2025年10月12日日曜日

モーツァルト 弦楽四重奏曲第22番_バリリ四重奏団

 モーツァルト 弦楽四重奏曲を聴いていこう。その②

弦楽四重奏曲22番変ロ長調K.589「プロイセン王第2曲」。バリリ弦楽四重奏団(1955年録音)。21番同様プロイセン王フリードリヒ2世のために作られたものだが、自作目録には「フリードリヒ王にために」とは書かれていないことは申し上げておこう。k番号からしてオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」の次に書かれたものであることがわかる。第1楽章は、やさしく下降する第1主題と、高音域で提示されるチェロから始まる。第2楽章は、弦楽四重奏曲中唯一「ラルゲット」指示のある緩徐楽章。チェロにたっぷりと謡わせる配慮かもしれない。優しい子守歌のようなメロディだ。第3楽章は、メヌエットと壮大な対位法のトリオ部をもつ驚異的な楽章だ。バリリ弦楽四重奏団の気品あふれる音が心地よい。


0 件のコメント:

コメントを投稿