2026年3月31日火曜日

カリンニコフ 交響曲第1番_クチャル

今日は雨、そのうえ昨日の歩き疲れにて、引き籠りです。カリンニコフ:交響曲第1番ト短調、交響曲第2番イ長調、テオドレ・クチャル(C)ウクライナ国立交響楽団にて聴く。(ナクソス・ミュージック) 



2026年3月27日金曜日

モーツァルト カンタータ「悔悟するダヴィデ」k.469_マリナー

モーツァルト:カンタータ「悔悟するダヴィデ」k.469

ネビル・マリナー(C)マーガレット・マーシャル(ソプラノ)イリス・フェルミリオン(ソプラノⅡ)ハンス・ペーター・ブロホヴィツ(テノール )シュトゥットガルト放送交響楽団、南ドイツ放送合唱団を聴く。ハ短調ミサ曲k.427に2曲の新たなアリア(第6、8曲)加え、イタリア語(ダ・ポンテのテクストとされている;マッテイ『聖書の詩篇集』)の歌詞にて演奏されたことで有名。すなわち知っている人は知っている。




2026年3月25日水曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲 第16番_ハーゲン弦楽四重奏団


モーツァルト 遡って弦楽四重奏曲を聴いていこう。その⑧

弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428 (421b)、ハーゲン弦楽四重奏団<199.5録音>にて聴こう。

冒頭からして如何にこの時代に異質な表現であったから伺える、4人のユニゾンによるオクターヴに上昇するテーマ、あれ確か変ホ長調だよねと首をかしげたくなる。ハーゲンSQは、ノン・ビブラートに近い澄んだ音色と、完璧にコントロールされた強弱の移ろいが素敵だ。また、アーティキュレーションを鋭敏に捉え、フレーズの語り口に独特の「間」や「溜め」を作ることで、古典派の音楽に現代的な緊張感を与えている。K.428は、ハイドン・セットの中でも半音階的な書法が多用されており、内声(第2ヴァイオリンとヴィオラ)の動きが非常に重要だ。ハーゲンSQは各パートの独立性が極めて高く、内声部が浮き彫りになる点でK.428にはぴったりだ。第2楽章、アンダンテ・コンモートは、単に美しさだけでなく翳りの和声の変化に対応できるかが勝負だ。チェロの上昇3和音の形が音程を変えながら延々と続くのが好きだ。これに上声部が半音で動くことで生じる「不協和音の解決」が連続し、これが、モーツァルト特有の「甘美な痛み」や「ため息」のような表情を生んでいる。第3楽章、メヌエット、アレグロは、Trioだ!変ロ長調に転じ、半音階を多用したテーマを各パートがカワリベンタンに歌う。ハイドンへのオマージュを感じる部分だ。ちなみに16番は、17番<狩り>よりも後に書かれたらしいっす。



2026年3月24日火曜日

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番_カーゾン

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調OP.23, サー・クリフォード・カーゾン(P)サー・ゲオルグ・ショルティ;ウィーンフィル<1958年録音>を聴く。カーゾンと言えば、私の中ではモーツァルト27番だが、今回は、この奇天烈な組み合わせによる、これまたチャイコフスキーというミスマッチな作品を・・・。

しかし、ともにサーの称号を持つ2人の競演+デッカ&カルショーの録音。予想通りの「静と動」の対比が独特のテンションを引き起こしている。カーゾンの打鍵のパーカッシブな質感がリアルに捉えられているだけでなく、弦楽群のシルキーな手触りや、木管楽器の芳醇な響きも失われていない。とても1950年代とは思えない録音。フルパワーのショルティの引張りにカーゾンもウィーンフィルもよく堪えたなという気もする。第2楽章、ニーダーマイヤーのフルートがいい!!カーゾンの端正なピアノに寄り添う、あの「古き良きウィーン」を感じさせるフルートの響きは、まさにニーダーマイヤー時代のウィーン・フィルならではのものか。中間部で聴かれるヴァイオリンの旋律は、ボスコフスキー特有の柔らかく、かつ気品のあるヴィブラートやねぇ。カーゾンの流れるような音の粒、よかとです。終楽章、高速パッセージを余裕ぶっこいてこなすカーゾンのクールさは、たまらんです。

何故か爽快さの残る異色の名盤です。



2026年3月15日日曜日

シューマン 交響曲第2番 _アンセルメ

 


シューマン:交響曲第2番 ハ長調 OP.61、エルネスト・アンセルメ指揮 スイスロマンド管弦楽団 (録音:1965年4月<Decca>)にて聴く。

各楽器の個性を際立たせるアーティキュレーション、モダンで明晰な演奏といえよう。ゲルマン的かといえば、真逆であるのは当然と言えば当然か。特にこの2番ではトロンボーンとオーボエに着目してみた。シャポ率いるトロンボーン軍団は、極めて磨き抜かれた真鍮の輝きを放つ。獺祭 でいえば、「二割三分」の超高精米。それが気品ある輝きを放つ。リヴィエのオーボエは、旋律の輪郭が非常に鋭く、決して背景に埋もれない。そしてアダージョのソロは、過度な感傷を排し、純度の高い謡い方で、悲哀ではなく、高貴な寂寥感を感じさせる。リヴィエのオーボエやペパンのフルートが持つ「細身で鮮やかな音」に対し、金管が「硬質で鋭い音」を重ねることで、オーケストラ全体の響きが多層的なパノラマのように広がる。オーケストラの「分離の良さ」はDeccaの録音に支えられ、アンセルメが構築した音楽を見事に再現しているといえるだろう。



2026年3月14日土曜日

ベルリオーズ 幻想交響曲_パレイ

 ベルリオーズ 幻想交響曲 Op.14:ポール・パレイ(C)デトロイト交響楽団<1959年録音:Mercury>にて聴こう。お得意のMercury盤です。言わずと知れたパキッとした名録音。ミュンシュもいいがパレーもネ。



2026年3月12日木曜日

ドヴォルザーク 交響曲第5番ヘ長調OP.76_ビエロフラーヴェク

 ドヴォルザーク 交響曲第5番ヘ長調OP.76,B54 、ビエロフラーヴェク(C)BBC交響楽団<2006年録音>にて聴く。ビエロフラーヴェクは、録音された2006年に首席指揮者に就任している。

「ドヴォルザークの『田園』」と呼ばれているように、非常に牧歌的であるが、2楽章のチェロの憂いを帯びた美しい旋律でみられるようにメロディメーカーたるドヴォルザークの哀歌が混在し面白い。スケルツォは、スラブ舞曲風の快活なリズムが印象的。そして終楽章、非常にドラマチックだ。ヘ長調の曲でありながら、イ短調という暗い調性で激しく始まるが、最後は圧倒的なヘ長調の歓喜へと突入して締め括る。


2026年3月3日火曜日

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番&4番_カサドシュ

 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番&4番、カサドシュ(P)、ベイヌム(C)コンセルトヘボウ管弦楽団<1959年3月録音STEREO>を聴く。どうやらベイヌム逝去1が月前の演奏のようだ。

カサドシュのピアノは、あのモーツァルトで見せた珠のようなタッチで面白い。ベイヌムの描く透明度の高い音像、ヘボウ管の柔らかく繊細なサポート。貴重な1枚ですな。