2017年8月5日土曜日

シューベルト 交響曲第5番_ペーター・マーク


今日は、少し暑さがぶり返してきましたね。こんな夜の一枚。シューベルト 交響曲第5番 変ロ長調 D.485を聴こう。ペータ・マーク指揮 フィルハーモニア・フンガリカ(1968年録音)シューベルトの交響曲全集から。
フィルハーモニア・フンガリカは、ハンガリーのオーケストラと思われがちですが、ハンガリー動乱の折に、西側に亡命した演奏家によって組織されたオーケストラで、1960年からドイツのマール(Marl)を拠点として活動していたオーケストラです。(残念ながら既に解散)
さて5番といえば、グールドのドキュメント映画で「シャイな音楽とはこのことだ」といって弾き始める曲で有名だ。(いや有名ではないかも)
フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦5部という小編成。第1楽章の4小節の序奏から優しさにあふれたメロディで始まります。どこまでも軽やかです。
第2楽章アンダンテは、さらに優美なメロディ。でもそこに少しだけ影がさします。まるでモーツァルトを聴いているようだ。
そして、第3楽章メニュエット&トリオ、これはその雰囲気がモーツァルトの40番 第3楽章にそっくりなのだ。主調がト短調でもあり、トリオがト長調であるのも同じ。青年シューベルトもやはりモーツァルティアンでしたか。(ぜひ聴き比べてみてください)
フィナーレも、軽快で華やかさの中に、優美さを忘れないメロディ。非常に地味で滋味なシンフォニーですが、好きです。
後期モーツァルトの交響曲集で見事な才能を発揮しているマークですが、シューベルト全集も素晴らしいです。 

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