2026年3月15日日曜日

シューマン 交響曲第2番 _アンセルメ

 シューマン:交響曲第2番 ハ長調 OP.61、エルネスト・アンセルメ指揮 スイスロマンド管弦楽団 (録音:1965年4月<Decca>)にて聴く。

各楽器の個性を際立たせるアーティキュレーション、モダンで明晰な演奏といえよう。ゲルマン的かといえば、真逆であるのは当然と言えば当然か。特にこの2番ではトロンボーンとオーボエに着目してみた。シャポ率いるトロンボーン軍団は、極めて磨き抜かれた真鍮の輝きを放つ。獺祭 でいえば、「二割三分」の超高精米。それが気品ある輝きを放つ。リヴィエのオーボエは、旋律の輪郭が非常に鋭く、決して背景に埋もれない。そしてアダージョのソロは、過度な感傷を排し、純度の高い謡い方で、悲哀ではなく、高貴な寂寥感を感じさせる。リヴィエのオーボエやペパンのフルートが持つ「細身で鮮やかな音」に対し、金管が「硬質で鋭い音」を重ねることで、オーケストラ全体の響きが多層的なパノラマのように広がる。オーケストラの「分離の良さ」はDeccaの録音に支えられ、アンセルメが構築した音楽を見事に再現しているといえるだろう。


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