2017年7月1日土曜日

ドヴォルザーク 交響曲第8番_セル:コンセルトヘボウ管

ドヴォルザーク 交響曲第8番 ト長調 Op.88。セル:コンセルトヘボウ管(1951年録音:モノラル)で聴こう。セルのお得意の8番は、クリーブランド管で2度の録音(1958年&1970年)がある。勿論どちらも名盤の誉れ高い録音である。しかし今宵は、コンセルトヘボウとの最初の録音というわけだ。
8番と言えばまず冒頭の序奏でしょう。ト長調ではなく何故かいきなりト短調で始まるメロディ。このマイナーナチュラルスケールとやらの序奏が非常に好きだ。少しくすみがかったヴィオラの動きをベースが支え、トロンボーンがト長調へと導く。そして、フルートの鳥のさえずりのような調べ。コンセルトヘボウ管の神と言っておきたいフルートの第一人者バルワーザーの可憐な響き。第1主題が始まるとコンセルトヘボウ管の煌くサウンドの到来である。これで、もうこの曲に没頭することができる。
また、ワルツ風の第3楽章もお気に入り。コンセルトヘボウ管の弦楽群の上手さがモノラルながら堪能できます。
フィナーレのトランペットのファンファーレ、チェロによる主題、変奏部でのフルートの音色、ホルンのトリル。コーダにおけるトロンボーン、トランペットの急速半階音下降。
いゃあ、この8番は、メロディもさることながら、各楽器の面白さを味わえる曲だとづくづく感じている今宵この頃である。。


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