2020年4月28日火曜日

シューマン 交響曲第3番_クーベリック

クーベリック、バイエルン放送交響楽団(1979年録音)にてシューマン 交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」 を聴く。
3番は、実質4番目(最後)の交響曲。「ライン」の副題は、シューマン自身が付けたものではないが、シューマンがライン川の川下りやそれを取り巻く環境に大いに触発されのは間違いない。
第1楽章(ローレライ)、ローレライ付近は、河の流れが速く航行の難所。N響アワーのOpening曲としても使われまた。
第2楽章(コブレンツからボン)、
第3楽章(ボンからケルン)、
第4楽章(ケルンの大聖堂)、
第5楽章(デュッセルドルフのカーニヴァル)
という感じ。
さて、第1楽章、クーベリックのテンポは、極めて良きかな。速くても遅くても気に入らない、岩々を抜けながらも滔々と流れる印象付が必要だからだ。第2主題のオーボエとクラリネット、そしてフルートが奏でるほの暗い旋律が何を意味しているのかいまだに分からないが、その後の谷間に吹き渡るようなホルンの音色に救われる。クーベリックは、メリハリが良くシューマンの奥底にある苦悩を吹き飛ばすような爽やかな推進力で堂々たるライン川の幕開けといった印象である。
第2楽章、ヴィオラ、チェロ、ファゴットで始まるレントラーの舞曲。展開部の駆けあがるホルンがカッコいい。クーベリックは、我々が思っているよりラインは逆巻く川だと捉えていると思う。
第3楽章、ここでは、金管群は沈黙。バイエルンの明るく円やかな弦楽群を堪能しよう。
第4楽章、ご存じ調性表記はホ長調だが、実際はホ短調。全体からして異質な楽章であるが、ホルン好きには堪らない。そして初めてアルトトロンボーンが登場。なるほど、それでE♭か。私のイメージは荘厳というより敬虔。この章では、バイエルン弦楽群の低弦の魅力が十分に発揮されている。
第5楽章、文字通り金管のファンファーレを伴い祝祭的な雰囲気。クーベリックは、テンポをかなり揺らすが、金管群をキッチリと制御し、端正な形でこの曲を締めくくる。
「大人じゃん!」。



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