2017年2月19日日曜日

ドイツ・レクイエム 20

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第20回目となります。
①クレンペラー②サバリッシュ③ヤルヴィ④ジュリーニ➄セル⑥コルボ⑦アーノンクール⑧ケーゲル⑨ロバート・ショウ⑩アクサンチュス⑪コッホ⑫ヘレヴェッヘ⑬シノーポリ⑭クーベリック⑮バレンボイム⑯レヴァイン⑰ケンペ⑱マゼール⑲アンセルメ
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第20回目は、パウル・クレツキ:パリ管弦楽団+フランス国立放送合唱団(1956年録音)のLIVE盤です。(バリトン)フィッシャー・ディスカウ(ソプラノ)マリア・スターダー。錚々たるソリスト。
フィッシャー・ディスカウとクレツキは、1959年にマーラー「大地の歌」を録音していて、こちらも大好きな演奏です。
さて、前年にフランス国立放送合唱団は、シューリヒトと演奏していますね。あっ、そういえばまだシューリヒト盤(2枚所有)は紹介していないですね。いずれまた。
クレツキのドイツレクイエムは、かなりのスローテンポです。
ソリストもコーラスも<切々と歌わせる>それが一貫性かと。
この表現は、クレツキのホロコーストにより犠牲となった「両親や姉妹」へのまさしく鎮魂曲としても性格からかもしれません。
それが、如実に表れているのは第3曲ではないでしょうか。
F・ディスカウの声は若々しい声ですが、実に堂々としたモノローグです。これほど緊張感のある第3曲はクレツキ盤だけでしょう。
第5曲 マリア・スターダーの美しい声は、さすがです。
フリチャイ盤のモーツアルト「大ミサ」のキリエを思い出します。
天上へ届きそうな優しさと柔らかさ、そして悲しみの憂い。
第6曲、大フーガ前の勝利の歌の怒涛のテンポと溜めのカッコよさは、抜群です。




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