モーツァルト 遡って弦楽四重奏曲を聴いていこう。その③
弦楽四重奏曲21番ニ長調K.575「プロイセン王第1曲」。アルバンベルク四重奏団(1975年録音)。プロイセン王セットは、ご存じ21.22.23番と3曲あり、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世からの依頼により作曲され(そうでない可能性も高いが)、彼がチェロの奏者だったこともあり、チェロが独奏楽の様に活躍するように作られているのが特徴だ。1楽章、第1ヴァイオリンの第1主題をすぐにチェロが引継ぎ、第2主題はチェロが提示する。第2楽章では、チェロが高音域で美しい旋律を奏で(k.476の歌曲「すみれ」からだろう)、第3楽章のトリオはまさしチェロが主役だ。そして第4楽章では、冒頭のロンド主題をチェロが提示する。

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