2018年5月19日土曜日

ドイツ・レクイエム 35

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第35回です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ
31.ザ・シックスティーン 32.ワルター33.チェリビダッケ34.ヒコックス
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第35回は、フリッツ・レーマン指揮ベルリン・フィル
聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊、ベルリン・モテット合唱団
マリア・シュターダー(SP)、オットー・ヴィーナー(BR)
<1955年、ベルリン、イエス・キリスト教会 録音MONO>
この1955年、ベルリン・フィル、聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊は前述の17.ケンペの録音もしている。
第1曲、かなりのスローテンポ、噛み締めるようなコーラス。慈しみの深い出だし。このテンポは最後まで変わらない。コーラスのバランスが良く、弦楽群も50年代ならではのBPOの
太く重厚感のある響き。
第2曲、レーマンはここでも、悲痛感の強い音を好まない。ユニゾンのコーラスも重苦しさはなく、どこまでも静謐。変ト長調へ転じてのコーラスで少しテンポアップし、暖かみのある展開へ。「Aber des Herrn Wort bleibet in Ewigkeit.」のコーラスは見事。Allegroは、思った以上に早めのテンポでメリハリをもつ。
テノールの上手さが光る。
第3曲、ヴィーナーのアプローチは、朴訥朗々。コーラス陣が緊迫度を高めつつ展開してゆくが、レーマンは決して足を速めようとしない。しかし、希望に転じてからのフーガは、かなり早めのテンポで。
第5曲、シュターダーの暖かみと透明感が両立した美音に尽きるうっとりするほどだ。
第6曲、暗さを強調せず、ただ主和音に解決しない不安げを持ちながら厳かに。中間部のスフォルツァンドにおいても、決して逸るのではなく、七色に変わる和音の変化をコーラス陣が歌い上げる。大フーガのアルトの入りは少し可愛い声だ。(笑)フーガにおけるコーラスはときに力強く、また優美に。
レーマンの内省的で落ち着いた説得力ある演奏に感服。


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