2008年12月14日日曜日

ウィーンの交響曲~モーツァルトを語る 第62弾

第62弾は、「交響曲第29番 イ長調 k.201」交響曲の中で一番好きな曲だ。

第一主題が始まると、何故かワクワクするのだ。これから何か楽しいことが・・と思わせる音に。管楽器が登場するフォルテに向かって奔ってゆくオクターブ音階がたまらなく好きだ。目覚ましにしているほどだ。それにしても、その第1ヴァイオリンの旋律を支える第2ヴァイオリンがまた美しい。そして、この曲で最も惹かれるのは、92小節~102小節までの絶妙な<つなぎ>だ。理由はない。聴き始めた瞬間からここへ来るのを待っている自分がいる。
第2楽章は可愛らしい。弱音器をつけた美しい第1ヴァイオリンのメロディーを第2ヴァイオリンが受け継ぎ、オーボエが引き継ぐ。そして待ちに待った高らかなオーボエの一声で静謐の内に終わりを迎える。
第3楽章も優しい音楽だ。途中にオーボエとホルンのユニゾンによるファンファーレが面白い。
第4楽章は、第1楽章の第1主題と呼応するかのようにオクターブ下降音型で始まり、そこから面白ように駆け上がっていく音階。モーツァルトならではの音階を楽しめる。そしてホルンに注目。美しいホルンを堪能できる。 

それでは、第1楽章をお聴きください。演奏は、絶妙な速度と美しいホルンが魅力のケルテス指揮ウィーンフィルです。

Mozart - 交響曲 第29番 イ長調 K_201(186a) 第1楽章_ Allegro Moderato.mp3

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