・レクイエムを聴く 41

またまた、大学の同級生H君よりの戴き物。最近は円盤組合や塔やニッパーに行くこともなく戴き物が多い。
ピアノ4手によるドイツ・レクイエム。フィリップ・モルによる編曲版、【演奏】フィリップ・メイヤーズ(P)フィリップ・モル(P)マーリス・ペーターゼン(S)コンラッド・ジャーノット(Br)
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)【録音:2009年11月11-13日】
ドイツ・レクイエムはブラームス自身の手による4手のピアノによる編曲された楽譜が残っているが、声楽パートも無く、ピアノのみで演奏するためのものだ。そのため、録音する場合は総じて編曲が行われるが、当盤もアメリカのピアニスト:フィリップ・モルによる編曲である。1曲、比較的優雅なテンポでスタートし、コーラスは極めて透明感のある歌いだしで変に重さを感じない。ピアノ版の良き面であろうか。さすがにベルリン放送合唱団は淀みなくパレストリーナ風の対位法をこなす。2曲、変ト長調に転じてからのコーラスの美しさと柔らかさは聴き物。ピアノの編曲も面白い。2曲の醍醐味「Aber des Herrn Wort」のテノールも気張りなくきっちり決まっている。ソプラノの余韻も美しい。3曲、ジャーノットは、伸びのあるモノローグを聴かせてくれる。後半部の壮麗なフーガは、あくまでも美しく柔らかくがモットーのようだ。5曲、ソプラノのペターゼンは、まろやかな好きな声だ。テンポは少し速め。6曲、ピアノ版では、やはりどうしても劇的さが不足するのは致し方なしか。中間部の勝手に七色のハーモニーと呼んでいる部分のテンポとゆらぎには不満が残る。大フーガのテンポは個人的にはもう少し遅くして欲しかった。7曲、この出だしは弦楽群の美しい調べがないとなぁ、ピアノ版を聴くと、どうしてもそう思うのであります。ベルリン放送合唱団は、さすがでした。



2023年11月11日土曜日

モーツァルト レクイエム_ケンペ

 なんとなく久しぶりにモツレクを聴きたくなる。ルドルフ・ケンペ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 聖ヘトヴィク大聖堂合唱団 (S)エリーザベト・グリュンマー (A)マルガ・ヘフゲン (T)ヘルムート・クレープス (Bs)ゴットロープ・フリック (1955年MONO録音)。カラヤンに遡ること6年前の録音だ。フルトヴェングラーの録音が残っていないので(演奏はしたらしい)、BPO戦後初の録音とも言えよう。ゆっくりとしたテンポのケンペのモツレクは、その古びたエリーザベト・グリュンマー の発声法も相まって、フルヴェン時代の影響が色濃く残るベルリン・フィルの漆黒の響きを味あわせてくれる。聖ヘドヴィッヒ合唱団のしっかりとした歌唱は、インテンポで進むケンペの棒にマッチし、極上のフーガを奏でる。ゴットロープ・フリックの声は、柔らかみのあるバス、ヘルムート・クレープスは、若々しい歌声。サンクトゥス、ベネディクトス、アニュス・デイと、これまでと違う速めのテンポにしたのは、ジェスマイヤーによるものと区別するためかは分からない。いずれにしても、ベルリン・フィルの貴重な録音であることに疑いはない。



2021年12月25日土曜日

サン=サーンス クリスマス・オラトリオ

 「クリスマス・オラトリオ」はバッハだけじゃないよ。サン=サーンスの「クリスマス・オラトリオ」が超絶いいんだよ。オルガンに始まり弦楽群が引継ぐ序奏を聴いただけで、その美しさに心が奪われるだろう。{Oratorio De Noel Op.12}アンデシュ・エビ(指揮)ミカエリ室内合唱団、【録音:1981年 ストックホルム,聖ヨハネ教会】。白眉は、4曲目「 Air and chorus: “Domine, ego credidi,” 」。テナーの優しい歌声と女性コーラス。そして7曲目。ハープが登場するよ。ここでの3重奏の美しさは筆舌に尽くしがたいものがあるよ。クリスマスの夜にこんな優しい曲に触れてみるのも乙なものです。



2021年12月15日水曜日

ブルックナー 「モテット集」_ガーディナー

 夕食までのひと時、ガーディナーと彼の手兵モンテヴェルディ合唱団によるブルックナー「モテット集」5曲を聴く。『アヴェ・マリア』『マリアよ、あなたはことごとく美しく』『この所を作り給うたのは神である』『正しい者の口は』『キリストはおのれを低くして』。いずれも美しい名曲ばかり。

ガーディナーは、そもそも合唱指揮者あがり。フレージングとアーティキュレーションが精密に統一され、見事なアンサンブルを形成しているなぁ。モンテヴェルディ合唱団は、ソプラノも美しいが、何度聴いてもベースがピカ一にいいなぁ。


2021年11月6日土曜日

モーツァルト レクイエム_ムーティ

 大学時代の旧友H氏のfacebookでのベルディ「レクイエム」ムティ、バイエルン放送響の投稿につられ、ムーティには、その実力が突き抜けてしまったモツレクの名演があるやん!ということで、モーツァルト「レクイエム ニ短調 K.626」【1987年録音】を聴く。 80年代は、サビーネ・マイヤー事件(1982)を機に険悪・修復不可能となったカラヤンへのベルリンフィルの腹いせで、アバドが1990年に後任となるまでの期間、候補と言われた指揮者たちとの演奏で実に超名演が多い。その中でもムーティ「モツレク」は、エリクソンが合唱指揮をとる「スウェーデン放送合唱団&「ストックホルム室内合唱団」という現代最高の合唱団をすえ、ソリスト陣は、ソプラノが「フィガロ」バルバリーナ役でムーティ、ウィンフィルと競演した透明感溢れるパトリシア・パーチェ、メゾ・ソプラノとバスは、ワグナー歌手としてのし上がるヴァルトラウト・マイヤー、ジェームス・モリス、テノールが高らかな歌声のオペラ歌手フランク・ロパードと一級品を揃え、重厚なベルリンフィルの弦楽群のもと厳粛でいて「美しい」響きの超名演を繰りひろげている。ムーティはこれ以降「モツレク」を録音しなかったのはうなずける。勿論、おまけの「アヴェ・ヴェルム・コルプス k.618」の世界最高演奏も忘れてはならない。



2021年9月26日日曜日

フォーレ レクイエム_アンセルメ

 フォーレ「レクイエム OP.48」アンセルメ;スイス・ロマンド管弦楽団 トゥール・ド・ペイルス合唱団 ジェラール・スゼー(Br)  シュザンヌ・ダンコ(S)<1955年1月録音>を聴く。何故、アンセルメはこのド素人合唱団で録音したのか謎の一枚。それにしてもテナーは酷すぎる。しかし、バリトンのジェラール・スゼー!!がとてつもなくいいのだ。彼の声を聴くだけで十分に聴く価値のある一枚。



2021年8月27日金曜日

ハイドン スターバト・マーテル_ピノック

 ちょっと渋いですが、ハイドン「スターバト・マーテル ト短調 Hob XXbis」を視聴。ピノック(C) イングリッシュ・コンサート &コーラス<1989年録音:オール・セインツ教会>。編成は、オーボエ2(コーラングレ持ちかえ:2曲10曲)、弦楽、オルガン。どことなくペルコレージの風味を感じさせる短調、優美さと晴れやかさ兼ね備えた長調。6曲目(テノール独唱)、どことなくモツレクの基となる音階を感じる。8曲目、Sancta Materは、美しい曲。9曲目、Fac me vere のアルト独唱は、哀切の「白眉」。11曲目、Flammis orci ne succendarは、バス独唱は、疾風怒濤。13曲目、Quando corpusのアルトとソプラノの独唱は、やはりペルコレージを彷彿させる。終曲、Paradisi gloriaは、打って変わって華やかなアーメンコーラス、かなり異質な終わりを迎える。



2021年8月8日日曜日

ブラームス ドイツレクイエム 40

 ドイツ・レクイエムを聴く。40

ヘルムート・リリンク(C)シュトゥットガルト・ゲッヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム 、ドナ・ブラウン(ソプラノ)ジル・カシュマイユ(バリトン)聴く。名盤復活シリーズ!1991年に録音し現在では入手が難しくなってしまった名盤の再発売CDです。宗教曲の合唱指揮者としても名高いリリングならではの各パート、声部まできめ細かな解釈が魅力の演奏。1曲目、冒頭かなりゆったりとしたテンポの中でコーラスを馥郁と歌わせる。重さ暗さの面は一切ない。只々美しく「祝福されたるは・・慰められるのですから。」と奏でてゆく。コーラスも力みなくリリンクの解釈に沿って歌いこなす。第2曲、起伏を伴って始まるオーケストラに暗さはなく、ただ重い足取りを表現するかのような出だし、繰り返しに力強さを増し訴えかけるような表現へと変貌する。長調へ転じた75小節からは、暖かさに満ちた歌声とともに軽やかさが加わり、前節との対比をうまく表現する。
198小節、「Aber des Herrn Wort」も、力みもなくすっと謳いあげ少しゆっくり目のアレグロへ。嬉々としたコーラス群の上手さが光る賛歌。第3曲、カシュマイユ(バリトン)の声は、包容力のあるいい声。模倣するコーラスは、前面に出ずに影絵のような存在。「Nun Herr, wes soll ich mich trösten?」からは、緊張をたかめつつ、コーラスの面白さをうまく表現している。そしてフーガ。その壮麗さを頑張って歌ってくれた。第4曲、その舞曲は、一時の清涼剤が如く。流れような表彰の違いを巧みにこなす。ハープの刻みが印象的。第5曲、ブラウン(ソプラノ)の声は、伸びのあるいい声だが個人的にはもう少し憂いを・・・第6曲、スフォルツァンドへの展開は少し迫力に欠けるが。大好きな大フーガ前の七色のコーラス変化は美しい。大フーガのアルトの入りは落ち着いた入りでOK。テーノルのカンカンさはカッコいい。ベースの落ちつきも締りをつける。ソプラノが時々声に硬さが見られるのは致し方なしか。全体的には圧倒的な賛歌にふさわしいコーラスぶりを発揮。終曲、テンポは比較的ゆったり目で、最後まで祝福と慰めをしっかりと謳わせたいリリンクの解釈か。個人的にはかなり評価の高い名盤の一つとしたい。






2021年7月10日土曜日

ブラームス ドイツレクイエム 39

 久々のブラームス ドイツ・レクイエム シリーズ 39。

クリストフ・シュペリング (指揮):アンドレアス・グラウ (ピアノ)ゲッツ・シューマッヒャー (ピアノ)、ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)アンドレアス・シュミット(バリトン):コルス・ムジクス・ケルン<録音1996年>。【2台のピアノ版】。ちなみにピアノ版は、1869年に完成され1871年にロンドンにてヴィクトリア女王を前に初演されたため「ロンドン版」と呼ばれる。第1曲、ピアノ伴奏に続くコーラスは、淡々と明るい色調。sindを切り気味に歌うのが特徴か。コーラスに力みはなく、シュペリングは、あくまでも「慰め」の1曲として力こぶなしで終始させる。第2曲、「人はみな・・」のユニゾンは、重苦しくはないが、続くソプラノとの陰影を考えて暗くスタート。中間部の長調は、語り掛けるような温かさを含む。Aber des Herrnは、テンポを落とし、しっかりと、特にベースの声がいい。喜びのアレグロは、少しもたつき加減だが朗々さは失わず。第3曲、バリトンのシュミットは、同じ年。本業のオペラっぽい歌いまわし。しかし、さすがに声はいい。独白の迫力は前面に出ている。模倣のコーラスは少し明るすぎるか。フーガは、どうしてももたつき気味。(これはピアノ版の部分でもあるのだが)第4曲、心安らぐ舞曲。比較的ゆっくり目のテンポで、各声部を謳わせている。第5曲、イソコスキのソプラノは、高音が美しい。フィンランド人のようだ。第6曲、Hölle, wo ist dein Sieg?の聴き所、コーラスは美しい。大フーガの入り口のアルトは合格点(ピア版だと入りやすいのか?)テノールは少し声が疲れ気味なのはしょうがないのか。第7曲、出だしのソプラノは、もう少し穏やかに入ってほしいが・・・。中間部の解き放たれ、祝福される「救いと報い」の命題はコーラスが優しく謳ってくれたのは良し。






2021年7月4日日曜日

バッハ モテット集BWV.225-230_ヘレヴェッヘ

 日曜日の夕方に聴いているのは、バッハ モテット集BWV.225-230。フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)、シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ(1985年録音)。ヘレヴェッヘ1回目の録音(2回目は2010年)。バッハのモテットといえば BWV 225~230 の6曲しか存在していない。(その中でBWV.230は偽作ではと疑われているが)バッハのものとしては唯一、楽譜上では声楽のみによる作品だ。古いポリフォニーのスタイルで、二群の四部合唱に分かれた八声の「二重 合唱」といった技法を駆使し複雑な声部の展開がある通好みの作品だ。ソプラノの柔らかい歌声とヘレヴェッヘのゆったりとしたテンポが相まって変な力感がないのが特徴でバッハらしい繊細さをうまく表現している大変な名盤だと思う今日この頃である。



2021年6月4日金曜日

モーツァルト レクイエム_ケンペ

 このところモーツァルト作曲全曲のNAS(network attached storage)へのリッピング作業をしていたので鑑賞録がご無沙汰となってしまいましたが、昨日無事すべて(一部断片で録音がされていないものを除き)終了したので再開です。カノンやアリアなど小曲がやたらとあるのでやはり大変でした。最後はもちろん、「アレグロ ニ長調 K.626b16」、モーツァルト265回目の誕生日2021年1月27日、ザルツブルクのモーツァルテウムにおいて、新たに発見されたモーツァルトのピアノ曲〈アレグロ ニ長調 K.626b/16〉チョ・ソンジンの演奏です。まあこれは、1分41秒ですが。さて、久々に「モツレク」を聴く。演奏は、ルドルフ・ケンペ(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン聖ヘトヴィッヒ大聖堂聖歌隊、エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)マルガ・ヘフゲン(アルト)ヘルムート・クレプス(テナー)ゴットロープ・フリック(バス)~1955年MONO録音盤。

あのブラームス/ドイツレクイエムと同じオケ・合唱団。録音年も同年。ゆったりとしたテンポで少しほの暗い雰囲気の中進んでいく。愚直なまでのインテンポ。グリュンマーの気高い独唱。ワーグナー歌手として知られたフリック(BASS)の温かみのある声が素敵です。テノールのクレプスも棘のない柔らかさ、アルトのヘフゲンの深みのある声もさすがです。「レコルダーレ」の独唱陣のハーモニーは最高級品でしょう。