2015年6月19日金曜日

メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲


今週も慌ただしい平日でした。今夜はゆっくり音楽に耳を傾ける事が出来ます。
今夜の一枚目は、ボザール・トリオによる「メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲」。
1985年の録音です。ボザール・トリオは、米国の三重奏団。半世紀に渡り活躍しました。1995年ピアニストのメナヘム・プレスラーが結成。ヴァイオリニストとチェリストは何度か交代しています。こちらの録音時は、ヴァイオリン:イシドーア・コーエン(2代目)とチェロ:バーナード・グリーンハウス(初代)とピーター・ウィリー(2代目)です。メンデルスゾーンのピアノ三重奏は、極めてメランコリックで美しい。
第1番 1楽章のチェロから始まるメロディの哀愁さは堪りません。そして2楽章アンダンテのピアノの旋律美。まるで無言歌のようです。それを追いかける弦の二重奏もまた魅力的です。タバコを燻らせながらホッとするひと時。3楽章スケルツォは、軽快にして溌剌。三重奏の妙味を十分に味わえます。よどみなく三つの音を楽しめるようなバランスの良さは天才的です。終楽章アレグロはピアノの独特なリズムに加え、中盤の弦のデュエットの美しさが曲のフィナーレを盛り上げます。
第2番 出だしから、ハ短調好きな私にとってはノックアウト。まるでタンゴのような情念をもつ旋律。そしてピアノの高速のアルペジオが情熱を迸らせながらドラマチックに曲を盛り上げる。2楽章アンダンテは1番と同じように美しくそして切ない 3楽章 スケルツォ 三重奏の醍醐味。宿命の調性 ト短調。3つの音が戯れながら疾走してゆきます。そしてフィナーレ。バッハのライプチッヒ・コラール(定説BWV.668とは言い切れないか??)を用いてのクライマックス。
ピアノ三重奏 ほんまよかとです。

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