2016年1月3日日曜日

ムラヴィンスキーの凄技

昨日はゴルフの疲れで、夕方から爆睡。こんな時間に眼が冴えている。
丑三つ時の一枚。ムラヴィンスキー:レニングラードフィルによるベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ短調 Op.60、チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 Op.64 (1973.4.29 レニングラードフィルハーモニーホールLIVE)を聴こう。
同年5月東京公演で、度胆を抜いたと言われるムラのベト4の1か月前、同様にキリリと引き締まったテンポから生まれる美しい弦の響きが素晴らしい。第2楽章も甘さ控えめの中でも、意外にもテンポを揺り動かして歌うところは歌わせている。貴重な演奏。
そして十八番(おはこ)、名盤60年盤にも劣らぬ金管の炸裂する緊迫のチャイ5。こちらも、流石と言わざる得ない。特に2楽章は、とかく甘さに流されてしまいがちなカンタービレを、内にロシアの大地の厳しさを感じさせるにたる演奏。まさにこれがロシアの音なのだろう。4楽章の劇的なエンディングもワクワク感満載。

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