そして「 Pomp and Circumstance」を「威風堂々」と訳した明治時代の人は見事なセンスというほかない。この「 Pomp and Circumstance」は、シェークスピアの「オセロ」の第3幕3場城の庭で、オセロとイアーゴの会話の中でオセロが使った"Pride, pomp and circumstance of glorious war"からきている。イアーゴに騙され嫉妬に狂ったオセロが、「何もかもおさらばしよう栄光ある戦争の誇り、荘厳、軍容も」という荘厳とものものしい軍容という変哲もない単語だ。<威武堂々の軍装束>と訳されたものが後に「威風堂々」となり定着したらしい。