2016年2月28日日曜日

マーラー 交響曲第2番「復活」_クレンペラー

今朝の一枚。マーラー 交響曲第2番 ハ短調 「復活」。
クレンペラーは、数多くの「復活」を残しています。
シドニー響(1950年)に始まり、世界最速といわれているコンセルトヘボウ管(1951)とのライブ録音、ウィーン響(1951)とのセッション録音とスタジオ録音、ウィーンフィル(1963)とのライブ録音、フィルハーモニア管(1961/62、1963・1964)(1971)との3つのスタジオ録音とライブ録音。そして、今朝聴いているバイエルン放送響、ジャネット・ベイカー(S)、ヘザー・ハーパー(Ms)によるライブ録音などなど。(まだあるかも)
その中で最上の演奏がこのバイエルン盤だと思っている。
定重音をベースにして高音においても美しいバイエルンの弦楽群は素晴らしい。変にテンポを揺らさず淡々と進む中、オーケストラのバランス、迫力、繊細さを如何なく発揮させた名盤ではないか。
第4楽章、ジャネット・ベイカーがまた最高。その美声を優しく包み込む金管群・木管群の柔らかさ、弦楽群の美しさ。バイエルンは本当に上手い。
最終章、クライマックスへ向けての高揚感もライブならでは。壮麗にして謹厳。ゆったりと聴かせる合唱陣も圧巻。
クレンペラーは、大音量でもオーケストラを遠くで聴いてるかのようにガシャガシャにならずに高らかに響かせる天才ですね。
第5楽章終盤、実はクレンペラーの気合の息遣いが聴こえるところがあります。これも珍しい。
是非、聴いていただきたい一枚です。

0 件のコメント:

コメントを投稿