2016年11月26日土曜日

ブラームス ピアノ協奏曲第2番_バレンボイム

今朝の一枚。ブラームス ピアノ協奏曲第2番。バレンボイム+バルビローリ:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年録音)。
名盤の多い、当曲にあって、交響曲的展開における風合いを一体化で表現した異彩を放つ名盤と信じて疑わない演奏。
バルビローリの圧の強い弦楽群が繰り広げるブラームス節に、青年バレンボイム(25歳)が情熱的な鍵打と独特のルバートで迎え撃つ。特に情感深いスケルツォの第2楽章は圧巻。何度も訪れるバルビローリの繰り出す、オーケストラの音の高波に、バレンボイムは溺れることなく一体化しながらともに昇華してゆく。ちょっとここで「ブラボー!」と叫んでしまいそうだ。
大好きなアンダンテの第3楽章は、バルビローリの得意の泣き節。バレンボイムのピアノも強いタッチながら、深い低重心の響きでそれに応える。こちらも貴重な1枚。


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