2018年6月24日日曜日

ドイツ・レクイエム 36

月に1度は聴きたくなるブラームス「ドイツ・レクイエム」シリーズ。第36回です。ちょうど3年です。
1.クレンペラー 2.サバリッシュ 3.ヤルヴィ 4.ジュリーニ 5.セル 6.コルボ 7.アーノンクール 8.ケーゲル 9.ロバート・ショウ 10.アクサンチュス 11.コッホ 12.ヘレヴェッヘ 13.シノーポリ 14.クーベリック 15.バレンボイム 16.レヴァイン 17.ケンペ 18.マゼール 19.アンセルメ 20.クレツキ 21.シューリヒト 22.ガーディナー 23.ハイティンク 24.アバド 25.テンシュテット 26.メータ 27.ショルティ 28.ブロムシュテット 29.プレヴィン 30.トスカニーニ
31.ザ・シックスティーン 32.ワルター33.チェリビダッケ34.ヒコックス35.レーマン
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36回目は、アルブレヒト、ミュンヘン放送管弦楽団、ツィーザク(Sp)ジャーノット(Br)、ミュンヘンバッハ合唱団の2010年9月25日、ミュンヘン・ガスタイクでのドミニク・ブルナー財団主催の演奏会ライヴです。この1年前にミュンヘン郊外の駅で起こった暴行事件の被害者ブルナー氏(電車内でゆすられていた子どもたちを救出するために駅で彼らを下ろしたものの、追ってきた2人の少年に、プラットホームの大勢の市民の前で殴る蹴るの暴行を受けて殺された会社役員)の勇敢な行為を記念して開催されたものです。
アルブレヒトには、DRデンマーク響、讀賣日本交響との演奏もありますが、こちらを選択。アルブレヒトはご存知オルガン奏者、ハープシコード奏者でもあり、カール・リヒターが創設したミュンヘン・バッハ合唱団及びミュンヘン・バッハ管弦楽団の芸術監督をしている。ミュンヘン放送管弦楽団は、二管編成の中規模オーケストラ。このライブでは、オルガンが追加されている。
1曲、冒頭の弦楽は、落ち着いた柔らかい佇まい。厳かに始まるコーラス群は、美しい。テンポは中庸。
2曲、強めのティンパニーにより重い足取りを一歩一歩進んでいく前半のコラールが印象的。長調へ転じてからの色彩(音彩)の違いが浮き彫りになる。「Aber des Herrn Wort」からの生き生きとしたテンポも好きだ。
3曲、ジャーノットは朗々タイプ。ここでも強めのティンパニーがテンポを刻む。フーガは、オルガンによる持続低音Dは聴いているが、コーラスが意外と浮かび上がってこない感じか。
5曲、ツィーザクの声は、柔らかく優しい。
6曲、残念ながらスフォルツァンドまでの大好きな七色に変化するコーラスの妙が今一つ表現できていない。大フーガでのコーラスが冒頭少し引っ込み過ぎてしまっている。管楽群が頑張り過ぎなのか、録音のせいなのかわからないが、残念。
中編成ながら、オルガンの効果もあり深い響きを持ち合わせた演奏であった


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